株式会社ライドオン・エクスプレス
宅配寿司チェーンとして初めて東証マザーズへ上場。
業務の内製化で、独自にブラッシュアップを継続中。
概要
株式会社ライドオン・エクスプレス
宅配寿司「銀のさら」をはじめとしたフードデリバリーサービスを運営。
デリバリーブランドのFC本部として培ったノウハウと実績を最大限活かした 「複合化戦略」、「デリバリー代行」の2つの事業を展開しています。
クライアントの課題
今では、宅配寿司「銀のさら」を中心としたフードデリバリーサービスの最大手であるライドオン・エクスプレス社。創業当初は小規模でFC展開を進めていましたが、加盟開発代行企業との業務提携によって加盟開発が加速され、FC本部としての体制を早急に構築する必要が出てきました。しかし、それはまだ創業間もない頃。当時の加盟店向け店長養成プログラムは、本部のマネジメントシステムとの連動性や技術の再現性が低い状態でした。インストラクティングもトレーナーの個々の属人的スキルに依存しており、インストラクティングの標準化や教育ノウハウの共有も儘なりません。社内トレーナーを養成する仕組みもなく、このままでは加盟店からのクレームが必至でした。
H[a∫]の支援内容
●『意識・心構え』『知識』『スキル』の視点から研修のゴールを設定
まず初めに研修が終了した時点で受講生がどのような状態になっているべきかを『意識・心構え』『知識』『スキル』の3つの視点から明確にしました。この種の研修の場合、知識やスキル偏重の教育プログラムになりやすく、『意識・心構え』へのゴール設定が疎かになるケースが目立ちます。当社も寿司という高い技術力を要する業態ゆえにその傾向が強かったと思います。
●テスト・検定で緊張感と厳格性を高め、モチベーションもアップ
毎日の小テストや1~2週間を目途に実施する技能検定をプログラムに盛り込み、受講者に適度な緊張感を持たせると同時に受講生や加盟企業がFC本部の研修プログラムに厳格性を感じてもらえる工夫をしました。また、受講生が進度に対して気にするようになり、テストや検定に向けて自主的にトレーニングをする姿も見られるようになりました。
●シナリオ設計シートでインストラクティングの標準化を実現
誰が登壇しても一定以上の効果が得られるプログラムにするために、講座毎の勘所を抽出し、インストラクティングのやり方を標準化しました。例えば、“メモを取る重要性”を指導する場合、最初にビデオを見せ、終了したタイミングで隣席の受講者とビデオを見ながら取ったメモを交換するように指示し、自分が見ているメモでビデオの内容が十分に網羅されていると思う人にのみ挙手を促すという具合です。ビデオ鑑賞の前には自己紹介の時間を設け、「吸収できることはすべて吸収したい」等の前向きなコメントを引き出しておきます。この順序でインストラクティングをすれば、誰が講師を務めても受講生は、自己紹介での自身のコメントとビデオを見ながら選択した行動に矛盾があることに気づき、以降、メモを取るという行動が強化されます。