#20
【Handicap】
みなさん、こんにちは! 先月末の衆議院総選挙、予想以上に民主党が圧勝してしまいました。300議席を超えてしまうとちょっとやそっとの失策では、過半数割れはしないでしょう。過半数割れをさせたくても、もう一極の軸がしっかりと立っていない現状では、民主党が期待外れだったとしてもズルズルといくんでしょうね。そのうち、豪腕ブルドーザーがチルドレンを連れて、党を出て、自民の某グループと合流なんてこともあったりして・・・。残念ながら、現代のこの国の政治家は、国民に対してなかなか明るい未来を見せてくれないようです。
今回のSomething H は【Handicap】について。すでに夏の風物詩とも言える日本テレビの24時間テレビ。私もザッピングしながらですが、毎年楽しく見ています。この番組の一つの特徴は、日頃、ハンディを抱えながら生きている方々にスポットを当て、彼らの頑張る姿に共感を覚えさせるというもの。今年も、フルマラソン3本分の距離を寝ずに走るお笑い芸人(彼女はハンディを抱えているわけではありませんが・・・)がいたり、盲目の少女スイマーが津軽海峡を泳いで縦断したり、耳が聞こえない少年少女が影絵に挑戦するなど、心を揺さぶられるシーンに出くわしました。恥ずかしながら、最近ではテレビを見ながら涙を流すこともあります。
一方で、こういうシーンを見ていてとても気になることがあります。情報の受け手である私たちが、どういった行動変容を起こすのかということです。私なりに一番気にかかるのは、顔がグシャグシャになるくらい泣いて、自分という人間は感受性が豊かで優しいと納得し、何も行動を変えないことです。
8歳の息子と5歳の娘は、大雨でお笑い芸人のトレードマークである眉毛が段々と薄くなっていく様子が、もっとも印象的だったらしく、ゲラゲラ笑っていました。親としては、限界に挑戦する姿勢や周囲に感謝する姿勢を感じ取ってほしかったのですが・・・。まあ、小学2年生や幼稚園児に行動変容を迫ることに無理があるのは百も承知です(笑)
でも、実は大人でもそういうレベルでしか、受け止められない人が意外と多いのかなと思っています。たまに、私は週末には自宅から皇居まで走りに行きます。先日、四谷駅でJ大学の学生がアジアの恵まれない子どもたちに学校をプレゼントするための募金を集めていました。週末の四谷駅なので、人出もそれほど多くはないのですが、それでも結構な数の人が彼らの前を通ります。私が走って通りすぎるまでの間に募金をした人はいませんでした。そういう人も24時間テレビでは「かわいそう」と涙を流しているのです。
責めるつもりはありません。ただ、そういうところの辻褄がキッチリと合う世の中になるといいなと思います。何かを感じたのであれば、できることはしてもいいじゃん。それが募金でなくでも、考えればたくさんあるのだからという感じです。
昔は【Handicap】という言葉を聞くと、すぐに身体障がい者をイメージしました。今は、そこに生まれながらに不利な地位に甘んじなければならない人や絶対的貧困層などが含まれています。日本という国に、五体満足に生まれると【Handicap】とは無縁のような錯覚に陥ってしまいますが、実は、哲学なき生き方を繰り返す中で、知らない間に心に【Handicap】を負ってしまっているのかもしれません。
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