株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表パートナー平堀剛のブログ

Hot Willerへのエール

Hot Willerとは「独自の志を持ち、その実現に向けた活動を
実直に続けている人」を表す当社の造語です。そういう方々に向けた
応援メッセージを贈りたいという想いで毎月書いています。

#109

専門職コースなんていらない

2017年4月25日

人事制度についての打ち合わせを、ある経営者としていた時のエピソード。

「う~ん。仕事で力を伸ばす方向が、専門職と管理職の2つあることは理解しますが、当社(うち)の社員に、専門職コースを選ばせたくないです」
と、社長が言いました。

専門職コースとは、担当する仕事の実力を磨き、自身が創出した成果の大きさを評価する。
管理職コースとは、人材育成の責任を負い、チームの成果の大きさを評価する。
というもので、
プレイヤーとしての仕事人生を全うするのが専門職コース。
プレイヤーの経験を積んだ後、チームをまとめる監督や、プレイヤーをサポートするコーチの任務に就くのが管理者コースというように、スポーツを事例にして、よく解説されます。

この社長との話の発端は、
Aさんは、プレイヤーとしてはパッとした成果が出なかったんだけど、2名の新人の面倒をみさせたところ、教え方が丁寧で、彼ら彼女らがみるみる成長し成果を上げた。
一方のBさんは、プレイヤーとしては目覚ましい成果を出していたんだけど、マネジャーになると、チームメンバーをまとめられず、営業所の業績数値が伸びない。
という、あるあるの実例でした。

Bさんのように人材育成が苦手な人は、メンバー育成という仕事を外し、専門職として実力を発揮してもらう。
こうした方が、Bさんの得意が生かされ数値成果も上がるので、本人も、会社も、Happy。
なので、専門職コースを設けましょう、という流れに、一般的にはなるのですが、
この社長は、そうしたくないと言うのです。

みなさんは、どう思いますか?

私は、人材育成が苦手な人に、無理やり管理職コースを選ばせず、生涯一プレイヤーとして仕事人生を全うしてもらう専門職コースを設けるべきだと、ず~っと考え、アドバイスしてきました。
ですので、この社長の発言に、少々面喰ってしまいました。

社長の思いを掘り下げて訊いていくと、
専門職コースを設けると、自分が数値成果を上げていれば、後は、何もしなくてもいいのでしょうという利己的な人材を生み出してしまう。
先の事例に取り上げられたBさんの場合、
休憩時間に、新人がBさんにアドバイスを求めてきた。
すると、Bさんは、今、休憩中だから後にしてと、つれない対応をした。
これは、些細なようで、重要なことだと、社長は力説。
Bさんは、根は優しく、仕事も迅速で信頼に足る人物。
でも、ちょっとした気遣いができない。一言足りない。
結果として、チームメンバーがついてこないという悪循環が生じている。
彼に、専門職コースを選ばせたら、確かに、活き活きと仕事をするでしょう。
でも、人への気遣いの足りなさに向き合い、この力を磨く機会を奪ってしまう。
彼の人生を真剣に考えると、この苦手は克服させたい。
可愛い奥さんもいて、いずれは子どもも授かり、家族が増えるのだから。
と、この社長は、コンコンと語るのです。

人間がこの世に生まれて自立するには、両親や兄弟、先生や友人、上司や先輩たちの多くの支援が必要。
要するに、他者に育ててもらって今があるのだから、人材育成の任務に就くことに選択の余地はない。
していただいた分、して差し上げる。
これが道理なのだから、専門職コースは不要と、この社長は言い切りました。

この会社の人事評価項目には、人材育成がMUSTとして組み込まれることになりますが、道理を貫く社長の下で仕事ができる社員は、幸せです。

私も、考え方が、180度変わりました。
道理を教えていただいた社長に感謝申し上げます。

代表パートナー

平堀 剛

Hirabori Tsuyoshi

平堀 剛

1961年生まれ。東京都出身。

経歴

大学卒業後、電機メーカーに就職。先端技術の開発に汗を流すエンジニアを目の当たりにし、自分も何かをしたいと一念発起。学生時代からの夢、事業家(経営のプロ)を志しコンサルティング会社に転職。数多くの業界の経営実務に携わり上場(マザーズ)も経験した後に、小川とともに当社を起業。

コンサルティング・ポリシー

『本当の楽しみは、苦しみを乗り越えた者のみが味わえる』

コンサルティング実績(得意分野)

  • ◆目標達成に執着する管理者の養成
  • ◆顧客を愛顧客にする営業パーソンの育成
  • ◆中途・新卒社員の早期戦力化支援
  • ◆社員定着率の圧倒的な改善

当社での役割

  • ◆トイレ掃除(素手洗い)
  • ◆結婚式や出産のお知らせをいただいた際の心を込めた祝電や手紙の作成
  • ◆当社の経営や商品開発、催事等に関する企画立案(時に“思いつき”とも言われる)
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