#21
【Hard】
●朝晩の冷え込みを感じる季節になって来ました、「秋」到来です。今、私がもっとも楽しみにしているのが東京マラソンの抽選結果です。11月にある世田谷ハーフマラソンは残念ながら抽選で落ちてしまいました。そして、新宿シティハーフマラソンは申し込もうと思ったら既に定員に達しており、申し込むことすら出来ませんでした・・・(涙)。この流れからすると、どうも東京マラソンも・・・と考えたくなるところですが、きっとここまでの出来事は東京マラソン当選を思い切り喜ぶために必要なプロローグなんだと心に決め、トレーニングに励んでいる今日この頃です。
●今回のSomething H は【Hard】についてです。【Hard】には多くの意味がありますが、ここでは「勤勉な、熱心な」という意味で取り上げます。
●先日、プロゴルファーの石川遼選手が小学6年生の時に書いた直筆の作文を見る機会がありました。スポーツ選手の子どもの頃の作文と言えば、何と言ってもメジャーリーグ・マリナーズのイチロー選手のものが有名ですが、石川選手の作文もイチロー選手に負けず、素晴らしい内容のものでした。そして、二人の作文には、いくつかの共通点があるように思います。
①自らの意志で高い目標を掲げている
イチロー選手は一流のプロ野球選手、一方、石川選手は世界一強くて、世界一好かれる選手になりたいと書いています。12歳になれば、野球にしても、ゴルフにしても、自分と周囲の選手との力量を客観的に推し量れるようになってきます。その中で、【プロ】になることを宣言するだけでも相当の決意と勇気が必要なはずですが、二人は単なるプロに留まらず【一流】【世界一】という修飾語を当然のようにつけていました。
②目標が鮮明である
そして、次の共通点は、目標が単に高いだけでなく、非常に鮮明であるということです。イチロー選手は、契約金一億円で中日ドラゴンズか、西武ライオンズに入団すると書いています。(ドラキチの私としては、ぜひとも実現して欲しかったです:笑) 石川選手は、二十歳でマスターズに優勝すると書いてあります。ちなみに十六歳で日本のプロのトーナメントで優勝すると書いており、これについては皆さんの記憶にある通り、見事に実現しています。
③今の自分を冷静に分析している
イチロー選手は、少年野球の全国大会で優勝し、その大会で見た選手と自らを比較して、この時点で自分が一番だと言い切っていました。石川選手は、大会の結果にこだわるのは中学生になってからと決め、小学生の時は必要な技術の修得に専心しました。両選手ともに、客観的にその時点での自分を見つめ、その上で目標を設定していることがわかります。恐らく、この鋭い観察眼は当時のプロの選手にも向けられていたことでしょう。そして、自分が努力すれば、この選手たちにも引けをとらない、いや勝てると無意識に感じていたに違いありません。
④高い目標を達成するためには【Hard Training】が当たり前だと捉えている
最後の共通点は、小さい頃から高い目標を達成するためには【Hard Training】が当たり前だと思っていることです。イチロー選手は3歳から練習を始め、小学6年生の時には年360日を【Hard Training】に当てていました。友だちと遊ぶ時間は、週に5、6時間とも書かれています。その後、出版された数々の書籍にもイチロー少年の【Hard Training】については書かれています。同様に、石川選手も【Hard Training】を当たり前のこととして受け入れています。世界中でマスターズ優勝を目指すゴルフ選手に想いを馳せ、彼らも一生懸命練習しているはずだから、それに負けないトレーニングをするのが当たり前だと言い切っているのです。
●『イチローの作文』が巷で流行った時には、目標の高さ、鮮明さに注目があつまりました。しかし、今回、石川選手の作文を読んで、それ以上に【Hard Training】を受け入れるメンタリティが重要なんだと思いました。目標を高く掲げるだけの人なら、結構います。斯く言う私も小学生の時には、マジンガーZのようなロボットを作る博士になりたいと書いていました。しかし、それにともなう【Hard Training】や【Hard Doing】をも受け入れている人は本当に僅かです。しかも、多くの場合は、目標達成のために、しかたがなくという感じです。両選手は、この【Hard Training】を小さい時から好意的に捉えていたように感じます。スペースがなくなってきたので、この辺りで筆を止めますが、今回、石川選手の作文を読み、目標達成のポイントはとてもクリアになりました。しかし、万人にそれを適用するはとても難しいなとも感じています。研究開発のテーマが増えました・・・(汗) 頑張ります!
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