株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

コンサルタント辻勇作のブログ

ちょっと感動した話

日々の仕事の中で「感動」を忘れない人間でありたい。
小さなことにも感動を掬い取れる感度のいいアンテナを
持っていたいという想いで毎月メッセージを発信しています。

#46

親の覚悟が子どもに安心を与え、やる気を引き出す

2013年10月22日

私の知人に家族問題専門のカウンセラーをしている方がいます。

その方と電話で話をした時のことです。

 

◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆

 

結婚して数年経つと、夫婦ともに相手への感謝の気持ちが薄れたり、

性格のズレ、老化による容姿の変化により、相手に対する関心が薄れてくる。

 

また、夫の仕事が忙しいと、家に帰る頃には疲れ果てているため、

家に帰っても妻の相手をしない。

 

休みの日は会社関係や友人とゴルフに行く。

ゴルフでなくても、他のスポーツや釣り、ギャンブルなど自分の趣味に時間を使う。

家族で出かけても、子供を可愛がるが、妻を可愛がることはほとんどない。

夫にとって妻は可愛がる対象ではなく、家事・育児をしてくれる存在でしかない。

 

こういうことが続くと、妻は寂しさを紛らそうと、

派手な買い物をしたり、他人との接点や出会いを求めるようになることがある。

ある時、気になる人(好意を抱く人)ができて、

その人に好かれようと、エステに通ったり、その人に貢いだりしてしまうケースが

あるそうです。

 

そして、夫の知らない間に、貯金を使い果たし、借金を作ってしまう。

借金が家計をやりくりして返せる範囲を超えてしまっても、

借金を積み上げ、1000万円以上になってしまう人もいるそうです。

寂しい気持ちは収まらず、妻は自分の欲求を満たすために「やってはいけないこと」

とわかっていても、止められないそうです。

 

家計は破たんしてしまっているため、夫に相談し、対策を講じて、

生活を元に戻さなければならないのだが、夫に相談することはできない。

相談したら、夫に怒られるし、問い詰められる。だから、できる限り先延ばしする。

しかし、借金の取り立ての電話や郵送物がきっかけで夫が気づく時が来る。

 

夫は「こんな大金を一体何に使ったのか!」「どうしてこんなに問題が大きくなる

まで放っておいたのか!」と妻を責める。そして「借金はこれですべてなのか!」

と問い詰める。

 

これに対して、妻はお金の使い道や残りの借金の額について本当のことは言わない。

夫に叱られるようなことは隠そうとする。

夫から「借金はこれで全部か?」と問われ、「はい」と答えてしまう。

 

でも、ある時に隠していた借金が夫に見つかる。

「あれで全部と言ったじゃないか!どうして嘘をつくんだ!」

「他にもあるんじゃないか?すべての借金を教えろ!」と問い詰める。

そして、「これで全部です・・・」と妻は答える。

 

でも、また別の借金が見つかる。

これを繰り返す。

 

妻は自分に問題があることは認めつつも、

自分が浪費してしまったのは夫の行動が原因だと思っている場合、

自分がパートや内職などで稼いで借金を返そうとするのではなく、

夫が何とかして借金を返してくれればいいとさえ考えている人もいるそうだ。

 

生活費を節約すると言っても、暇つぶしのための女性誌や映画のレンタルDVDなどは、

「大したお金ではないから・・・」とお金を使ってしまう。

「大きなお金を使わなければ、ちょっとくらいはいいでしょ」と思っているのだ。

 

夫に口を閉ざし続けていると同様、子供にも本当のことは言おうとしない。

自分のメンツがあるし、夫にも問題があると思っているからだ。

子供の中で、自分だけが悪者になりたくないという気持ちになる。

 

夫は借金がこれ以上膨らまないように手立てを講じる。

数年かけて、借金を返し終わり、問題が収まったように思っていたら、

またある時に妻が借金を作っていることを知る・・・

 

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私はこの話を聞き、「こんなこと、ありえるのか・・・」と思ったのですが、

よくあるケースなのだそうです。

 

夫がこのようなケースで相談に来た場合、カウンセラーとしては、

過去の事例を説明しながら、次の選択肢を提示するのだそうです。

 

(1)同じ問題を繰り返しても一生妻の面倒を見る

(2)再発防止策を徹底的に講じて、生活を立て直す

(3)別れる

 

これらの選択肢は、どれも良い悪いはなく、選ぶ人の価値観次第なので、

(1)を選択しても、夫が「この妻と一緒に生活していきたい」「結婚して、

一生一緒だと決めたのだから、妻が同じ問題を繰り返しても自分が支えればいい」

と思えるなら、それで良い。

 

多くの人は(2)の道を進もうと、今回の問題である妻のお金の使い道を明らかに

しようとしても、妻は口を割らず、曖昧なままで事を済まそうとする。

借金を返済するために、妻もパートで働いてお金を稼ぐように働きかけても、

「自分にできる仕事が見つからない」「家事・育児とバランスの取れる仕事がない」

などと言い訳をつけて、なかなか働こうとしない。

 

