株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー小川晴寿のブログ

Something H

当社の社名でもあり、コンサルティングのコンセプトであるH(アッシュ)。
Humanity,Honest,Hospitality,Humor, Health,Hard,Historyの
7つのH以外にもHのつく言葉にこだわって、
いい会社づくりに役立つ情報を提供していきたいと思います。

#191

働き方改革の余波

2024年2月26日

2013年から開催され、
息子のバスケットの最後の大会と重なった2019年を除き、
毎回出場してきた柴又100Kですが、
今年2024年は中止になってしまいました。

ウルトラマラソンへの挑戦は、
・体力維持
・自律性の向上
・自己肯定感の醸成
に役立っている実感があっただけに、
第1回大会から出場し、思い入れある大会の中止は残念でなりません。

実は、今、日本各地のマラソン大会が岐路を迎えています。
ちょうど日経新聞でも2月下旬に
『逆風下のマラソン大会』という連載記事が取り上げられていました。

今回のコラムでは、
各地で岐路に立つマラソン大会と働き方改革の関連性について考えてみたいと思います。

日経新聞の記事では、
・07年にスタートし、大成功を収めた東京マラソン以降、マラソン大会が林立
・ジョギング人口は1000万人いるものの、コロナ禍で大会への出場意欲が減退
・これまで大会を支えていたボランティアの高齢化と運営資金の不足
・値上がりする出場料
・受け皿になる都市の宿泊施設や交通網など、インフラの脆弱さ
などの理由が相まって、出場するランナーが減少しているという論調でした。

また、私が出場していた柴又100Kのホームページでは、
近年の厳しい気象条件を鑑みて開催時期及びコースを変更しようと試みたが、
関係各所との調整が難航したとあります。

実際に、この大会は毎年5月下旬~6月上旬に開催されており、
レース当日は、最高気温が25~27度くらいになります。
最も暑かった時は33度くらいになった記憶もあります。

日経新聞や大会ホームページで書かれていることは、至極ご尤で異論はありません。
私は、これらの理由に加えて、
行政や運営事務局の働き方改革も影響をしているんじゃないかと推察しています。

柴又100Kの制限時間は14時間。
スタートは、6時30分ですが、受付開始は5時なので、
スタッフは4時30分には現地に集まっているでしょう。

最後のランナーがゴールするのは21時過ぎで、
それから後片付けをして帰るのは早くて22時頃だと思います。
(制限時間を過ぎていますが、最後の関門をクリアしたランナーのゴールは見届けます)

2交代制を敷けるほど、スタッフに余裕があればいいのですが、
余裕がなければ、レース当日の勤務時間は17時間半となります。

当日以外にもランナーからの問い合わせ対応や
各業者、警察や役所の関係部署とのやり取り等、
レースの前後に発生する雑務もこなさなければなりません。

こんなの「仕事だから仕方なくやっている」レベルのモチベーションでは
長く続けられないでしょう。

そう言えば、2010年から出場していた房総での100㎞ウォークは、
競技者として出場した翌年にサポーターとして出場することが義務付けられていました。
サポーターの仕事は、各エイドで競技者の通過確認や食事の世話、テーピングやマッサージです。
100㎞の完歩はサポーターあってこそなので、
完歩をした競技者は、前年御礼としてサポーターとして参加しようという主旨です。

私は、この主旨に強く賛同し、完歩した翌年は必ずサポーターとして出場しましたが、
残念なことに完歩した翌年にサポーターとして参加しない人が大半なんですね。

こちらは土曜日の朝スタートして、制限時間は28時間。
その間、不眠不休とはいかないまでも、仮眠不休でサポートをし続けます。
早く歩く人は15~16時間で完歩するので、競技者として出場するより
サポーターの方が12時間も拘束時間が長いんです。

善意のサポーターが集まらないとどうなるか?
主催企業の社員が借り出されるわけですね。
彼らは、100kmウォークにそこまでの思い入れはないでしょうし、
あくまでも仕事として参加するので、ここで働き方改革の壁にぶち当たります。

この100㎞ウォークは、コロナ禍で中断していましたが、
コロナが明けても以前のような形では再開していません。
何が理由かはわかりませんが、
ここまで推論してきたことも理由の一つにはなっているかも知れませんね。

そう言えば…
新卒採用で、今年はこれまで以上に苦戦を強いられる企業が多いです。
特に、高校生採用が鬼門のように感じています。

どうやら、理由の一つに先生の働き方改革がありそうです。
企業が会社案内等の資料を送っても、段ボール箱にぶち込んでおくだけで
生徒が閲覧できるようにファイリングしたり、
生徒に的確なアドバイスをするために各社の情報を頭に入れたりする時間が取れないそうな…。

あらゆる事象は、それぞれに影響をし合っているんだなとあらためて思い知らされました。

さて、皆さんの生活と働き方改革はどんな風に関連しているのでしょう?
自分の働き方の改善だけでなく、自社の成果創出との繋がりを意識してみると
まったく違った景色が見えてくるかも知れませんね。

 

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代表取締役パートナー

小川 晴寿

Ogawa Haruhisa

小川 晴寿

1969年生まれ。千葉県出身。

経歴

経営コンサルティング会社に8年半勤務した後、ベンチャー企業の取締役として経営に参画。同社が3年で東証マザーズへ上場を果たす一翼を担う。その後、“やりがいを感じられる職場を1つでも多く増やしたい”という想いから、平堀と共にアッシュ・マネジメント・コンサルティングを設立。

コンサルティング・ポリシー

『1ミリの変化を心から喜ぶ』

支援実績(得意分野)

  • ◆経営者の想いをワクワクする言葉で表現する理念策定支援
  • ◆採用ビギナー企業に対する適正コストでの新卒採用支援
  • ◆自ら考える人材を育成するケーススタディ研修の開発
  • ◆評価制度の運用・定着を通じたマネジメントの仕組みづくり
  • ◆ミッションやバリューの浸透を促す人事評価制度策定支援

当社での役割

  • ◆社員が作成したドキュメントに対する厳しくもやさしい品質チェック
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