株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー小川晴寿のブログ

Something H

当社の社名でもあり、コンサルティングのコンセプトであるH(アッシュ)。
Humanity,Honest,Hospitality,Humor, Health,Hard,Historyの
7つのH以外にもHのつく言葉にこだわって、
いい会社づくりに役立つ情報を提供していきたいと思います。

#58

【HITOMUKASHI ~一昔~】

2012年11月12日

BRICsという言葉は、かなり有名になり、

ビジネスの世界に身を置いている方であれば、ほとんどの方が答えられるでしょう。

 

ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)という

経済発展が著しい4つの国の頭文字からなる造語です。

 

ゴールドマン・サックスのエコノミストが、

2001年投資家向けに書いたレポートの中で初めて用いられ、以後、すっかり定着しました。

何気なく使っていましたが、この言葉にも十年の歴史があるんですね。

 

最近では、ここに南アフリカを加えて「s」ではなく「S」と表記する

BRICSが正式名称になったという話もあります。

 

 

みなさんは、仕事をしていて、もしくは日常生活を送っていて、

BRICsの台頭を感じたことがあるでしょうか?

 

確かに、銀座あたりをブラブラしていると、中国人観光客が目につくようになりましたね。

飲食店や小売店のレジの横で銀聯カードのステッカーを見かけたり、

家電量販店で中国メーカーである<Haier>の製品を見かけるようにもなりました。

 

それでも、何だかんだ言って「日本は負けていない」と思ってはいませんでしたか?

実は、私もそう思っていました。

 

家族旅行でここサイパンに来るまでは…。

 

 

11月8日(木)の夜からお休みをいただき、

12日(月)までの予定でサイパンに旅行に来ました。

(このコラムは、ホテルのベランダで書いています)

 

サイパンは今回で3回目。

1回目は、結婚して初めてだから1998年の夏休み、妻と二人で。

2回目は、長男が1歳、2002年の夏休み、初めての家族での海外旅行として。

そして、今回2012年です。

 

今回、十年ぶりにサイパンを訪れ、数々の衝撃を受けました。

(多分、もっと早く受けなきゃいけない衝撃だったのかも知れません…)

 

過去、2回、私たちはホテル・日航サイパンに宿泊しました。

理由は、日系企業の経営であるという安心感からです。

 

当時、利用した飛行機はJALのRiso’chaでした。

カラフルな機体と機内サービスで出してくれるトロピカルドリンクが、

ウキウキ感を掻きたててくれたのを覚えています。

 

しかし、ご存知の通り、JALは経営不振から

ホテルの経営から手を引き、Riso’chaも廃線。

サイパンにJALの姿は見る影もありません。

 

ホテルのあった場所へも行ってみましたが、いわゆる廃墟。

タクシーの運転手が「ここはサイパンでNo.1のホテルだったのに…」と悲しそうに話していたのが印象的でした。

 

日航ホテルだけでなく、日本経済の凋落の影響をサイパンはもろに受けています。

日本人観光客を相手にしていたマッサージ店やカラオケ店は土日でも閑古鳥が鳴いています。

マッサージ店やカラオケ店だけでなく、

一番の繁華街と言われているガラパンがゴーストタウンのようでした。

オープンしている店は少なく、空き店舗の窓には「FOR RENT」の貼り紙が目立ちます。

 

ヒストリカル・ツアーでお世話になったガイドさんの話だと、

仕事がないせいで若者の島外流出が激しく、

サイパンの人口は全盛期の3分の1、4万人程度にまで減ってしまったそうです。

 

日本の地方都市と変わりません。

仕事柄、地方都市を訪れることの多い私の感覚では、

サイパンの方が酷いように感じます。

 

 

そして、日本人に変わって、この島に入ってきたのが、

中国人、韓国人、ロシア人です。

 

今回、私たちが宿泊したWorld Resortは韓国系資本のホテルです。

朝食のバイキングでは、キムチが山盛り!

