#19
宮里藍、米ツアー初優勝!
7月26日、米女子プロゴルフツアー、エビアン・マスターズで宮里藍がプレーオフの末ソフィー・グスタフソンを下し、見事に米女子ツアーで初優勝を遂げた。渡米後3年半の月日が経過し、まさに悲願の優勝となった。 今回は、この宮里藍選手を取り上げたい。その理由は、昨年の夏に宮里藍選手が著した“I am here「今」を意識に刻むメンタル術”を購読したからだ。この本の帯には、「もうすこし待っていてください。いずれアメリカで優勝します」と記されていて、このフレーズに惹きつけられて購入したことを今でも鮮明に覚えている。宮里藍さんは日本では華々しい活躍をしたものの、米国ではこれといった結果を出せず、ひょっとすると米国では通用しないのではないかという評価がされはじめていた時期に「アメリカで優勝します」と宣言する本を出したことに驚いたのだ。それは、結果を出して世の中から脚光を浴び、まさに旬と言われている時に本を出すのがセオリーだと考えていたからだ。
宮里藍さんから学んだことを5つに整理してみた。
①戦うフィールドのレベルを上げる
宮里藍さんは、2003年10月に女子高生初のプロとなり、2004年の年間獲得賞金は1億円を突破。2005年までの優勝回数は13回を重ね、国内では敵なしの強さを見せつけていた。そして、国内に留まれば優勝回数を順調に伸ばせていたかもしれないのに、世界の精鋭がしのぎを削る米国ツアーへ2006年に参戦したのだ。このチャレンジにより宮里藍は、今回の初優勝までの期間に様々な挫折を味わった。
②普通の自分を受け入れる
選手層の厚い米国では、宮里藍の技術はあまり目立たなくなった。著書によると、子供向けのレッスン会に参加して、デモンストレーションでロブショットを披露したら、子供の反応は「???」と怪訝な表情で、「それはロブじゃない」と首を振られてしまったそうだ。戦うフィールドのレベルを上げれば、自分の技量が相対的に低下してしまうのは当然で、この事実を素直に受け入れることで、ステップアップする準備が整うことになる。
③新たな目標を設定する
新たな目標とはスコアとか優勝という結果ではなく、自分の技術を磨く対象となる人。お手本であり、ライバルである。宮里藍さんの場合は、アニカ・ソレンスタム(LPGAツアー通算72勝)。宮里藍さんは、日本でアニカさんとラウンドした際には、憧れの遠い存在だったが、米国に渡り身近にアニカさんを見ることで、明確な目標として意識できるようになった。
④「今」を強く意識する
米国で結果を出せない宮里藍さんは、自分がかなりの心配性で、取り越し苦労をするタイプだと認識した。(我々ファンは、藍さんを根が明るくポジティブな人だと思っていたのだが)しかし、米国のプレーでもがき苦しみ、アニカさんの背中を必死に追うことで、未来のことや過去のことを考え過ぎても、思うようなプレーはできないことを悟った。
⑤一定して正確に繰り返せるスイングの訓練を積む
いくら頑張ってもスコアはコントロールできない。できるのは、スイングのリズムを一定にするとか、グリッププレッシャーを一定にするという、具体的な行為だけ。この動作をどんな時でも一定して正確に繰り返せることが、最終的にスコアに結びつく。このことをテーマとして、宮里藍さんは来る日も来る日も訓練を重ねた。 結果の出ていない1年前に“I am here”を出版して、まさに有言実行を成し遂げた宮里藍さんに敬意を表したい。我々ビジネスパーソンも3カ年計画で①~⑤を実行して大いなる成果を出し、藍ちゃんに続こうではないか。
※HOT WILLerとは、「独自の志を持ち、その実現に向けた活動を実直に続けている人」を指す。この方々に向けた応援メッセージを毎月贈り続けている。※
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