#88
Hard Way, Happy End!
5月17日の大阪都構想の賛否を問う住民投票は、
僅差ではありましたが反対多数で否決されました。
橋下市長は同級生ということもあって、
茶髪の弁護士としてお茶の間に登場した時から注目していました。
これで政界からは引退されるそうですが、
同級生という感情を抜きにして、
あれほどのリーダーシップある人材を失うことは残念でなりません。
さて、今年のゴールデン・ウィークは終盤に娘のバレエの発表会があり、
序盤は、その練習で娘と妻のスケジュールが埋まってしまい、どこにも出かけられませんでした。
その代わりと言っては何ですが、
二人でバスケットの朝練をしたり、外へ晩御飯を食べに行ったり、
中二になった息子と二人きりで過ごす時間が結構ありました。
中学からバスケットをはじめた息子。
これまでにも何度か休日の朝練へ誘ったことはありましたが、
素直についてきたのはこのGWが初めてでした。
来月には三年生が引退し、自分たちの代になることもあって、
何か心境の変化でもあったのでしょう。
ちなみに息子は、新チームになったら
「シュートを落としても、落とした仲間に気持ち良くドンマイと言えるチームにしたい」そうです。
私は、彼の抱負を聞いて、
初心者として入部したバスケ部で、
初心者なりにしんどい想いもしてきたことを初めて知った気がしました。
そして、知らないうちに、物事の捉え方、感じ方が
ずいぶん成長しているんだなと感じました。
加えて、個人としては、
「試合に出ても、出てなくても、仲間やコーチの期待に応えられる選手になりたい」
という目標を聞かせてくれました。
こっちも、かなり“まとも”なことを言うなと思った次第です。
これは、小学校の時に息子が所属していたサッカーチームのコーチが
くり返し、くり返し、子どもたちに訴えていたことでした。
「試合は、試合に出ている選手だけで戦うんじゃない。ベンチにいるメンバーも含めて全員で戦うんだ。
だから、リザーブのメンバーも自分に何が期待されているかを常に考えろ!」
正直に言って、親としては、
なかなか上手くならず、試合に出られない息子の姿に
多少じれったく思ったこともありました。
でも、必ずこの経験はどこかで実を結ぶ、結んで欲しいと願望を込めて、
送り迎えをしたり、お弁当を作ったりしていました。
今回、息子から新チームになるに当たっての抱負を聞かせてもらったことで
親としてのちょっとした成幸体験を積ませてもらった気がします。
もちろん、我が子がバリバリの主力で
常に活躍を約束されているような存在だったら、
それはそれで誇らしいと思います。
しかし、そんな子はほんの一握り。
多くはバイ・プレーヤーやリザーブです。
そんな我が子とどう接していくのか、親としての信念が問われているんですね。
大切なのは、我が子が目先の試合ではなく、
自分の人生の主役になれるように育ててあげることなんじゃないかと思います。
我が子の成長に関わる期間も
実は、思っているより短いのかもしれません。
だから、これから起きる一つひとつの機会を
これまで以上に大切にしたいと思います。
最後に・・・
息子からチームとしての抱負と選手個人としての目標を聞かされて
私は、
「ならば、誰よりも真剣に練習に打ち込め」
「苦しくても誰よりも大きな声を出せ」
という言葉を返しました。
誰よりも真剣に練習をしている仲間から
「シュートを外した奴にもちゃんとドンマイって声をかけようぜ」って言葉を言われたら、
言うこと聞くしかありません。
あえて困難な選択(=Hard Way)することで
最後はいい結果(=Happy End)を得ることができる、
そう伝えたかったんです。
この話をどれくらい理解してくれたのかは甚だ疑問ではありますが、
きっと、今回のように“そんなに遠くない未来”に花を咲かせてくれることを期待して
今月のコラムを締めくくりたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2015年5 月8日現在の東日本大震災の被害状況(警視庁・復興庁調べ)
死者:15,891人(前回から変動なし)
行方不明者:2,579人(前回より5名減)