株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー平堀剛のブログ

Hot Willerへのエール

Hot Willerとは「独自の志を持ち、その実現に向けた活動を
実直に続けている人」を表す当社の造語です。そういう方々に向けた
応援メッセージを贈りたいという想いで毎月書いています。

#60

身をもった体験のおすすめ

2013年1月7日

2013年の年明けに伴い、20歳になる息子と50kmウォークをしてきました。

コースは、自宅からスカイツリーまでの往復。

このスカイツリーコースには、私の人生の有り難さが詰まっています。

 

自宅から約10km地点が当社のオフィス。

息子と、オフィスに立ち寄りトイレ休憩を取りましたが、

息子は、オフィスに来るのは久しぶりで、懐かしそうに室内を見渡していました。

 

オフィスから3km程進むと、魚藍坂下。

ここには、チェーンの立ち上げから関わりのある、

宅配ずしの銀のさら、㈱レストランエクスプレスの旗艦店があります。

 

そこからさらに2km先の慶応大学裏手に、高校時代の友人が営む寿司屋が。

この寿司屋さんでは、辻がプロポーズした彼女と、私は年末にはじめて会い食事をしました。

 

赤羽橋から東京タワーの横を抜けて、神谷町、虎ノ門、桜田門をくぐると、

皇居のマラソンコースになります。

皇居は高校時代に体育の授業と部活で毎週走ったコース。

息子には、国会議事堂方向に日比谷高校があり、

その右手方向の武道館裏に我が母校、九段高校があるんだよと解説。

 

丸の内から大手町を抜け、日本橋へ(自宅から19km地点)。

この通りでは、私が監査役を務めている㈱HUGEのレストランの

RIGOLETTO(リゴレット)、MUCHO(ムーチョ)、D(ディー)と、

コンサルティング先の㈱MUGENが経営する、なかめのてっぺん丸の内店が見渡せます。

 

日本橋から国道4号沿いを歩き、秋葉原から蔵前通りと清澄橋通りの交差点へ。

ここは、レストランエクスプレスの本社が以前所在していた場所で、現在の三田に移転する時期と

当社の設立時期が重なり、ありがたくも、デスクやホワイトボード、さらに応接セットまで無料でわけていただいた、

ゆかりの地でもあります。

この物品の引き取り作業は、当時13歳だった息子も手伝ってくれたので、

「このビルを覚えているかい」なんて話しながら通過しました。

 

稲荷町から田原町では、

コンサルティングと経営ノウハウの基礎を叩き込まれた、

日本LCAの東京本社が所在していたビルが見られます。

田原町から浅草では、小川の奥さんが働いていた会社のビルがあり、

「○○ちゃん(小川の奥さん)は、ここに勤めていたんだよ」

なんて、息子に余計なことも話しながら通過。

 

駒形橋を渡り、本所吾妻橋からスカイツリーへ。

昼食は息子のリクエストもあり、リゴレットでパスタランチを食しました。

 

成人になる息子へのはなむけとして、スカイツリー往復50kmウォークを試みたのは、

人生とは人との出会いで始まり、縁は身近で、世間は狭い

ということを伝えたかったからです。

 

たった25kmの道のりに、

関わりを持った方々がこれだけ多く存在している事実を息子に見せ、

人生とは、有難いものなのだということを教えたかったのです。

 

20歳を記念しての50kmウォークは、娘の誕生月から始めました。

この時のコースは、宇都宮線の古河駅から宇都宮市内まで。

コースの選定理由は、母の実家が宇都宮なので、こちらを終点にしたかったから。

当時は、今回のような深みのある観点で発想できませんでした。

 

我が子が成人を迎えるにあたって、物や言葉ではなく、身をもった体験を贈りたい。

そんな思いから湧き出したアイディアが、50kmウォークでした。

娘が弱音をはかずに歩く姿を見て、結構、根性が座っているなと思ったこと。

こんな思い出を娘に話すと、

「あの時は、まだ何をしていいのかもわからなかった」

「何か見つけたいと思い行動したのが、水泳部への入部。

そして、ヒッチハイクや教育のボランティア活動への参加だった」と回想してくれました。

考えるのではなく、行動することで見出した将来像だったのです。

 

息子も20歳を前にした2012年は、将来、何をしたらいいのか、

もがき苦しんでいました。

そんな中で、不謹慎な行動(息子のプライバシー保護のため具体的な表記は避けます)も

多々見られました。

 

そこで、2012年の大晦日の大掃除を終えた後、

家族全員を一つの部屋に集め、私は、こう切り出しました。

「今から、拓磨(息子の名前)にけじめをつけてもらう」

「けじめとは、ビンタをすること」

「乱れた2012年を、ビンタ一発で、綺麗さっぱり洗い流すぞ!」

と宣言。家族に緊張が走りました。

「歯を食いしばって、足を踏ん張れ」

「バシッ!」

と一発、気合のビンタを見舞いました。

その後、家内と娘に、ビンタの善し悪しを確認すると、

二人とも「良かったと思う」と賛同してくれました。

 

息子がどう感じ取ったか、直接聞きたかったので、ウォーキング中に確認すると、

「思ったほど痛くなかった」

と、頓珍漢な答えが。

「そうじゃなくて、どんなメッセージとして受け取ったのか答えろよ」

と促すと、恥ずかしそうに小さな声で、

「真っ直ぐ、自分の思いを貫く生き方をしろと受け取った」

と返してくれました。

 

50kmのゴールが見えたあたりで、私から、

「誰も見ていないんだから、1kmや2kmごまかして近道しようか」

と少々からかった提案をすると、息子が怒った口調で、

「そうやってからかうのはいい加減にしてよ!

たとえ49.9kmだったとしても、50kmに満たないで終えるなら、

このウォーキングはゼロと同じで、全く意味がない」

と言い放ち、歩くペースが上がりました。

道は自分で切り開くという強い意志が込められたようで、

息子の背中が、大きく逞しくなっているように映りました。

 

続きは、何年か後に。

 

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代表取締役パートナー

平堀 剛

Hirabori Tsuyoshi

平堀 剛

1961年生まれ。東京都出身。

経歴

大学卒業後、電機メーカーに就職。先端技術の開発に汗を流すエンジニアを目の当たりにし、自分も何かをしたいと一念発起。学生時代からの夢、事業家(経営のプロ)を志しコンサルティング会社に転職。数多くの業界の経営実務に携わり上場(マザーズ)も経験した後に、小川とともに当社を起業。

コンサルティング・ポリシー

『本当の楽しみは、苦しみを乗り越えた者のみが味わえる』

支援実績(得意分野)

  • ◆目標達成に執着する管理者の養成
  • ◆顧客を愛顧客にする営業パーソンの育成
  • ◆中途・新卒社員の早期戦力化支援
  • ◆社員定着率の圧倒的な改善

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