#23
茅ヶ崎の空をパラグライダーで飛んだ話
Gmailに友人からのメールが届いていた。
メールを開けると、格安で空を飛ぶ体験ができるというクーポンの知らせだった。
メール本文にあるリンクをクリックし、ホームページを見ると、自分たちで自由に空が飛ぶ体験ができるらしい。「これは面白そうだ!」と思い、早速友人にメールを返信した。
昔からパラグライダーとかで、自分で好きなように空を飛んでみたかった。
友人たちも私と同じようにこのメールに反応し、数名で一緒に行くことになった。
現地に着くと、パラグライダーの準備をしている人がいた。その人は背は165センチくらい、筋肉質でがっちりした体形のちょい悪おやじ風な人だった。その人は、エンジンを背負って飛ぶモーターパラグライダーという分野で、日本の第一人者の人らしく、普段は空撮の仕事がメインだと教えてくれた。その後、パラグライダーの機材の付け方や飛び方の説明を聞いた。本来は自分たちで練習して自由に空を飛べるプランだったが、そのインストラクターがタンデムで一緒に飛んでくれることになった。(自由に飛べないのは残念だったが・・・)
そして、あっと言うまに自分の順番が回ってきた。機材をつけて、インストラクターの「走って!走って!」という合図を聞き、インストラクターとともにひたすら走る。走り始めて、3秒ほどで足は空回りして、空中を走っている(?)状態になり、スムーズに離陸した。
どんどん高度が上がり、地上の景色と全く違う景色が目の前に広がる。視界を遮るものは何もない。「何だ、この自由すぎる感覚は!」と喜んでいたら、同じ高さで鳥が飛んでいる。「鳥が普段見ている景色がこれか~、お前ら贅沢やな~」と鳥につっこみつつ、インストラクターに「この景色は凄いですね!気持ち良すぎますね!」と言ったが、反応はなし。背負っているモーターの音が大きくて聞こえないらしい。この感動を共有できない寂しさが若干あったが、それでも十分に楽しい飛行(?)だった。
ちなみに、空を飛ぶにはモーターとパラグライダーなど機材一式で、合計100万円くらいで買えるらしい。「買おうかな!」と一瞬思ったが、冷静に考えると100万円はそんな簡単には出せない・・・・
今回は友人のおかげで、空を飛ぶ機会を得ることができた。やってみて思ったことは、「意外に身近に空を飛べるんだ!」ということだった。日常、テレビや雑誌を見て、「一度、やってみたいな~」と思うことがあってもチャレンジしないことが多い。しかし、チャレンジすれば実現できることはたくさんあるし、そんな、ちょっとしたチャレンジや冒険が人生を楽しいものにするような気がした。今までと違う世界を知ることができた喜びは思ったより大きかった。
今回は友人にきっかけを作ってもらったが、次は自分できっかけを作ろうと思う。保育園で保育体験をすることに決定!現在、保育園の運営に関わっている友人に打診中。