年間2店舗の出店計画が可能に。
水産物の流通に革命をもたらす壮大なビジョンの達成へ。
概要
クライアントの課題
5店舗の居酒屋を経営し、各店舗業績は上々でしたが、人材が定着しませんでした。マネジメント形態はトップダウンで、店長会議では参加者からほとんど意見が出ない。しびれを切らした社長が叱責する。すると、ますます意見が出なくなるという悪循環を繰り返していました。店舗内では職人気質の調理人が幅を利かせていて、気に入らなければ辞めると言い出す。辞められると困るので、自己中心な行動を容認するという悪循環に陥り、組織風土はガタガタでした。
H[a∫]の支援内容
●社長の行動変容
当時の社長は、一言で表すと「外面が良く内面が悪い」、こんな行動形式をとっていました。具体的には、業界内の知人や取引業者さんとの折衝には多くの時間を割いていましたが、社員の育成指導には、ほとんど時間を費やしていませんでした。人材育成の基本は、信頼関係を築くこと。そのためには、圧倒的な時間を投下しなければなりません。また、時間は思いの現れでもあります。関心のある人に時間を使う傾向が人間にはあるからです。そういう意味では、社長が、社員の育成にあまり意識がなかったことが、悪しき組織風土を生んでいた原因だったとも言えます。社長には、時間の使い方を大幅に改善するよう指導しました。
●ドミナント戦略の断行
支援を開始した当初は、東京に3店舗、京都に2店舗の居酒屋を展開していました。社長は京都の店舗に定期的に訪問しマネジメントサポートをしていましたが、何かあれば駆けつけるという密なサポートは物理的にできません。人材育成を伴った厳格な店舗管理ができなければ将来はないとの判断で、京都の店舗は黒字であったものの撤退を提案し断行していただきました。
●マネジメント体系の構築
年度初めの方針発表会、月2回の店長会議、年に2回のチェンジリーダー立候補と表彰、社員登用後の家庭訪問、技能検定、炉端検定、サービス検定など、中期から年間、四半期、月間、週間、日間に展開するマネジメント体系を整備しました。