株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー小川晴寿のブログ

Something H

当社の社名でもあり、コンサルティングのコンセプトであるH(アッシュ)。
Humanity,Honest,Hospitality,Humor, Health,Hard,Historyの
7つのH以外にもHのつく言葉にこだわって、
いい会社づくりに役立つ情報を提供していきたいと思います。

#74

Honest

2014年3月11日

今日、3月11日は、

私たち日本人にとって忘れることのできない、

忘れてはいけない特別な日です。

 

この時期になると、

被災地の復興が進まない現状を

非難したり、嘆いたりする報道や発言が目立つようになりますが、

これは政治や行政の問題ではなく、

国民一人ひとりのレベルが問われている問題だろうと思います。

 

 

北野武さんが『週刊ポスト(2011年4月1日号)』の記事の中でこんなことを言っていました。

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今回の震災の死者は1万人、もしかしたら2万人を超えてしまうかもしれない。テレビや新聞でも、見出しになるのは死者と行方不明者の数ばっかりだ。だけど、この震災を「2万人が死んだ一つの事件」と考えると、被害者のことをまったく理解できないんだよ。じゃあ、8万人以上が死んだ中国の四川大地震と比べたらマシだったのか、そんな風に数字でしか考えられなくなっちまう。それは死者への冒涜だよ。人の命は、2万分の1でも8万分の1でもない。そうじゃなくて、そこには「1人が死んだ事件が2万件あった」ってことなんだよ。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

以来、三年間、毎月11日に発行されるコラムの最後に

東日本大震災の死者と行方不明者の人数を記載してきました。

 

15,800を超える個人的な悲しみを私なりに想像しながら。

決して、単なる作業にならないようにと自分を戒めながら。

 

 

そして、もう一つ。

行きつけの美容室に設置されている募金箱に毎月500円を入れてます。

 

被災地出身のお笑い芸人が、

「千円を一回寄付するなら、十円を百回寄付してほしい。

そして、この悲惨な出来事を頭の中から消さないでほしい」

とコメントしていたのがキッカケでした。

 

これまでに36回、合計18,000円。

確かな金額は覚えていませんが、震災直後にした寄付の額は超えていると思います。

 

 

被災地に何度も足を運び、ボランティアをする等、

金額も、労力も比べ物にならないくらいの取り組みをしている方々が

いらっしゃることは百も承知です。

 

今日、3月11日という日が、

誰かを責めるのではなく、

自分と向き合い、自らの生き様を問いただす、

そんな日になればいいなと思います。

 

 

3月1日の夜から9日までのスケジュールで

海外研修旅行に行ってきました。

今年の行き先は、インドネシアの首都ジャカルタとバリ島。

 

一年ちょっと前から両方で

前職時代の仲間が飲食店をやっており、

日本を離れ、頑張っている彼らに会い、刺激を受けてきました。

もちろん観光やゴルフなども存分に楽しんできました。

どちらがメインだったかは想像にお任せします(笑)

 

 

ここで突然ですが、問題です。

「私、そういうの苦手!」なんて言わずに少しだけ、お付き合いください。

 

  • 現在、1ドルは日本円でいくらでしょうか?
  • 現在、1ユーロは日本円でいくらでしょうか?
  • 現在、1元は日本円でいくらでしょうか?
  • 現在、1Rp(ルピア)は日本円でいくらでしょうか?

 

正解は・・・

 

  • 04円
  • 94円
  • 82円
  • 0089円

 

です(平成26年3月10日6時現在)

 

 

ドルやユーロなら何となく金額を言い当てることができた方でも

馴染みの薄い元やRpになると想像もできないという感じになってしまったのではないでしょうか?

私も①~③は概ね言い当てられましたが、④は見当もつきませんでした。

 

とこで、みなさんは海外に行くとき、どこで両替をしますか?

渡航先の事情が分かっており、言葉にも不安を感じない方には

現地に到着してから両替するという選択肢もあろうかと思います。

 

しかく、多くの人は、

現地に到着した時にその国の通貨を持っていないと不安だからという理由

多少レートが悪くても空港で両替されているように思います。

 

特に、途上国への渡航は、

両替の際のトラブルも多数報告されているため、

日本で両替を済ませますよね。

 

そして、この時、ボッタグられるなんて夢にも思ってもいません…。

 

 

しかし・・・。

私たちはやられてしまいました!

