#23
【Happy-Happy】
●去る11月22日(いい夫婦の日)に、当社アッシュ・マネジメント・コンサルティングは設立三周年を迎えることができました。これもすべてお客様、パートナー企業の皆様、そして私たちを支えてくれる家族や友人、仲間のおかげです。本当に、ありがとうございます。百年企業まであと九十七年、まだまだ先は長く、険しいとは思いますが、社員一同力を合わせて頑張ります。
●今回のSomething H は【Happy-Happy】について書きます。みなさんも『7つの習慣』(スティーブン・R・コビー/1996年)の第4の習慣である「Win-Winを考える」はご存知だと思います。(当時27歳だった私は、何度も前のページを確認しながら1ヶ月半くらい掛けて読破しました。)その時、初めて【Win-Win】という言葉を知り、自分の成果にこだわって仕事をしていた私は、とても恥ずかしい気持ちになったと同時に、この【Win-Win】という言葉を常に意識して仕事をしていこうと強く決意したのでした。
●それまでも、顧客満足や顧客期待というものを軽視していたつもりはありませんが、知らないうちに「いかに喜んでいただくか」という視点で考えていたものが「いかに買っていただくか」、酷い時には「いかに売るか(=数字を上げるか)」に変化している自分がいたのも事実でした。そんな私にとって、【Win-Win】という言葉はとても心に深く突き刺さったのです。
●ところが、この【Win-Win】という言葉に、最近少し違和感を持ち始めています。【Win】とは日本語で「勝利」を意味します。勝利の裏側には、必ず敗北が存在します。7つの習慣でいう【Win-Win】が
・Win-Winとは、自分も勝ち、相手も勝つ、それぞれの当事者が欲しい結果を得る、という考え方である。
・ 自分の立場を主張する勇気と、相手の話を聞いて感情移入をする思いやりのバランスを取る。
・ すべての人を満足させることが可能である、という考え方を持つ。
というものであることは理解しています(上述の説明はWikipediaより転載)。でも、Winという言葉を使うと、どうしても同時に【Lose(敗北)】を想像してしまいます。これでは、せっかくの素晴らしい考え方も魅力半減ではないですよね。
●そこで提案ですが、この【Win-Win】を使わなければならない場面で、【Happy-Happy】という表現を使いませんか? 私の勝手な感覚ですが、この方がホノボノしているし、コビーが言いたかったことを的確に表しているように思えるんです。それに、【Win】の場合、自分と相手という限定した世界の話に聞こえますが、【Happy】だともっと広い社会全体の幸福を目指しているような気になります。(これに関しては、まったくもって私の感覚の押し付けですね(笑))
●なぜ、こんなことを考えるようになったのか? つい先日『君を幸せにする会社』の著者である天野敦之さんとお目にかかる機会に恵まれました。それもたて続けに二回も。そこで天野さんのセミナーを聞き、実際にお話もさせていただいて、やはり、企業が目指すべきは『社会全体のHappyだな』と確信したわけです。
●わがアッシュ・マネジメント・コンサルティングの社名の由来にもなっている「個人と組織が幸せになる7つのH」の真ん中にも【Happy】があります。会社を設立して三年、原点に立ち返り、最初の志を忘れないためにも【Win-Win】を【Happy-Happy】と定義し直し、社会全体の【Happy】にこだわっていきたいと思います。