株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

コンサルタント辻勇作のブログ

ちょっと感動した話

日々の仕事の中で「感動」を忘れない人間でありたい。
小さなことにも感動を掬い取れる感度のいいアンテナを
持っていたいという想いで毎月メッセージを発信しています。

#70

辻のクライアントへの支援方針(押さえるべき4つの成功要因)

2016年4月19日

今年度も残り1週間。
いよいよ新入社員が入ってくる時期ですね。
次年度に向けて、今年のクライアント支援を振り返り、
今後の支援の方針を整理してみました。

皆さんの企業のマネジメントや個々人の仕事の仕方の参考になれば幸いです。

 

①継続できる、モチベーションにつながる目標設定

我々は、クライアントの社員や研修受講生と伴走し、
励ましたり、時には背中を押しながら、決めた行動を継続し、
成果につなげていくことを基本としています。

しかし、そればかりでは、成果は上がりません。
あくまで成果を出す主体者はクライアントの社員や研修受講生。
主体者に、”自走”してもらう必要があります。

多くのマネージャーや経営者からは、
「それができたら苦労しないよ」という声が聞こえてきそうですが(笑)

本人が自走できないケースは、
「目標が自分事になっていない」
「目標が高すぎて本人が達成のイメージが持てない」
という要素を抱えていることがよくあります。

よって、目標設定の際には、
「本人が必要性を感じていることベースを目標を立てる」
「本人にとって達成可能性を感じられる水準の目標を立てる
(本人の現時点の能力を100とした時に105~110の水準)」
「本人の能力で、取組みを継続できるテーマを設定する」
という要素を押さえる必要があります。

これらを本人の行動を継続的に観察し、
本人としっかりと話し合った上で丁寧に決めていく必要があります。

その際に、配慮すべきことは、
あくまで、「本人の意思をベースに考える」ということです。
よくあるのは、上司が組織における必要性を前提にして、
高い目標を掲げさせたり、本人にテーマの必要性を無理やり
説得しても、うまくいかないことが多いでしょう。
(心当たりある方も多いのではないでしょうか)

結局は、本人の心のスイッチが入っていなければ、
自走することは難しいでしょう。一時的に自走したように見えても、
時間の経過とともに、走りを止めてしまいます。

外から無理やり、本人の気持ちに着火するのではなく、
本人の中にある火のたねを見つけて、その火を少しずつ
大きなものにしていくイメージでしょうか。

 

②基本行動の強化

すべての人は何かしらの課題を抱えています。
その課題が目標達成の阻害要因になっていることがよくあります。
だからこそ、その阻害要因を取り除くために、”単純で継続できる”
基本行動を設定し、取組みます。

しかし、「課題=苦手分野」であることが多く、
人は苦手な部分(自分の嫌な部分)に目を向けたくないため、
避けようとしてしまいます。
だからこそ、単純で継続できるテーマにする必要があります。

あわせて、伴走も必要です。
本人に寄り添いながら、「いい調子だぞ!」「疲れてきたか?」
「フォームが崩れてるぞ」「腕をしっかり振ろう」「足が上がってないぞ!」
と励ましたり、課題を指摘したり、
時には背中を押しながら、決めた行動を継続し、
習慣化していくプロセスを共に歩んでいきます。

注意すべきことは、本人が順調に取り組んでいるからと言って、
放置しない(自分が楽しない)ことです。
本人にとっては、長年克服できなかった課題に取り組むことは、苦しいことです。
だからこそ、声をかけて、少しでも前に進むエネルギーを与えてあげたいところです。

マラソンのランナーが「沿道の応援に力をもらった」「皆さんの応援のおかげです」
と言いますが、まさしく、そんなイメージです。
「自分のテーマなんだから、自分でやって当たり前だよね」という姿勢ではなく、
「しんどくても、歯を食いしばって、がんばってるんだ」と捉えて、
応援してあげたいですね。

もちろん、人の能力や状況によっては、厳しい指摘も必要ですが、
そればかりになってもいけません。

 

③チームで協働し、個々人の強みを活かし、弱みを補完する

ほとんどの人は、得意なことがあれば、不得意なこともあります。
不得意なことが、短期間で得意なことになることは滅多にありません。
また、能力は長い期間の努力の積み重ねで、身についてくるものです。
だからこそ、成果を生み出すためには、チームで仕事をし、互いの強みを
活かしつつ、弱みを補完し合うことが大切です。

また、一人で取り組むよりも、仲間と一緒に取り組む方が頑張れます。
上記の伴走ではありませんが、自分一人で困難を抱えるのではなく、
仲間と話し合い、協力し合うことが、困難に立ち向かっていく力になります。

先日、就労困難者が就労に必要な知識・能力・考え方を身につける研修の報告会があり、
6名の受講生が研修で学んだことと自分たちの変化ついて発表してくれました。

彼らは、就労した経験がない、経験があっても非常に短く、
仕事の基本的な能力はほとんど身についていない状況でした。
また、コミュニケーションが苦手で、社会に馴染めずに苦労してきたようでした。

