#24
ありがたいとは
新年明けましておめでとうございます。2010年が、みなさまに取りまして素晴らしい年になりますことを祈念いたします。
2010年のHOT WILLerへのエール第一弾は、“ありがたい”の本質について取り上げました。本年も当社コンサルタントのコラムをご愛読ください。
◆2010年の我が家の元旦は、感動の渦に包まれた。それは、20歳になった娘から家族全員にプレゼントが贈られたからだ。娘から見ての祖父と弟には枕カバー、祖母と母にはエプロン、そして父である私には小物収納袋が手渡され、それらは全て娘のお手製の品物だった。義理の祖母も含めて合計6人分のプレゼントを、昨年の5月から製作していたのだそうだ。我々に分からないようにと気をつかい、裁縫の得意な娘の友人に指導を受けながら、こつこつと作り上げてくれたのだ。そして、家内は、「それで、あなたは時々私に電話をしてきて、枕の寸法や、私やおばあちゃんたちの服のサイズを聞いていたのね」と、その期間の出来事を合点が言った表情で我々に明かしてくれた。
◆娘が我々の家族に思いを込めながらプレゼントを作ってくれていた5月から12月の8カ月間を振り返ってみると、私も家内も娘にはいくつものお小言を発していたことが思い浮かぶ。特に娘と家内とは些細なことで口論になり、お互いに愚痴をこぼしあうのも日常茶飯事になっていた。血のつながった親子であっても、あるいは、永遠の愛を誓い合った夫婦であっても、同じ屋根の下で長い間寝食を共にするとお互いの粗が目につき腹を立ててしまうのは、いずれの家庭でも同様ではないだろうか。
◆しかし、この身近な日常にこそ、沢山の“ありがたい”があるのではと、娘から感動的なプレゼントを受け取った際に「はっ」と気づかされた。思いもかけないプレゼントをもらった時だけが“ありがたい”のではなく、それまでの過程に“ありがたい”が詰まっているのだと。
◆身近な日常に“ありがたい”と感謝できているかと自問自答すると、当り前に慣れてしまい、ちょっとした事が気に障り不満を抱いてしまっている自分の姿が次々と浮かぶ。家庭でも職場でも、当り前が“有難い”ことの原点であるのを忘れてしまいがちなのだ。忘れると言うよりも当たり前に麻痺して、何にも感じなくなっていると表現した方が正確かもしれない。 みんなが“ありがたい”の本質は、“有難い”にありと胸に刻み、特に身近な人たちに感謝して接していけば、2010年の未来もさらに明るくなるに違いない。
◆私は、娘からのプレゼントを、“有難い”を思い起こす宝物として、これから大切に使わせていただく。
◆次回のコラムの予告
「箱根駅伝が教えてくれたこと」です。2月1日をお楽しみに。
※HOT WILLerとは、「独自の志を持ち、その実現に向けた活動を実直に続けている人」を指す。この方々に向けた応援メッセージを毎月贈り続けている。※
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