#61
自己紹介を磨け
1月にとある企業の社長が講師を務める、自己啓発セミナーに参加してきました。
参加人数は、私を含めて8人の少人数、密着型。
セミナーの課題は、自己紹介。
「1分間で、自分は何をしているのか、他者にわかりやすく説明せよ」
というものでした。
最初に指名された女性は、
「私は、㈱○○に入社したてでして、それまでは、裁判官を目指していました。
一生懸命勉強したつもりだったのですが、試験にことごとく失敗してしまいました。
それで、ビジネスの仕事を一からやり直そうと考え、今の会社に・・・」
という内容で、話をすると、講師から、
「何を言いたいの?」
「試験に落ちてダメな自分をPRしたいの?」との指摘が入りました。
この時、私は、心の中で、「ごもっとも」とつぶやいていました。
「では、隣の方、どうぞ!」
と2番目の受講生が発表します。
「私の仕事はプロジェクトマネジャーを育てることでして、
いかに効率的に、そして、間違いなくプロジェクトを円滑に進めるのか、
そういうノウハウといいますか、手法を教えています。・・・・・」
講師から「私は、システムのことはわからないので伺いたいのですが、
プロジェクトマネジャーって何をするんですか?」と尋ねられます。
すると受講生は、「それは、プロジェクトを円滑に間違いなく進めるための管理をすることでして、
△×◆・・・」というような回答でしどろもどろに。
この受け答えを見ていた私は、
「確かに、仕事の内容を知らない人にわかりやすく説明するのは難しいよね」
と思い、講師が言わんとしていることを、薄々と感じ取れてきました。
そうこうするうちに、私の順番になり、
「私は、経営コンサルタントでして、専門分野は、人事に関わる全般と、
経営戦略から営業管理という幅広い分野に対応できる・・・・・」と話すと
講師から、「平堀さんも同じで、よくわかりませんよね。
そもそも、コンサルタントっていう職業は、世間一般的に胡散臭く聞こえますよね」
との遠慮のない、鋭い指摘がなされ、私は、タジタジとなってしまいました。
講師を務めたのは、秋山木工の代表である、秋山社長。
年齢は今年70歳で、中学を卒業してからこれまで注文家具の製造に従事してきた方です。
秋山さんは、自己紹介の重要性をこのように説明しました。
「私は、家具作りの腕は、若いときからそれなりに身につけていたと思いますが、
技術だけでは、今の自分はなかったと思っています。
若い頃から宮内庁や超一流ホテルに収める家具を作る機会に恵まれたのは、
自分は何者かという自己紹介を、本気で行ってきたからです」
「仕事を一生懸命やるのは当たり前。
どんな分野でも、給料をもらっている以上、みんなプロなんですから」
「この一生懸命打ち込んでいる自分の仕事とは、どんな社会貢献をしているのか。
あるいは、していきたいのかを、はじめて会った人にわかりやすく説明できる。
そんな自己紹介の力を身につけなければ、チャンスはつかめません」
「みなさんには、平等にチャンスが巡ってきます」
「その時に、先のようなわけのわからない、しどろもどろとした自己紹介をしていたのでは、
チャンスをものにできるわけがない」
「だから、千載一遇のチャンスに出会った時の準備として、自己紹介の力を磨かなければならないのです」
「誤解しないでくださいね。自己紹介の力とは、上手く説明することではありませんよ」
「出会った人の心に残る。あとから何かあった時に、こんな人がいたなと思い出してもらえる。
そんな自己紹介をする力を身につけることですからね」
この秋山さんの話を聞いて、受講生は100%納得しました。
すると秋山さんから、「それでは、もう1回やってみようか」との声がかかり、
みんなで必死に自己紹介を磨き続け、ふと時計を見てみると、17時に。
13時にスタートしてから、4時間が経過していました。
今回のコラムの結びに、磨きをかけた私の自己紹介をご案内します。
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私は、仕事を楽しむ人を増やす、そんな仕事をしています。
仕事を楽しむ人とは、昨日より今日、今日より明日と
毎日毎日、1%の努力を積み重ねることに、喜びを感じる人です。
昨日より、1%、多くの仕事をする。
昨日より、1%、無駄な仕事をなくす。
昨日より、1%、質の高い仕事をする。
このように、昨日よりも1%を向上させる工夫を毎日繰り返していくと、
70日後には、201%の成果を生み出します。
101%を70回かけると、201%になるからです。
いきなり、200%の成果を出せと言われても、
どうしていいか、なかなかイメージできません。
でも、1%の改善をしてみようと考えたら、いくらでもアイディアが出てきます。
しかも、そのアイディアは、出来ることだらけです。
無理だと諦める前に、1%前に進んでみる。やってみる。
そんな人たちで世の中が満たされれば、
幸福指数は、無限大になっていきます。
私は、1%の価値を知り、1%の努力を継続させ、1%の成果を生み出す人たち。
すなわち、仕事を楽しむ人を支援する仕事をしています。
名づけて、1%の成長請負人。
1%の成長ならできる。
そう思えたら、是非、私に声をかけてください。
1%から無限大の成果を生み出す支援を、誠心誠意させていただきます。
1%の成長請負人 平堀剛
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いかがでしょうか。
まだまだ、磨きが足りないとのご指摘もあるかと思いますが、
私のセミナー受講の成果として、お納めください。
以上、“自己紹介を磨け”でした。
みなさんも、1分間自己紹介に取り組んでみてください。
セルフイメージが鮮明になり、自己啓発の第一歩を確実に踏み出せますので。