#52
【100km Walk】
私が100kmウォークについてコラムを書くのはこれが2回目です。
前回書いたのは、2010年5月、ちょうど2年前でした。
100kmウォークの大会は、全国各地でおこなわれており、
私は【房総100km歩け歩け大会】(http://www.boso100kmwalk.org/)に出場しています。
このイベントには、挑戦者として参加し、完歩したら、
次は恩返しの意味を込めて、
サポーターとして参加しなければならないというルールがあります。
(完歩できなければサポーターはできません。そういう意味ではサポーターはステータスです)
私は、2010年に挑戦者として参加しているので、
2011年には、サポーターとして参加する予定でしたが、
東日本大震災の発生によって開催が中止となってしまいました。
自らが挑戦者として参加した大会で、
サポーターのみなさんの献身的なサポートに心を打たれた私は、
早くサポーターをやりたいと心待ちにしていたので、
2011年の中止は本当に残念でなりませんでした。
ですから、今年の大会は2倍の熟成期間を経た恩返しの気持ちで臨みました。
サポーターをやって感じたことは、
サポートは、考えている以上にたいへんだけれども
本当にやりがいのある仕事だということです。
挑戦者は、ゴールをしたら休めます。
サポーターは、閉会式の直前までやることがありました。
私のメインの持ち場は、57km過ぎの第5チェックポイントでしたが、
先頭の方がここを通過するのは17時頃なので、
まず、第2チェックポイントの応援に向かいました。
その後、第5チェックポイントで
最後の挑戦者が通過した午前3時過ぎまで仕事をして、移動。
ホテルのロビーで3時間ほど仮眠。
7時からは第8、第9チェックポイントの応援をして、ゴールへ。
ゴールで待っていてもやることがないため、
コースを逆に走って、ゴールに向かう挑戦者の伴走を繰り返します。
気がつくと、仮眠と車で移動する時以外は、
ひたすら立ちっ放しです。
こんな苦労をして私たちを支えてくれたんだなぁと思うと、
まったく疲労感はなく、むしろ充実感や爽快感を覚えました。
チェックポイントでのおもな仕事は、
飲み物と軽食の提供、通過者の確認、挑戦者への激励、マッサージ&テーピングなどの手当。
我々のサポーターの使命は、
一人でも多くの挑戦者をゴールさせること。
ゴールしたら、ゴールした人だけが感じることができる境地があります。
作り物じゃない人間の内側から沸々と湧き上がる本物の感動があります。
サポーターは、皆、その体験をした人たちなので、
あの感動を味わってほしくてサポートにも熱が入ります。
私は、挑戦者の足にできたまめの手当と膝や足首のテーピングを担当しました。
テーピングは、学生時代に部活で覚えました。
実際に、巻くのは20年ぶりくらいでしたが、意外と覚えているものです。
巻いた経験のないところは、GALAXYのTabで調べたりしながら、
膝に、足首に、踵に、脚の付け根にと、30人くらいの方には処置をしたでしょうか・・・。
テーピングは、他の役割と違って、巻いている間に、
一人の挑戦者と10~20分くらいじっくりと話をすることができます。
これがいけなかった・・・。
一人ひとりに情が移ってしまって、
彼らがゴールする度に、涙が溢れてきて
こらえるのに一苦労でした。
まさか、自分が他人のゴールシーンで泣くとは思ってもいなかったです。
新しい自分を発見しました。
そんなこんなで、いろいろありましたが、
今回の100kmウォークで一番の楽しみであり、期待は、
当社コンサルタントである辻の参加でした。
辻が100kmを歩く中で何を感じるのか、
きっとこの体験が辻の成長の糧となるはず。
そんな想いで彼に参加を薦めました。
辻は、見事に22時間38分で完歩!
(※写真は57km付近の辻です)
閉会式で会った時の第一声は、
「もう歩きたくありませんッ!」でしたが(笑)、
来年は、サポーターをやりたいと言ってくれています。
きっと何か感じるものがあったのでしょう。
そういう気持ちになってくれたことは、
彼に100kmウォークを薦めた身としては嬉しい限りです。
来年は、再度挑戦者として歩きます。
きっと100kmウォークは、また新しい気づきを与えてくれるでしょう。
よろしければ、皆さんも一緒に歩きませんか。
未知の体験は新しい自分に出会うチャンスです!!
東日本大震災の被害状況(5月2日現在/警視庁調べ)
死者:15,858人/行方不明者:3,057人/避難者:344,477人
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