株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

コンサルタント辻勇作のブログ

ちょっと感動した話

日々の仕事の中で「感動」を忘れない人間でありたい。
小さなことにも感動を掬い取れる感度のいいアンテナを
持っていたいという想いで毎月メッセージを発信しています。

#39

エールを贈る

2013年3月21日

以前、うちの代表の平堀の長男の拓磨くんと食事とした時に、

これからの将来について考えていることを話してくれました。

 

・自分はモノを作るのが好きだから、大学を辞めて家具職人の道に進むこと

・そのために秋山木工(http://www.akiyamamokkou.co.jp/)へ丁稚に行くことを決意したこと

・自分が作った家具を長い間、愛用してくれるお客さんができたらものすごくやりがいを

感じるという話

・将来の夢として、海外で家具を作ったり、現地で家具の作り方を教える仕事も

してみたいということ

 

話を聞いていて、拓磨くんの将来が楽しみで、ワクワクすると同時に是非とも

頑張ってほしい気持ちになりました。そこで、拓磨くんの人生の参考になるのではと思い、

家具や建築の設計を日本だけでなく海外でも経験してきた私の友人の水上さんを

紹介することにしました。

 

 

いよいよ拓磨くんに水上さんを紹介することになり、3人で会いました。

 

水上さんは、過去の写真や雑誌の記事のスクラップなどを見せながら、

作品や仕事内容を説明した後、これまでの人生の話をしてくれました。

 

・お父さんは家具職人、お母さんは農家という家で生まれ、子どもの頃は絵描きに

なりたかったが、親に反対されて断念したこと

・「建築はアートだ」の言葉に触発されて、建築の道に進むことを決意したこと

・学生時代はバックパッカーで30カ国以上周り、人生観の変わる経験をしたこと

・社会人になってからは建築事務所にて仕事に没頭し、日本の住宅を設計したり、

カタール仕事をしたり、掃除機で有名なダイソンの会社の仕事などをしてきたこと

・ニューヨークの設計事務所にて、言葉の壁や文化の違いに悩みながらも、

現地で活躍する日本人の先輩方の支えもあり、いい仕事ができたこと

・その事務所では、能力の高い人ばかりが集まっていて、ものすごく良い勉強に

なったこと。主張の強い人たちに囲まれて、自分も鍛えられたこと

・海外では「君は何者か?」「何のためにニューヨークに来たのか?」ということを何度も

問われるうちに、自分の日本人としてのアイデンティティを考えるようになったこと

・仕事では現地に合せようと、アメリカ人の真似をしようと取り組んできたが、

日本人としての独自路線を追求した方が評価されることに気づいたこと

・それ以降は日本人としてアメリカ人ができないもの=日本人の価値観を表現しようと

取り組んできたこと

・自分が「日本人として生まれてきて何ができるのか?」を考え続けた結果、

「自分が生まれた日本、山梨県からもっと学ぶべきかもしない」「自分の起源である

水上家の家業(農業)、水上家のオリジナルを追求すれば、もっと面白いことが

できるような気がする!」と思い、帰国を決意したこと

・日本に戻り、実家の農家を継ぎ、何十年も農業に携わってきた大先輩の話を聞き、

土や石に触れることで、それらの魂を感じる話など農業の奥深さを知ったこと。

・農業を追求する中で、ものを作る深い喜びや達成感を味わい、農業の素晴らしさを

実感したこと

・農業が人の心を癒し、鍛える作用があることに気づき、農業が精神的な病に苦しむ

人たちの役に立つと感じ、精神科医の先生たちとホテル事業を立ち上げたこと

 

そして、将来についての話に展開しました。

 

・これからは大量生産で作られたものよりも、手間暇かけて愛情を注いで作ったものが

求められる世の中になってくること。それが農作物でも家具でも同じであり、人は機能

を求めるだけではなく、愛情を求めていること

・家具を作るのも、もしかしたら自分で家具に適した木を栽培するところからはじめる

くらい徹底的に家具やその家具を使う人のことを考え抜いたもの作りが求められる

かもしれないこと

・若い年齢で秋山木工のように、ものごとの本質を追求する道に進むことは、

素晴らしいことだと思うし、それが世の中の最先端であると感じていること

・家具を通して、人に感動してもらう仕事をすること。お金で働くのではなく、

人や社会にとって価値のあるもの、喜んでもらえる仕事を追求して欲しいこと

・家具作りに没頭し、木を削ったり、組立てたり、道具を磨いたりする中で、

自分の夢がどんどん湧いてくること。何もやらなければ夢は出てこないということ。

・磨いた技術を世界に発信して、「日本人ってこんなにすごいものが作れるんだ!」

ということを海外の人に感じてもらえたら最高にやりがいがあること

 

水上さんの話に対して、拓磨くんもいろいろと質問しながら、

あっと言う間の2時間が経ちました。

 

その2人の姿を見ていて、

力いっぱい自分の人生で体験したことや気づいたことを伝えようとする

水上さんの姿とこれから夢に向けての挑戦が始まる拓磨くんの素直で真摯な姿勢に

感動しました。

 

そして、水上さんが拓磨くんに贈った最も印象的な言葉は

「人生に無駄なことなんて一つもないよ。もしその時は無駄かもしれないと思うことが

あっても、いつかそれらの経験が見事に一直線につながる時が来るから、自分の

決めた道を信じてがんばるといいよ」

という言葉でした。

 

人生を一生懸命に突っ走ってきた水上さんだからこそ、想いのこもった言葉であり、

拓磨くんが大学を辞めて家具職人の道を決めたからこそ、水上さんの想いを引き出した

とも言える素晴らしい場に立ち会うことができました。

 

十数年後、水上さんが拓磨くんに贈ったエールが、

同じように拓磨くんが自分の後輩にエールを贈る番が回ってくるのだろうと

将来を想像しながら、ワクワクした出来事でした。

 

コンサルタント

辻 勇作

Tsuji Yusaku

辻 勇作

1978年生まれ。奈良県出身。

経歴

新卒で経営コンサルティング会社に入社。アウトプレースメント事業、自動車関連の新規事業立ち上げを経験後、社内人事として評価制度改訂・採用方法の刷新など組織変革を推進。7年半勤務後、2009年12月アッシュ・マネジメント・コンサルティングに入社。

コンサルティング・ポリシー

『人の可能性を最後まで信じる』

コンサルティング実績(得意分野)

  • ◆サーベイに基づく経営者に対する事業構想研修
  • ◆新規事業の黎明期における営業活動の基盤づくり
  • ◆同行による密着型の営業力強化支援
  • ◆ベンチャー企業における“重たくない”人事評価制度の策定

当社での役割

  • ◆明石家さんまを彷彿とさせる常人離れした関西ノリのリアクションで平堀と小川をその気にさせること
  • ◆小川がブレークダウンしたタスクを粛々と消化し、納品物に仕立て上げること(一番汗をかいてます!)
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