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自分の発言の重み
昨年末に友人と話をしていた時に、「契約」について考えさせる出来事が起こりました。
私が友人から「引っ越しの手伝いをお願いするとしたら、いくらならやってくれるか?」
という話をされました。
その時は特に考えもせず友達なので、
「まぁ、夕飯おごってくれればやるよ」と軽い気持ちで答えましたが、
そうしたら「じゃあ来週の日曜日に手伝って!」と言われました。
-ん?本当に手伝う話だったの?ー
と思いながら、
「ちょっと待って、本当に手伝うなら少し考えさせて」
と返事をしました。
すると
「え?だって夕飯代だけで手伝ってくれるんでしょ?
それとも依頼するとなった途端に条件が変わるの?」
確かに「夕飯おごってくれればやる」と言いました。
しかし、本心ではやると思っていなかったし適当な返事をしたのも事実でした。
冷静に考えれば、休みが一日なくなるわけですし、かなりの力仕事です。
夕飯だけでは無理という悪い心が顔を出しました。
「ちょっと考えさせて…。」
「考えるぐらいなら、もういいよ」
もちろん友人が不機嫌になったことは言うまでもありません。
この時は、「本気の話なのか、そうじゃない話なのかをハッキリさせてほしかったなぁ」
と思いながら、手伝うことにならなくてよかったとも思いました。
そしてこの一件は頭の中から消え去っていました。
◆
それから数日後。
弊社で全体会議をしていた時のことでした。
「契約を交わすというカードを切ったなら守らないといけない。そうしないと信用をなくす」
という言葉が代表の平堀から発せられました。
契約という言葉に先日の友人との会話が頭をよぎりました。
「いくらなら手伝ってくれるか?」に対して
「夕飯おごりでやる」という返事をし、契約が結ばれた。
にもかかわらず、私は一方的に反故にしてしまった。
信用をなくすに値する行動でした。幸い友達は許してくれたので助かりましたが。
友達との出来事だけでは「手伝うことにならなくてよかった」とホッとするだけで終わり、
平堀の発言だけでは「確かに契約して守らなければ信用なくすな」と
上っ面だけの理解で終わっていたと思います。
私の中に深く残ったのは、この二つがリンクしたからでした。
プライベートでの口約束も仕事で交わす契約も、どちらも守らないといけないことです。
今まで仕事の契約とプライベートの約束を比べると、
私の中で「仕事の契約 > プライベートの約束」という優劣が
無意識のうちについてしまっていたことに気づきました。
「プライベートでも仕事でも約束を守ることが相手の信頼へと繋がる」、
そのためには自分の言葉に責任を持ち実行する。
この二つの事柄から自分の発言の重みを再認識するきっかけになりました。
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