さらに、無駄なお金を使わないように生活を切り詰める方法などについて

話し合っても、これまで節約する習慣が身についていない場合、節約を続けることは

難しい。すると、結局は夫が「妻に求めても難しいから、自分が何とかするしかない」

と思い、何とかして借金を返してしまう。

 

しかし、時間が経ったある時、妻がまた借金していたことが発覚する。

妻にとっては「大変なことだったが何とかなった」「自分が何とかしなくても

夫が何とかしてくれる」という認識が、同じ問題を繰り返させることになる。

夫として良かれと思ってやった行動が裏目に出てしまう。

すると結果的に(3)の選択肢になってしまうのです。

 

だから、カウンセラーとしては、これらの(1)(2)の事例を説明し、

最悪のケースを想定することから始めるのだそうです。

その時にもっとも大切にすべきことは、「子ども」であり、子どもの生活を支えるのに

「仕事」が必要であるから、この「子ども」と「仕事」が不安定にならないように、

対策を講じるべき言います。

 

それらを大切にすることとは具体的に、

・子どもには、毎日笑って暮らせる環境にしてあげること

・そのためには親が幸せであること。親が幸せでないと子どもは不安になる。

だから、親は子どものために仕事でかんばって、自分が人の役に立っている実感や

生活の基盤を維持する必要がある。夫婦間の問題で仕事がおざなりになったり、

休みがちになってしまうのはあり得ないこと。会社に迷惑をかけて、自分の存在価値を

下げ、最終的に『君はいらない』と言われれば生活が成り立たないし、

子供を支えられない

というアドバイスをするそうです。

 

そして、何よりも重要なことは、

親が子どもに対して「親がどんなことがあっても、絶対に子どもを守る」という決意を

示し、行動し続けることだそうです。そうすることで、子どもは安心し、

笑顔を取り戻すことができるのです。

 

しかし、親がそういったことをせずに、悩み続けて、マイナスオーラを発している

状態が長く続けば、「どうしてうちの親はこんななんだろう」「他の家が羨ましい。

こんな家に居たくない」と子どもは親を恨むようになるそうです。

 

 

話は変わりますが、

私の両親は私が小学校3年生の時に離婚し、私と弟は母親に育ててもらいました。

昔も今も、このの話をすると多くの人は「大変だったんだね」と声をかけてくれますが、

「大変だった」とは思ったことはありません。

 

これまで、母親が一生懸命に生きている背中を見て、生きてきました。

一生懸命にがんばっている母親を支えようと思ったし、自分も負けずにがんばろうとも

思ってきました。その結果、家族の絆は強いものになり、人生は豊かなものになった

と思っています。

 

 

このカウンセラーの方は、私の生い立ちも知っているので、

「辻ちゃんが、両親が離婚しても、ひねくれずにまっすぐ育ってきたのは、

お母さんが強い決意を持って、がんばってきたからよ」

と言われました。

 

 

この話を聞いて私は、

「確かにそうかも・・・ おかんが『どんなことがあっても子どもだけは守っていく』

という決意を持って生きていなかったら、自分は母親を恨んでいたかも知れないし、

ひねくれてたかもしれない。もしかしたら、今歩んでいる人生とは違ったかもしれない」

と思い、母親のがんばりに感謝の気持ちが湧いてきました。

 

 

通勤時間の最中にこのことを考えていたら、会社も同じだということに気づきました。

市場の変化、競合の動きにより、会社の業績が大きく落ち込むなど、

困難にぶつかった時に、リーダーは会社を守ることに腹をくくり、その決意を行動で

示していけるかどうか。それができれば、従業員はリーダーとともに困難に立ち向かって

くれるでしょう。

 

しかし、リーダーが困難を嘆き、不満を言ってマイナスオーラ―を発し続けていれば

職場の雰囲気は悪くなり、従業員を不幸せにしてしまうでしょう。その影響は

従業員の家族にも及ぶでしょう。

 

私もこれから子どもが生まれてきて、親となる身として、

また、社会を支えるリーダーになっていく存在として、

考えさせられた出来事でした。

コンサルタント

辻 勇作

Tsuji Yusaku

辻 勇作

1978年生まれ。奈良県出身。

経歴

新卒で経営コンサルティング会社に入社。アウトプレースメント事業、自動車関連の新規事業立ち上げを経験後、社内人事として評価制度改訂・採用方法の刷新など組織変革を推進。7年半勤務後、2009年12月アッシュ・マネジメント・コンサルティングに入社。

コンサルティング・ポリシー

『人の可能性を最後まで信じる』

コンサルティング実績(得意分野)

  • ◆サーベイに基づく経営者に対する事業構想研修
  • ◆新規事業の黎明期における営業活動の基盤づくり
  • ◆同行による密着型の営業力強化支援
  • ◆ベンチャー企業における“重たくない”人事評価制度の策定

当社での役割

  • ◆明石家さんまを彷彿とさせる常人離れした関西ノリのリアクションで平堀と小川をその気にさせること
  • ◆小川がブレークダウンしたタスクを粛々と消化し、納品物に仕立て上げること(一番汗をかいてます!)
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