株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

コンサルタント辻勇作のブログ

ちょっと感動した話

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持っていたいという想いで毎月メッセージを発信しています。

#60

手軽にできる!?自問自答で思考トレーニング

2015年5月7日

今回のコラムはいつもと違う視点で書いてみたいと思います。

テーマは赤ちゃんと大人の成長に対する捉え方について自問自答して

みたいと思います。

 

 

最近、娘の成長が楽しい。

1歳3ヶ月にして、ようやく歩けるようになってきた。

日々、出来ることが増え、少しずつ進化している。

 

なぜ、娘の成長は楽しいのだろう。

 

仕事に置き換えて考えてみると、

上司が部下に対して指導し、成長していたとしても、

期待値に届かなければ、上司は不足感や不満を抱く。

 

しかし、娘が多少歩けるようになるのが遅くても、

不足感や不満は抱かない。ぐずっても別に何てことはない。

電車の中などで相当ぐずって多少困ったとしても、

不足感や不満を抱くことはない。

 

この違いは相手への期待値の有無やその高さから来るものなのだろうか。

赤ちゃんである娘に対して、期待値らしきものは自分を顧みても、

出てこない。

 

では、赤ちゃんに対しては期待値が存在せず、

なぜ、部下に対しては期待値が存在するのだろうか。

 

まず部下について考えてみる。

上司は部下の目標も含めチーム全体の業績目標達成の責任がある。

だから、部下にも成果を上げてもらう必要がある。

また、上司は業績目標の達成以外にも様々な課題を解決することが

求められる。

 

そんな環境下で、上司は部下に「この程度は自分でやって欲しい」

「自分が彼の頃には、これくらいはできた」という期待値を無意識で

設定してしまう。

 

自分の経験から来る常識を相手に当てはめる。

これが期待値の設定のパターンだと考えられる。

 

 

一方、赤ちゃんについてはどうだろうか。

私のように初めての赤ちゃんの場合は、過去の経験がないので、

常識が形成されず、期待値が存在し得ないと考えられる。

 

しかし、これは本当だろうか。

過去に親戚が赤ちゃんだった頃のことや、

友人の赤ちゃんと接することもあり、少ないながらも、

それらの経験から、「赤ちゃんはこんなもんである」という知識(常識)

が形成され、自分の赤ちゃんに無意識にあてはめていると考えるのが

自然である。

 

となると、赤ちゃんに対して期待値がないという仮説は成り立たない。

 

赤ちゃんと部下に対する感じ方の違いは、

一般論でよく言われる「愛情」の有無によるものなのだろうか。

 

人間の本能で、自分の子供に対して愛情を持ち、接することができる。

一方で、他人に対しては、何かしらの人生に大きな影響を与えるような

共通の経験を乗り越えなければ、本当の意味合いで相手を大切にする

気持ち(愛情に近い感情)が芽生えないのかもしれない。

 

このように、わかったようで、よくわかっていない状態で

何となく自分を納得させてしまいがちだが、本当にそうなのだろうか。

 

娘の姿を思い浮かべてみると、多くの時は満面の笑みを浮かべて、

自分のところに歩いてきてくれる。楽しそうにしてくれている。

その姿を見て、精神的な充足感を得ている。その印象がベースに

あるからか、泣いていても、怒っていてもかわいい。

(許容できるという表現が正しいのかもしれない。現に世の中の

多くのお母さんはストレスを抱えている)

 

一方で、上司から見た部下の姿を思い浮かべてみる。

赤ちゃんのように常に満面の笑みを浮かべていることは極めて少ない。

部下の姿を見て、精神的な充足感を得られるとしたら、

部下がものすごく素直で、指導に対して忠実に実行し、着実に成長

していっている時だと思われる。

 

このように比較すると、赤ちゃんは存在しているだけで、

精神的な充足感を与えてくれる。一方で部下は自分の期待に沿う

ような反応やアクションがある時に精神的な充足感を与えてくれる。

 

赤ちゃんには損得勘定がなく、あるがままの自分を出してくれるからこそ、

こちらも安心感を持って、その笑顔を受け止められるのだろう。

 

一方、大人が笑みを浮かべても、その背景にある意図を勘ぐったり、

相手が多少大げさに褒めてくると、何か気持ちが悪かったりすることがある。

大人の表現には何か裏がありそうだと考え、コミュニケーションを

そのまま素直に受け止められないという部分も影響しているかもしれない。

 

上記のように考えてみると、

「相手が自分に何を与えてくれているのか」ということに意識が

あることに気づく。つまり、先に相手から自分への価値の提供

(自分にとってのtake)があり、その見返りとして、相手への価値の

提供(相手へのgive)があるという考え方に基づいていることが

透けて見えてくる。

 

実はこの「ものの見方(考え方)」を変えなければ、

人との関わり合いにおいて、本当の充足感を得ることはできないような

気がする。

 

往々にして人間関係が悪化する時、

人は「相手は自分のことをわかってくれない」と思い込み、

相手を攻撃したくなる気持ちが湧くことかスタートすることが多い。

 

これは、「相手は自分のことを先に理解すべきだ」という考え方、

もう少し突っ込んで考えると、「相手が先に自分にgiveをすべきだ(自分が

先に精神的に充足感を得たい)」という考えに基づいている。

 

7つの習慣では、「自分が相手を理解して、はじめて自分のことを理解される」

と教えているが、まさしくその通りである。

 

 

 

つらつらと赤ちゃんと部下の比較で考えてきましたが、

人間関係の要諦は「如何に自分から相手にGIVEができるのか」という結論に

いきつきました。

 

目の前のテーマについて自問自答をしてみることは、思考のトレーニングに

なりそうです。このトレーニングで仕事の成果につなげることは難しいですが、

思考力を高めたり、自らの内省力を高めるためには、良いかもしれません。

 

今回は、娘の成長に触れることで得た楽しさをきっかけに、思考トレーニングを

してみました。

 

コンサルタント

辻 勇作

Tsuji Yusaku

辻 勇作

1978年生まれ。奈良県出身。

経歴

新卒で経営コンサルティング会社に入社。アウトプレースメント事業、自動車関連の新規事業立ち上げを経験後、社内人事として評価制度改訂・採用方法の刷新など組織変革を推進。7年半勤務後、2009年12月アッシュ・マネジメント・コンサルティングに入社。

コンサルティング・ポリシー

『人の可能性を最後まで信じる』

コンサルティング実績(得意分野)

  • ◆サーベイに基づく経営者に対する事業構想研修
  • ◆新規事業の黎明期における営業活動の基盤づくり
  • ◆同行による密着型の営業力強化支援
  • ◆ベンチャー企業における“重たくない”人事評価制度の策定

当社での役割

  • ◆明石家さんまを彷彿とさせる常人離れした関西ノリのリアクションで平堀と小川をその気にさせること
  • ◆小川がブレークダウンしたタスクを粛々と消化し、納品物に仕立て上げること(一番汗をかいてます!)
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