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No.63 俺たちの子どもでありがとう(2013年4月2日)

< タイトルに込めた想い >

平堀

HOT WILLerとは「独自の志を持ち、その実現に向けた活動を実直に続けている人」を表す当社の造語です。そういう方々に向けた応援メッセージを贈りたいという想いで毎月書いています。

No.63 俺たちの子どもでありがとう(2013年4月2日)


3月23日から3月31日までの実質7日間、

我々アッシュの3人のメンバーで、シンガポール、ベトナム-ハノイへ、

海外旅行をしてきました。

シンガポールでは、2010年7月の開業以来、話題となっているホテルの

マリーナベイ・サンズに宿泊。

世界一高い場所にあるプール(地上200メートル)に入りましたが、

シンガポールの摩天楼をプールの中から一望すると、まるで、

空中に浮かんでいるようで、言葉に表せない高揚感で胸が高鳴りました。

ベトナムでは、世界遺産のハロン湾を4時間かけてクルージング。

波のない穏やかな海に無数に浮かぶ奇岩・島々、そして鍾乳洞は神秘的で、

普段都会で生活し、どこかざわついていた心の波が凪になったようで、

ゆったりと癒されました。

 

旅行の締めくくりに、

VJSC(ベトナム日本学生会議)主催のセミナーの講師を務め、

「日本人がコミュニケーションで大切にしていること」

について、講義してきました。

聴講者は日本語を勉強し、交換留学生として日本に来たこともあり親日派で

しかも優秀な学生ばかりだったからかもしれませんが、セミナーに積極的に参加し

「いい勉強になった」との感想をもらいました。

 

これまで見たこともない景色。

そして、日本に強く関心を持ち、

日越で何かを成し遂げたいとの夢と希望を抱く若ものとの出会いは、

知らぬうちに日常に埋没し、精一杯生きているつもりになっていた自分の心に

新たなる息吹を吹き込んでくれました。

 

本日は、4月1日。新年度の始まり。

まさに、新入社員が社会に新しい息吹を吹き込む日です。

 

我が家からも、二人の子どもが同時に社会に旅立ちました。

娘は、昨年11月のコラムに記したとおり、都内の小学校の先生として、

そして息子は、2年ほど前倒しで旅立ちました。

 

社会人になる時期が早まったのは、

自分がやりたいことはこれだと、息子が見つけたから。

 

昨年12月の初旬に息子から、

「大学を中退して家具職人になりたい」

と、突然というよりも、あまりにも唐突に告白されました。

中学生のときから、将来は物づくりに携わりたいとの思いを抱いていたものの、

世間の流れに逆らえず高校の普通学科に入学。

大学では、自分のやりたいと思っている分野に近い理工学部建築学科を選考したのですが、

授業を受けてみて、自分は設計ではなく、物づくりに直接的に携わりたいとの思いが本物だと

確信できたというのです。

物づくりの中でも、息子が家具を選んだ理由は単純で、

私の父、そして祖父が家具職人だったからです。

 

息子が選択した企業は、秋山木工。

住み込みの丁稚制度。

休みは盆暮れしかなく、男女問わず坊主刈りにされるなど、

厳しく修行をつませることで、ここ数年間注目されている木工所です。

社長の秋山さんの面接に合格した息子は、迷うことなく大学を退学し、

3月21日に秋山木工に入校しました。

 

2年間通った大学の中退。

巷でも特に厳しいと言われている木工所への入社。

この2点から、もう少し慎重に将来を考えたほうがいいと心配する声が、

親類からも上がりしましたが、息子の心は揺らぎませんでした。

 

入校して直ぐに、息子から、我々家族に手紙が送られてきました。

祖母、義祖母、母、姉、そして父である私一人ひとりに。

私に宛てた手紙には、

「お父さんと約束したように、一流になるまで家に帰る気はない」

との決意が、改めて記されていました。

 

息子から家具職人になりたいとの告白を受けたときの私の気持ちは、

「よくぞ、自分で進むべき道を見つけてくれた」

でした。

ですから、この手紙を読んでみて、息子が一気に頼もしくなった感じがしました。

 

私は、息子が一流の家具職人になることを信じます。

そして、自分の意思で進むべき道を選んだ、息子と娘を、誇りに思います。

 

本日めでたく社会人になったわが子へ、メッセージを贈ります。

 

自分で選んだ道(会社や職業)にまっすぐ向き合え。

そして、社会の荒波に揉まれなさい。

時には、この道でよかったのかと迷うこともあるでしょう。

でも、自分で選んだ道を簡単に諦めるなよな。

溺れたって死にやしないんだから。

自分が志を捨てない限り。

 

銀婚式に贈ってくれた手紙に、

「お父さんとお母さんの子どもに生んでくれてありがとう」

と書いてくれたよね。

俺とお母さんが思っていることは、

「俺たちの子どもに生まれてきてくれてありがとう」

です。

 

二人が子どもになってくれた御蔭で、これまで、十分に幸せを味わいました。

だから、俺たちのことは気にせず、思う存分に自分のやりたいことをやりなさい。

 

お前たちは、絶対に溺れないから。

 

2013年度、我が子を社会に送り出した親の代表

平堀 剛