 

ボッたぐりという表現は、

その仕事をされている方からすると心外かもしれませんね。

言い換えると

「どう考えても納得できないレートでの両替を余儀なくされました」

同じですね(笑)

 

 

私は、皆の食事代やタクシー代等の交通費として会社の小口から5万円、

家族や知人へのお土産代として自分の財布から3万円、計8万を両替しました。

 

この時、戻ってきたのが6,400,000Rp(ルピア)。

(実際には、「あと二千円出せば、ちょうど6,400,000Rpでお渡しできます」と言われ、

8万2千円で両替しています)

 

レートにすると1Rp≒0.0128円です。この表記の仕方がクセ者です。

日本の両替は「相手国の通貨を1とした時に日本円でいくらになるか」で表記してあります。

 

日頃、1円以下の単位は使うことはありませんし、

多くの日本人にとって1円は執着する金額ではありませんから、

0.01円でも、0.02円でも大して変わりはないと思ってしまいます。

 

実際、ある品物がスーパーAで99円だったとして、

同じ品物が別のスーパーBでは98円で売られていることを知っても

それほど悔しくはないと思います。1円とはそういう金額です。

 

 

冒頭の問題の正解は、0.0089円。

0.0128円と0.0089円の差は0.0039円。

これだけ見ると、ホントに大した金額ではありません。

だけど、40%以上も違います!!!

 

また、円からRpに両替すると、

財布に入りきらないほどの札束となって戻ってきます。

 

「札束」-思わず頬が緩んでしまう言葉の響き。

これが脳内麻痺の始まりかも・・・。

 

そして、今回の極めつけは「自分は特別にいいレートで両替をしているという思い込み」

今回は航空券をHISで購入しました。

 

その特典として特別レートで両替できるチケットがついてきたのです。

そんなものを付けられたら使いますよね、普通。

この特典によって「自分たちは得をしている」という確信を持ちます。

 

 

でも、予兆はありました。

両替の時にカウンターの女性が少し気になることを言ったんです。

 

「Rpは現地の方が、レートがいい場合もあります。それでもいいですか?」

 

円、ユーロ、元、シンガポール・ドル、ベトナム・ドン、ペルー・ソル・・・

これまでいろいろな通貨を両替してきましたが、

こんなことを言われたのは初めてです。

 

それでも、私には「自分たちは得をしている」という確信がありますから、「OK」と返事をします。

 

それに「レートがいい場合“も”ある」ということは、

悪い場合“も”あるんだろうと勝手に解釈してしまいました。

(しかし、現地には日本より悪いレートの両替所はありません・・・)

 

 

また、彼女はこうも付け加えます。

「現地の両替には偽札が混ざったり、騙されたりすることもありますので・・・」

 

すると、私の頭の中で

「東南アジアだしな。そういう可能性は高いよな。その可能性を排除するという意味では

“多少、割の悪いレート”でも仕方がないよな」

という考えが出て、自分の行為を正当化します。

 

 

もし、ここで

「Rpは現地の方が、確実にレートがいいです。それでもいいですか?」

と言ってもらえれば、

「ちなみにどれくらい違うのですか?」と確認し、

両替を思いとどまったかもしれません。

 

「商売だから言う訳ないか」と思いながら、

少し腹立たしく、少しやるせない気持ちになってしまいました。

 

もし、私が両替所の経営者なら、スタッフには

「Rpの場合、あきらかに到着してから両替された方がお得です。

“どうしても”ということでしたら、空港からのタクシー代程度の金額を

お持ちになられたらいかがでしょうか」

というトークで接客するように教育します。

 

そして、両替所の名前を<Honest>にします。

お後がよろしいようで・・・。

※下記サイトもご覧ください。

日本初のレジリエンス研修専門サイト
>>>レジリエンス研修

弊社オウンドメディア
>>>マネジメントDX

動画マニュアル『Teachmebiz』の専用サイトはこちら。
>>>https://teachme.h-mbo.com/

 

 

東日本大震災の被害状況(警視庁・復興庁調べ)

死者:15,884人/行方不明者:2,640人  2014年1月10日現在

※確認時にWikipediaの情報が更新されていなかったためデータは1月と同じです。

代表取締役パートナー

小川 晴寿

Ogawa Haruhisa

小川 晴寿

1969年生まれ。千葉県出身。

経歴

経営コンサルティング会社に8年半勤務した後、ベンチャー企業の取締役として経営に参画。同社が3年で東証マザーズへ上場を果たす一翼を担う。その後、“やりがいを感じられる職場を1つでも多く増やしたい”という想いから、平堀と共にアッシュ・マネジメント・コンサルティングを設立。

コンサルティング・ポリシー

『1ミリの変化を心から喜ぶ』

支援実績(得意分野)

  • ◆経営者の想いをワクワクする言葉で表現する理念策定支援
  • ◆採用ビギナー企業に対する適正コストでの新卒採用支援
  • ◆自ら考える人材を育成するケーススタディ研修の開発
  • ◆評価制度の運用・定着を通じたマネジメントの仕組みづくり
  • ◆ミッションやバリューの浸透を促す人事評価制度策定支援

当社での役割

  • ◆社員が作成したドキュメントに対する厳しくもやさしい品質チェック
  • ◆個人が開発したナレッジを他のメンバーが使えるノウハウに標準化すること
  • ◆仕事に使えそうな流行りのエンタメ情報を社員に共有すること
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