しかし、発表では、内容は非常にわかりやすく整理されており、堂々とした見事な発表で、
6名の受講生と初めて会った日からは想像できない姿でした。

アイデアを出すのが得意な人、情報をわかりやすく整理するのが得意な人、
人の意見を尊重し話しやすい雰囲気を作る人、
困った時でも前向きな姿勢を示して周りをポジティブな方向に引っ張る人というメンバーが
チームとして取り組んだからこそ、素晴らしい発表になったのだと強く感じました。

また、別な企業の新入社員研修では、新入社員の職場実践の取組み(OJT)で、
先輩社員が取組みのヒントやアイデアを新入社員の状況を見ながら、授けたり、
新入社員が頑張って取り組んでいる時に、一緒になって行動してあげるなど、
彼らの行動がより促進されるように、サポートしてくれていました。
そして、これができている職場とそうでない職場で、成果に圧倒的な差が出ていました。

一人で何かを成し遂げようとするのではなく、チームとして協力し合って強みを活かしあい、
弱みを補完し合って、物事を成し遂げようとすることが
持てる人の力を最大限活かすことにつながるのでしょうね。

 

④安全の場

やはり、成果を生むための前提条件は、人と人の関係性です。
安全の場とは、なんでも言い合える、話し合える関係性のことです。
逆に安全でなければ、言うことをためらったり、時にはリスクあることを
隠蔽したりすることもあるでしょう。

今月の平堀のコラム
「No.97 自社の“何でも聞ける度”は、どのくらいですか?」
http://www.h-mbo.com/category/specialist/column_hirabori/
でもありました。

私は、人の持っているポテンシャルを発揮する大前提は、
・自分を考えを自由に発散できること
・どんどん話し合って行動できること
だと思います。

そのためには、他者受容と自己開示です。
他者受容は、相手のことを認め、受け止めることです。
自己開示とは、自分の想いや考えを抑え込まずに発信することです。

先ほどの就労困難者向けの研修でも、
研修中に講師である私自身が一人ひとりの受講生を観察し、
取組み姿勢や強みの小さなきっかけを見つけては、
承認・フィードバックを繰り返しました。
合わせて、私が各人に感じている課題や疑問を包み隠さず、フィードバックし続けました。
(もちろん、伝え方には配慮してします)

また、出来る限り、それぞれの受講生の抑え込んでいるであろう思いや考えを想像し、
彼ら代弁して、私の言葉として全体に発信し続けました。
そうすることで、いつのまにか、受講生同士が互いに課題や疑問を
フィードバックし合うようになっていきました。
そして、いつの間にか、チームとしての一体感が生まれ、
なんでも話し合えるような雰囲気になっていました。

ある大学教授の方から、
「人は、最初に他者からの承認が必要です。
するとやがて本人が自分自身を肯定できるようになる。
そして行動を続けていく中で、自信を持てるようになっていきます」
と教えていただきました。

やはり、人が心のブレーキを踏まずに、思いっきり走れる状態を作ること。
そのスタートが、安全の場なのでしょう。

承認欲求は、人が社会で生きていくために必要なものなのでしょう。
それを「いちいち承認を求めやがって、面倒くさいやつだ」と思うのか、
「積極的に承認欲求を満たして、ポテンシャルを発揮してもらう」と思うのか
どっちの方が建設的か、明確ですね。(もちろん程度の問題もあります)

自分にとって面倒くさくても、相手にとって必要で、
かつ成果を生み出すために必要であれば、その選択肢を選んだ方がよさそうですね。

こんな方針で、2016年度も成果と理想を追求して仕事をしていきます。
引き続き宜しくお願い致します。

コンサルタント

辻 勇作

Tsuji Yusaku

辻 勇作

1978年生まれ。奈良県出身。

経歴

新卒で経営コンサルティング会社に入社。アウトプレースメント事業、自動車関連の新規事業立ち上げを経験後、社内人事として評価制度改訂・採用方法の刷新など組織変革を推進。7年半勤務後、2009年12月アッシュ・マネジメント・コンサルティングに入社。

コンサルティング・ポリシー

『人の可能性を最後まで信じる』

コンサルティング実績(得意分野)

  • ◆サーベイに基づく経営者に対する事業構想研修
  • ◆新規事業の黎明期における営業活動の基盤づくり
  • ◆同行による密着型の営業力強化支援
  • ◆ベンチャー企業における“重たくない”人事評価制度の策定

当社での役割

  • ◆明石家さんまを彷彿とさせる常人離れした関西ノリのリアクションで平堀と小川をその気にさせること
  • ◆小川がブレークダウンしたタスクを粛々と消化し、納品物に仕立て上げること(一番汗をかいてます!)
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