株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー小川晴寿のブログ

Something H

当社の社名でもあり、コンサルティングのコンセプトであるH(アッシュ)。
Humanity,Honest,Hospitality,Humor, Health,Hard,Historyの
7つのH以外にもHのつく言葉にこだわって、
いい会社づくりに役立つ情報を提供していきたいと思います。

#119

Honesty is the best policy.

2018年2月17日

みなさんは『ナスルディンの鍵』という寓話をご存知でしょうか。

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電気がない時代のお話です。
ナスルディンという男が、自宅の前で這いつくばって探し物をしていた。
そこへ友人がやってきて「何を探しているんだ?」と尋ねた。
すると、ナスルディンは「家の鍵だよ」と答えた。

それを聞いた友人は、一緒に這いつくばって鍵を探し始めた。
なかなか見つからないので、友人は「どこでカギを失くしたのか、正確な場所はわかるか?」と聞いた。

ナスルディンは、自分の後ろの真っ暗な家の中を指さし、「あっちだ、家の中だ」と答えた。
「えっ! じゃあ何でこんなところを探しているんだよ」と、友人は“信じられないよ”という口調で尋ねた。

そして、ナスルディンは、
「だって、真っ暗な家の中よりもここ方が明るくて探しやすいじゃないか」と答えた。

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ざっと言うと、こんな話です。

皆さんは、どんな感想を持ちましたか?

ナスルディン、バカだなーと思いませんでしたか?
しかし、私たちはナスルディンを笑えません。

自分の求める解は、おそらく向こう側、
「暗く」「未知の」「想定外のリスクを覚悟しなければならない」所にある。
解が出るという保証はないが、這いつくばる(=行動を起こす)のは向こう側でなければ、
一生かかっても解を見つけることはできません。

そんなことは薄々わかっているけれども、
「明るく」「既知の」「リスクもコントロールできる」所でこの事態をやり過ごそうとしていないだろうか。
そこでは、一生かかっても答えが出ないことを知りながら、
誰かが答えをだしてくれるのを月あかりの下で待っていないだろうか。

例えば、テレビ番組の人気・不人気を測る重要指標、視聴率。

娯楽の多様化が進んだ今日、視聴率だけで番組の良し悪しを決めるのは無理があります。
録画率やオンデマンド放送の再生回数等も考慮して、総合的な判断をする新しい指標が必要。

しかし、未だに視聴率の高低が話題になることは多く、
視聴率が低ければ、主役を務めた役者が叩かれる風潮は以前にも増して強くなっています。

低視聴率が続くフジテレビの月9は、
主役を務める俳優がおらず、オファーも受けてもらえないという都市伝説まで流れてます。

先述の通り、視聴率やオンデマンド放送の再生回数等で
番組の人気・不人気を評価することは可能だと思います。
しかし、宣伝媒体としてテレビ局の価値はそうもいかないのでしょう。

録画では、CMを飛ばされてしまいますし、
オンデマンド放送では、「結局、それってネットじゃん」ということになってしまいます。

テレビの世界にいる方々にとっては、

視聴率>アクセス数・PV数

という不等式が成立していないと不都合なのかも知れません。

実際、リアルタイムのテレビ放送ではまったく見られていないけれども
オンデマンドでは大人気!なんて番組が出現したら
企業はCMについて再考せざるを得ないでしょう。

『ナスルディンの鍵』に準えれば、
テレビ業界の人々は、暗い家の中を這いつくばって
ネットワーク時代のテレビ局の価値を、新たに見い出すことに挑戦しなければならないのですが、
月あかりの下から動こうとしていないように見えます。

しかし、過去には80%を超えた紅白歌合戦の視聴率が40%を割り込むようになり、
月9だって10%越えに四苦八苦している現状を考えると、
視聴率という古いパラダイムを捨てる日が来ているのは確実です。

テレビ局が視聴率という物差しを捨てられないのは、
スポンサー企業が経済合理性で広告媒体としての価値を評価するから。

企業が経済合理性を手放さないのは、
民衆が企業の価値を利益の大きさや知名度で判断することを止めないから。

民衆が有名で利益の大きな企業に憧れるのは、
経済的に不自由のない生活を求めるから。

こう考えると、
社会にたくさんの『ナスルディン』を生み出しているのは、
私たちの“ラクして幸せになりたい”という気持ちなのかも知れませんね。

Honesty is the best policy. ~正直は最善の策~
真実を見つめ、自分の内なる声に耳を傾ける。
真実は時に辛く、時に厳しいかもしれない。

もう一人の自分が「逃げたっていいんだよ」と囁くかもしれない。

そんな時、我々はアッシュの経営理念に立ち返る。
~真実を受け止め、できることを実行する~

湧き上がる感情を勇気に変えろ!

あなたにとって『ナスルディンの鍵』は何ですか?

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代表取締役パートナー

小川 晴寿

Ogawa Haruhisa

小川 晴寿

1969年生まれ。千葉県出身。

経歴

経営コンサルティング会社に8年半勤務した後、ベンチャー企業の取締役として経営に参画。同社が3年で東証マザーズへ上場を果たす一翼を担う。その後、“やりがいを感じられる職場を1つでも多く増やしたい”という想いから、平堀と共にアッシュ・マネジメント・コンサルティングを設立。

コンサルティング・ポリシー

『1ミリの変化を心から喜ぶ』

支援実績(得意分野)

  • ◆経営者の想いをワクワクする言葉で表現する理念策定支援
  • ◆採用ビギナー企業に対する適正コストでの新卒採用支援
  • ◆自ら考える人材を育成するケーススタディ研修の開発
  • ◆評価制度の運用・定着を通じたマネジメントの仕組みづくり
  • ◆ミッションやバリューの浸透を促す人事評価制度策定支援

当社での役割

  • ◆社員が作成したドキュメントに対する厳しくもやさしい品質チェック
  • ◆個人が開発したナレッジを他のメンバーが使えるノウハウに標準化すること
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