#53
仕事で自分に自信を持つためには
経験したことのない難しい仕事を任された時、
多くの人は「本当にできるかな・・・」「大丈夫かな・・・」
という不安な気持ちになります。
また、自分の能力では対処できない仕事や
納期が迫っており過去の実績から考えると間に合わない仕事を
やらなければならない時、その仕事が終わるまでは不安な日々が続きます。
しかし、その日々を乗り越えた時、大きな達成感と自分への信頼感を
得ることができます。その達成イメージを糧に目の前のしんどい仕事に挑み、
乗り越えようともがくしかありません。
私は、現在、上記のような日々を過ごしています。
長期契約しているコンサルティングの仕事に加えて、
今月は、大きな研修の仕事をいただきました。
その仕事は、
・私自身、初めて行うテーマの研修の仕事
(初めて行う研修は入念な準備が必要)
・その研修は開発したばかりで、トライアル研修は行っていない状態
(プログラムのバグを想定・対応した準備が必要)
・そもそも決まったプログラムをやるのは苦手、準備に時間がかかる
(自分で作ったプログラムでないと、言葉に魂が込めにくい)
・準備時間が極めて少ない
(他の仕事でスケジュールがほとんど埋まっている)
という状態で、「本当に現実的に自分の能力で間に合わせることはできるのか?」
「迷惑をかけてしまったらどうするのか?」という悩みに苛まれる日々でした。
正直、かなり苦しいです。
ですから、土日も朝も夜も関係ありません。
とにかく、目の前の準備を少しでも進めるべく、邁進する他ありません。
そして、本日(7/15)がその研修の最終日。
研修準備期間中は、先の見えない苦しみを感じながらも、
イメージしてきた達成感を味わうシーンが刻々と近づいてきています。
今回の仕事は、自分の「壁」のようなものでした。
自分では「これが限界だ」「これ以上はさすがに無理だ」と無意識的に
考えている壁があり、その意識が自分の限界を作っています。
しかし、あくまで意識の壁であって、
実際は、挑戦してみると意外とできるものです。
何とかしなければならない状況というのは、
ある意味、主観的には崖っぷちにいる状態ですから、
これまで培った知識やスキルを総動員して、限られた時間を集中して取り組みます。
通常の日々に比べて、一段階、二段階違うレベルののパフォーマンスを発揮できるの
です。
すると、
「自分のスキルってこんなに高まってたんだ。去年とは全然違う」
「お客様に提供できる価値って、自分が考えてたものよりも、もっと大きかったん
だ」
ということに気づきます。(全員がそうとは言えませんが・・・)
そして、それらのスキルやパフォーマンスが、
先輩に教えてもらった知識、お客様と仕事をさせてもらった経験の積み重ねが、
見事につながって、能力や想いとして発揮することができていることに気づきます。
先輩やお客様のおかげで、今回、自分の壁を乗り越えることできつつあることに、
感謝する気持ちが湧いてきます。
人は易きに流れる、楽をしたがる生き物です。
一方で、「楽」をしたがる自分にあらがい、自分の道を築こうとする生き物
でもあります。
自分の安全地帯の中で仕事をするのも良いですが、
意識的に自分の限界に挑戦する機会を作ってもいいかなと改めて思いました。
そして、こんな経験を繰り返し、「自分は出来るんだ!」という自信を
積み重ねて、さらに、いろんな仕事に挑戦していける自分を作っていきたいと
思います。それが面白い人生につながるような気がします。
自分が思っている限界は、能力が作っているのではないことを
改めて実感した出来事でした。