いつもお世話になっております。 株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティングの小川です。 今月も4コマ漫画から経営の本質を考えてみましょう。 今回のモチーフはイソップ寓話「北風と太陽」 です。 このお話の一般的な教訓は、 +++++++++++++++++++++++++++ 力ずくや強制(=北風)よりも、優しさや説得(=太陽)の方が 最終的に人の心を動かすことができる +++++++++++++++++++++++++++ という点にあります。 しかし、情報過多の令和時代。 旅人も賢くなり、話はそう単純には進まないようです。 北風は力ずくで失敗しました。 太陽は巧妙に「脱がそう」として失敗しました。 両者に共通しているのは 「相手をコントロールしようとしている」という傲慢な視点です。 現代の消費者は、行動そのものよりも、その裏にある「下心」に敏感です。 ●評価のために、部下を褒めていないか? ●売るために、顧客に近づいている? ●動かすために、体裁だけの優しさを見せていないか? その意図が1ミリでも透けて見えた瞬間に、相手は「脱いでたまるか」と心を閉ざしてしまいます。 最後に登場したおばあちゃんに裏の意図はありません。 ただ「綻びのあるコートを着ている旅人」を放っておけなかった。 つまり、目的が「脱がせること」ではなく「相手の負(困りごと)を解消すること」に純粋に置かれていたのです。 だから、旅人は自らコートを脱ぎ、彼女に預けました。 ============================== 【このマンガからの学び】 ▶透けて見えるコントロールの意図は、最強の拒絶を生む ▶人は自分の意思で選択したという「納得感」だけを求めている ============================== 企業経営において、利益追求という目的を隠す必要はありません。 しかし、私たちが目指すべきは「いかに上手に脱がせるか」という戦術ではなく、 おばあちゃんのように「相手が心から必要とする解決策を提示し、 選択의 主導権を相手に委ねる」という導線の設計ではないでしょうか。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 (文責) 株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング 代表取締役パートナー 小川晴寿