#107
HOBONICHI ~ほぼ日~
新卒採用をしている企業にとって3月1日は重要な節目、
大手ナビサイトのグランド・オープンの日です。
一説には、三月だけで一年間の総エントリー数の60%が登録し、
その60%は三月第一週にエントリーするとのこと。
「ナビなんて・・・」と愚痴をいう企業も多いですが、それでも使わざる得ない企業が多いのも事実。
したがって、この時期は、どの企業もナビサイトやら、会社案内やらに掲載する
キャッチ・コピーに頭を悩ませることになります。
最近、仕事を通じて出会った複数の方から「コピーライターが高齢化している」という話を伺いました。
私が就活する頃は、カタカナ職業の筆頭のような扱いで、
なれるものならなってみたいと思った人も多かったのではないでしょうか。
代表格は、糸井重里氏。
西武百貨店の“おいしい生活”、カッコいいなぁと憧れたものです。
その糸井さんが、今度は経営者として会社を上場させます。
◆
会社の名前は、株式会社ほぼ日。
(これで「ほぼにち」と読みます。私は最初「ほぼび」と読んでいました。どこかの美大のようです:笑)
前身は、糸井さんが1979年に設立した個人事務所。
現在の事業は、「ほぼ日刊イトイ新聞」の運営とコンテンツ製作。
このサイトがユニークなのは、創刊以来、広告を掲載していないこと。
デイリーで100万以上のPVを稼ぐ超人気サイトですが、広告収入はゼロ。
広告を掲載しない代わりに、
サイト上の読者の声を基に生活関連商品を開発・販売し、収入源としています。
特に「ほぼ日手帳」は売上の約7割を稼ぐ人気商品です。
◆
売上高は38億円、利益率8%程度の企業ですから、
時価総額もそれほど大きくはありません。
ネット・ニュース等を見ると、
「成長性への期待感は小さい」という評価も聞かれます。
糸井さんは今回の上場を
「柔らかいIPO」という言葉で表現していて、
従来の利益至上主義のIPOとは一線を画しているように思います。
*「柔らかいIPO」という言葉が糸井さんらしくて、私はそれだけで痺れてしまいます。
◆
ほぼ日がいいなと思うのは、サイト全体がほっこりしていて、作りが丁寧。
とても手間を掛けて作っていると感じられること。
商品紹介・販売する「ほぼ日ストア」のページですら、売り込みの匂いはせず、
良質な生活情報雑誌のような佇まいであること。
私の尊敬する経営者の方々は、
一見ムダと思われるような面倒を“いい損”として捉え、
進んで引き受けるような共通点があります。
糸井さんのほぼ日からも同じ匂いを感じました。
そんな企業が情報する、時代の変化を感じずにはいられませんね。
◆
時代の変化と言えば、こんなことがありました。
先日、アメトークというバラエティ番組で、
往年の名ドラマ『スクールウォーズ』を愛する芸人たちが、
その内容について熱く語っていました。
そして、主人公の先生が
同じ高校生に負けて、ヘラヘラしている生徒たちに
鉄拳制裁を加える場面になった時、
ゲストの20代前半と思しきアイドルが、
そのシーンを見て、「えっ、殴った。先生が生徒を殴っちゃダメでしょ」と
真顔でコメントしてました。
おじさんの時代は、あの場面にシビれたんだけどなぁ、
やっぱり、今は愛のムチはないのかも知れませんね。
ムチは無知、炎上の元です。
後書きが思ったより長くなってしまいましたが、
糸井さん、上場しても頑張ってください。応援してます。
●2016年12月14日現在の熊本地震の被害状況
死者:157人(前回から26人増)
→内訳:直接死50人・関連死102人・豪雨被害関連死5人
行方不明者:0人
負傷者:2,337人(前回から増減なし)
被害総額:最大4.6兆円
*前回から情報の更新はありませんでした。
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