 

数年前まで日系だった第一ホテルは

FIESTAと名前を変え、経営は中国系に移りました。

 

私たちが、好んで日航ホテルに泊まったように、

中国人や韓国人は、自国資本のホテルに泊まります。

だから、私たちの周りは韓国人ばかり。

娘が行く前に「竹島のことでいじめられないかな?」と心配していましたが、

それはなさそうです(笑)

 

DFSの一角にあるハードロック・カフェでは、

ショーに出演したエンターテイナーが、

“Thank you!”“アリガト”に続けて、

“シェイシェイ”“カムサハムニダ”“スパシーバ”と叫んでいました。

もちろん十年前にはなかった演出です。

 

海がキレイで有名なマニャガハ島へ行く船は、

中国人60%、韓国人20%、日本人とロシア人が10%ずつ。

船内のアナウンスも中国語が先です。

 

昨晩、ハイアットで観たマジック&ディナーショーでも

中国語、韓国語、日本語、ロシア語で「ショーの間は撮影禁止」という文字が

投影されていました。

最初に注意しないと中国人はバシバシ写真を撮るでしょうね(笑)

 

日本人に変わって、中国人、韓国人、ロシア人が入ってきたのだから、

島の経済は何とかなりそうなものですが、彼らは、まだ来るのが精一杯で、

たくさんのお土産や高いブランド品を買う程の経済力は、持ち合わせいないようです。

 

実際、ホテルでビュッフェスタイルの朝食をとっていると

持参したペットボトルに水を入れていく人、

テイクアウト用の容器をもらって、お昼御飯用に料理やパンを詰めていく人が

たくさんいます。

 

十年一昔 ~Hitomukashi~ と言いますが、

まさに今回、十年ぶりに訪れたサイパンは、

十年前の光景が色褪せてしまうほど、変貌していました。

 

十年前、すでにバブルは弾けていたし、中国の景気も良くなっていたけれども、

サイパンで日本人が少数派になるなんて想像もできませんでした。

 

確実に、世界は動いています。

ただ、知らないうちに、その大きなうねりの中で、

私たちは傍観者になってしまう。

 

大きな時代の流れに抗うことはできないのかもしれないけれど

傍観者にはなりたくないと強く思いました。

 

コラムを書き終えたら、ちょうど海に虹がかかりました!

この虹のように、人と人、国と国、文化と文化をつなぐ架け橋になれるといいですね。

 

そういう意味で、子どもたちはスゴイです。

ホテルのちびっ子プールでは、

韓国、中国、ロシア、日本、ミクロネシア、肌の色も言葉も異なるけれど、

自然と一緒に遊んでいます(笑)

 

Saipan World Resortのテラスにて。

 

※下記サイトもご覧ください。

日本初のレジリエンス研修専門サイト
>>>レジリエンス研修

弊社オウンドメディア
>>>マネジメントDX

動画マニュアル『Teachmebiz』の専用サイトはこちら。
>>>https://teachme.h-mbo.com/

 

 

東日本大震災の被害状況(警視庁・復興庁調べ)

死者:15,873人/行方不明者:2,768人 11月7日現在

避難者・転居者:324,858人(避難者:16,418人/転居者:308,440人) 11月7日現在

代表取締役パートナー

小川 晴寿

Ogawa Haruhisa

小川 晴寿

1969年生まれ。千葉県出身。

経歴

経営コンサルティング会社に8年半勤務した後、ベンチャー企業の取締役として経営に参画。同社が3年で東証マザーズへ上場を果たす一翼を担う。その後、“やりがいを感じられる職場を1つでも多く増やしたい”という想いから、平堀と共にアッシュ・マネジメント・コンサルティングを設立。

コンサルティング・ポリシー

『1ミリの変化を心から喜ぶ』

支援実績(得意分野)

  • ◆経営者の想いをワクワクする言葉で表現する理念策定支援
  • ◆採用ビギナー企業に対する適正コストでの新卒採用支援
  • ◆自ら考える人材を育成するケーススタディ研修の開発
  • ◆評価制度の運用・定着を通じたマネジメントの仕組みづくり
  • ◆ミッションやバリューの浸透を促す人事評価制度策定支援

当社での役割

  • ◆社員が作成したドキュメントに対する厳しくもやさしい品質チェック
  • ◆個人が開発したナレッジを他のメンバーが使えるノウハウに標準化すること
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