株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー小川晴寿のブログ

Something H

当社の社名でもあり、コンサルティングのコンセプトであるH(アッシュ)。
Humanity,Honest,Hospitality,Humor, Health,Hard,Historyの
7つのH以外にもHのつく言葉にこだわって、
いい会社づくりに役立つ情報を提供していきたいと思います。

#82

Hanyu Shock   - 羽生騒動 -

2014年11月11日

11月8日に中国・上海で行われたフィギュアスケートのGPシリーズ中国杯男子フリーにおいて、

日本期待の羽生結弦選手は直前練習で中国選手と激突、

その後も頭にテーピングを巻きながら出場し、最後まで滑りきって2位に入りました。

 

私は、自宅のテレビの前で、

「これは出られないだろう」と当事者意識の欠片もない無責任な評論家として呟き、

羽生選手がリンクに戻ってきたら「スゲー!出るのか」と興奮し、

アナウンサーや解説者が、懸命に万人受けする言葉を探して、狼狽する様に

「こういう時、テレビの仕事は大変だな。賛否、どっちの意見を言っても叩かれそうだし、

かといって黙っていたら仕事にならないし・・・」と同情したり、

最後は、何度も何度もジャンプの度に転倒を繰り返す羽生選手の演技に

知らず、知らず、涙を流していました(最近、涙腺が弱いです・・・)

 

羽生選手の演技に涙が出たのは感動したというよりも、

「もういい、十分だよ」という気持ちが強かったと思います。

 

 

この一連の騒動の是非を巡って、マスコミやネットではさまざまな意見が飛び交っています。

「感動した」「すごい精神力だ」という賞賛の声が上がる一方で

「無謀」「コーチやスタッフが止めるべき」と強行出場に疑問を投げかける人も少なくありません。

 

賛否両論、出てくることは容易に予想できたのだが、

テレビやネットに流布する意見の中には違和感を覚えるものがたくさんあります。

 

 

この違和感の正体は何だろう?

 

一言でいうなら、「偉そうなこと言ってるけど、お前できんのか?」という気持ち。

当事者たちへの配慮を欠いた一方的な正義の刃。

 

 

今回、私が羽生君ならきっと「出る」と言っただろう。

 

彼と同じに語るのはおこがましいが、

高校生の時、バスケットボールの県大会で

試合中に脳震盪でぶっ倒れた後、

出場を直訴して認めてもらった経験があります。

 

主将としての責任感もあったし、

母校が十数年ぶりに出場した晴れ舞台で活躍したい欲もありました。

 

だから、到底、羽生君を非難できません。

 

 

そして、私が、もしブライアン・オーサーコーチなら

目の前で愛弟子が眼力鋭く「出る」と言えば、出場を認めたと思います。

 

一連の騒動に関する出場否定論者の意見は、

オーサーコーチやスタッフ、日本スケート連盟が止めなかったことを非難する声が多いが、

正直、あの場面で彼を止められる自信はありません。

 

嫌われたくないとか、マスコミのバッシングが怖いとか、

そんなみみっちい話ではなく、

感情移入してしまって自らを律することができないだろうと思うのです。

 

自分には、到底できないので

「コーチのプロ意識が足りない」と断罪することは

どうしてもできないんです。

もちろん、SNS上での安易なシェアも同様です。

 

 

今、日本で脳震盪の危険性を訴えている人たちは、

テレビに出て小金を稼いだり、ブログで正義の味方を気取る前に

地元の学校や少年野球・少年サッカーのチームへ出向き、

医学や運動生理学の知識が乏しい顧問の先生や素人のパパさんコーチ、

そして何よりもプレーする選手たちにこそ、その声を届けるべきじゃないだろうか?

 

 

それが面倒なことなのは百も承知。

そんなことをしても1円にもならないし、

誰も論客として崇めてはくれないけれど、

間違いなく今よりいい未来を作る一助にはなるはず。

 

自分の考えを伝えるにしても、

もう少し配慮があっていいんじゃないかと思うんです。

 

 

 

「昔」と言ってもホンの数年前まで、

人は自分の意見を伝える時、もっと分を弁えていたように思います。

 

少なくても、発言するからには、

その発言に見合う行動を取ろうという意識があったし、

自分が出来もしないことは

それがどんなに正論だったとしても、

声高に叫ぶような人は稀有でした。

 

ネットの普及によって、

言行不一致な人たちの正論による袋だたきが増えてしまったなぁ

と危惧する今日この頃です。

 

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東日本大震災の被害状況(警視庁・復興庁調べ)

死者:15,889人/行方不明者:2,598人  2014年10月10日現在

 

代表取締役パートナー

小川 晴寿

Ogawa Haruhisa

小川 晴寿

1969年生まれ。千葉県出身。

経歴

経営コンサルティング会社に8年半勤務した後、ベンチャー企業の取締役として経営に参画。同社が3年で東証マザーズへ上場を果たす一翼を担う。その後、“やりがいを感じられる職場を1つでも多く増やしたい”という想いから、平堀と共にアッシュ・マネジメント・コンサルティングを設立。

コンサルティング・ポリシー

『1ミリの変化を心から喜ぶ』

支援実績(得意分野)

  • ◆経営者の想いをワクワクする言葉で表現する理念策定支援
  • ◆採用ビギナー企業に対する適正コストでの新卒採用支援
  • ◆自ら考える人材を育成するケーススタディ研修の開発
  • ◆評価制度の運用・定着を通じたマネジメントの仕組みづくり
  • ◆ミッションやバリューの浸透を促す人事評価制度策定支援

当社での役割

  • ◆社員が作成したドキュメントに対する厳しくもやさしい品質チェック
  • ◆個人が開発したナレッジを他のメンバーが使えるノウハウに標準化すること
  • ◆仕事に使えそうな流行りのエンタメ情報を社員に共有すること
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