#6
コツコツが勝つコツ
これは私が前職に大変お世話になった方から頂いた言葉です。
当時の私は非常に飽き性で、また満足するラインが低く、
地味な事を継続することができずにいました。
そんな私を見て、その方が食事に誘ってくださいました。
食事をしながらその方が、
「いいか、小林君。君は非常にいいものはもってる、センスもある。
でも今のままだと今以上にビジネスマンとして大成しない。
だって地味なことするの苦手でしょ。というか自分に甘いよね。」
と言いながら紙を取り出し、 ”コツコツコツコツ”と紙に書いて、
「読んでみて。読んだら3回目のコツを勝つに変えてみ。」
「いいか、コツコツを繰り返すことが、勝つコツなの。
だから、これから今以上にレベルを上げるなら、コツコツを積み重ねることが大切だよ。
当たり前のことだけど、できる人はなかなかいない。でも小林君なら絶対にできるから。」
それ以来、私の教訓【モットー】です。
今の私の名刺にもこの言葉は入っています。
話は変わりますが、先日私はクライアント先である
埼玉県にあるパン屋さんで社員研修をやらせていただきました。
終わった後、参加いただいたスタッフの方たちから
「すごく勉強になりました!大学の授業より楽しかったです。」とか
「引き込まれてあっという間に時間が過ぎました!すぐ店で実践します。」
など、たくさんの笑顔とお褒めの言葉をいただきました。
結果だけ見れば満足いただけたのでよかったのですが、、、
実は、私にとって人生初の研修で、
かなり前から決まっていたにも関わらず準備が不足しており、
1週間前に最後のロープレをしたときも、ひどいありさま。
自分自身、どこかでいざ本番が始まればなんとかなると思っていた部分があったんだと思います。
ロープレがボロボロだった研修本番1週間前、
小学校1年生の息子から「コツコツが勝つコツ」を学ばされる機会がありました。
小学校に入り、 こくご や さんすう などを日々楽しみならがやっているようで、
たまに、宿題の音読を聞かせてもらいながら息子の成長を感じています。
そんな中で息子は硬筆に非常にはまっており、毎日ひらがなを書く練習をしていました。
なので夜家に帰ると、息子の勉強机には何枚もひらがなを練習した紙が置いてありました。
ふと、なんでこんなにはまってるんだ?なぜそんなにも頑張ってるんだ?と疑問に思い奥さんに聞くと
「校内硬筆展」というものがあり、クラスから金賞2名、銀賞5名が選ばれる中で、
どうしても入賞したい!
だから日々練習をしているそうです。
なんでそんなに入賞したいのか理由は後から聞いたのですが、
「だって入賞すると賞状がもらえるから!」
だそうです!笑
動機は何にせよ、はじめは決して上手とは言えなかったふにゃふにゃしていた字が
毎日、毎日、いちもじ、いちもじ、コツコツ、コツコツ書いていくうちに
机の上にある練習帳の字が、ちゃんとしたひらがなになっていくのがわかりました。
結果は銀賞!!
息子は見事に目標を達成しました。
本人よりも私と奥さんの方が喜んでしまいましたが、
コツコツ頑張ったからこそ取れた銀賞でした。
何の因果なのか、この銀賞が取れた日は、
僕がロープレをしてひどいありさまで家に帰った日のことでした。
そこで私は猛省しました。
息子が目の前で自分の目標に向かって日々コツコツやったことで
目標を達成してるのに。
自分は何をやっているんだと。
そこからの本番の日まで毎日研修の練習を行い、
前日の夜まで辻さんにご教示いただきながら、
何とか自分の形が完成できたことで、無事研修ができました。
今回、研修後に参加したスタッフの方たちと笑顔で写真が取れたのは、
最後まで投げ出さずにサポートしてくれた辻さんと
父にコツコツやっている姿を見せ、銀賞をとった息子のお陰です。
コツコツが勝つコツをモットーにこれからも
精進してまいります。
小林大貴