株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー小川晴寿のブログ

Something H

当社の社名でもあり、コンサルティングのコンセプトであるH(アッシュ)。
Humanity,Honest,Hospitality,Humor, Health,Hard,Historyの
7つのH以外にもHのつく言葉にこだわって、
いい会社づくりに役立つ情報を提供していきたいと思います。

#49

【Hearing -聴き方-】

2012年2月12日

みなさんは、信州諏訪湖の『御神渡り(おみわたり)』という自然現象をご存知でしょうか?

 

厚さ10cm以上に凍った湖面の氷が、

零下10℃程度の冷え込みが数日続くことで、

膨張と収縮を繰り返し、湖面の氷が山脈のように盛り上がってきます。

 

すごい時には、50cmもの高さにもなり、

湖岸から湖岸まで数kmに渡って『氷の道』ができるそうです。

 

今年は2008年以来、4年ぶりに御神渡りが見られ、

連日ニュースでも取り上げられていたのでご記憶の方も多いと思います。

 

今回のコラム【Something H】は、

家族で、御神渡りのニュースを見ていた時に感じたこと書きます。

 

実は、私は、今年になるまで『御神渡り』を知りませんでした。

もしかしたら、これまでにもテレビのニュース等で目にしていたかも知れませんが、

名称をキチンと覚えたのは今年が初めてです。

 

ある日の朝、家族4人で『めざましテレビ』を見ていたら、

ちょうど御神渡りのことを取り上げていました。

ちょうど、神官が御神渡りかどうかを認定する拝観式の様子が

映し出されていました。

 

私は、その映像を見て、

「こういう自然現象を『御神渡り』と言うんだな。

今年は4年ぶりに御神渡りが認定されたんだな」

と理解して、妙に安心していました。

 

そうしたら、10歳になる息子が、

「これってさ、日本で一番大きな湖(=琵琶湖)では起こらないの?」

と無邪気に質問をしてきたのです。

 

私は、咄嗟に、

「琵琶湖がある滋賀県は、諏訪湖のある長野県より

寒くないから、(こういう現象は)起こらないんじゃないか」

と答えました。

 

すると、続けて息子。

「じゃあ、北海道の湖はどうなるの?

北海道は長野より寒いんでしょ」

 

私は、「確かに・・・」と思うと同時に、

ここから先は、いい加減な知識で答えると

取り返しがつかなくなると考え、

「ちゃんと調べて教えてあげるね」と約束だけして

朝のランニングに出かけました。

 

後で調べたところ、御神渡りは、

本州では諏訪湖だけで見られ、北海道では屈斜路湖や

釧路湿原の塘路湖が有名であることがわかりました。

 

 

息子からの投げかけによって、

御神渡りについて調べたことによって、

私は御神渡りについて、恐らく多くの方より詳しく理解することができました。

 

この一連のやり取りを通じて感じたことは、

私がニュースを見た時に感じた「妙な安心感」って

仕事をしている時にも、結構あるなということです。

 

この「妙な安心感」は、

言わば【無意識の思考停止】です。

 

あの朝、同じニュースを見て、

私の脳は、思考停止に陥り、息子の脳は活発に動いていたということです。

 

社会において大人になる、組織においてベテランになる、

経験が増えて、いろいろなことの先が見通せるようになると

この【無意識の思考停止】に陥りやすくなるなと感じます。

 

試しに、次の映像を見た後で、以下の質問に答えてみてください。

(質問は、映像を見終わるまで見ないほうが効果的に体験できます)

 

山口絵里子さんという女性起業家のインタビュー映像です。

(5分31秒まででOKです)

→http://www.youtube.com/watch?v=84MJQNwOJwQ&feature=related

 

<質問>

1. 山口さんが起業した理由は何でしょうか?

2. 山口さんがバッグを作っている国の名前は何と言うでしょうか?

3. 山口さんが最初に発注したバッグの個数は何個だったでしょう?

4. 2の回答となった国はどこにあるでしょうか?

5. 2の回答となった国の人口は何人でしょうか?

6. 2の回答となった国のGDPはどれくらいでしょうか?

7. 山口さんはなぜ最初に3の回答の数のバッグを発注したのでしょうか?

 

どうでしょうか?

1~3の質問に対しては、

皆さん、容易に回答できたと思います。

 

4~7の質問は、回答できたかどうかということよりも、

そういう点に関心が言ったかどうかが重要です。

 

関心を持つことができれば、その場ではわからなくても

後で、自分で調べて、理解を深めることができます。

反対に、関心を持てなければ、恐らくそのままになってしまうでしょう。

 

配信される情報を、ただ「聞く」のではなく

意識を集中させながら「聴く」。

だから、聴くは「耳に十四の心」と書くらしいです。

 

Hearing(聴き方)を変えると、無意識の思考停止を防止できるかも知れません。

みなさんも、意識して「聴いて」みてくださいね。

※下記サイトもご覧ください。

日本初のレジリエンス研修専門サイト
>>>レジリエンス研修

弊社オウンドメディア
>>>マネジメントDX

動画マニュアル『Teachmebiz』の専用サイトはこちら。
>>>https://teachme.h-mbo.com/

 

東日本大震災の被害状況(2月10日現在/Wikipedia掲載)

死者:15,848人/行方不明者:3,305人

代表取締役パートナー

小川 晴寿

Ogawa Haruhisa

小川 晴寿

1969年生まれ。千葉県出身。

経歴

経営コンサルティング会社に8年半勤務した後、ベンチャー企業の取締役として経営に参画。同社が3年で東証マザーズへ上場を果たす一翼を担う。その後、“やりがいを感じられる職場を1つでも多く増やしたい”という想いから、平堀と共にアッシュ・マネジメント・コンサルティングを設立。

コンサルティング・ポリシー

『1ミリの変化を心から喜ぶ』

支援実績(得意分野)

  • ◆経営者の想いをワクワクする言葉で表現する理念策定支援
  • ◆採用ビギナー企業に対する適正コストでの新卒採用支援
  • ◆自ら考える人材を育成するケーススタディ研修の開発
  • ◆評価制度の運用・定着を通じたマネジメントの仕組みづくり
  • ◆ミッションやバリューの浸透を促す人事評価制度策定支援

当社での役割

  • ◆社員が作成したドキュメントに対する厳しくもやさしい品質チェック
  • ◆個人が開発したナレッジを他のメンバーが使えるノウハウに標準化すること
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