株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー小川晴寿のブログ

Something H

当社の社名でもあり、コンサルティングのコンセプトであるH(アッシュ)。
Humanity,Honest,Hospitality,Humor, Health,Hard,Historyの
7つのH以外にもHのつく言葉にこだわって、
いい会社づくりに役立つ情報を提供していきたいと思います。

#131

Huawei事件に思うこと

2019年2月28日

トランプ大統領と金正恩委員長の米朝首脳会談が
ベトナムのハノイでおこなわれています。
北朝鮮の屈強なボディーガードたちが、金委員長の乗る車の両脇を小走りした映像には、
「まさか、このまま走って護衛?」と思わず吹き出してしまいました。

トランプ大統領は内政の停滞を外交で挽回し、
2020年の大統領選挙に向けて少しでもアピール材料を増やしておきたいのと同時に
中国のお膝元である東アジアの新秩序づくりに楔を打ち、
存在感を示しておきたいのだろうと推察できます。

Huaweiの副会長が逮捕された事件でも感じましたが、
米中関係はこれまでになく緊張感が高まっています。

皆さんは、両国の関係がどうなるとお思いでしょうか?
また、その中で日本はどうなっていくとお考えですか?

地政学の世界に「トゥキディデスの罠」という言葉があるのをご存知でしょうか?
「新興勢力が台頭し、それまでの支配勢力と拮抗するようになると、戦争が起きる危険性が高まる」
という歴史的な経験則です。

古代アテナイの歴史家、トゥキディデスに因んだ言葉で、
アメリカ合衆国の政治学者グレアム・アリソンが作った造語だと言われています。

約2400年前。
古代ギリシャ当時は、海上交易をおさえる経済大国としてアテナイが台頭し、
陸上における軍事的覇権を事実上握るスパルタの間で対立が生じ、
長年にわたる戦争(ペロポネソス戦争)が勃発しました。

この戦争は、終結までに30年の月日を要します。
歴史上の戦勝国はスパルタですが、戦争が終わった頃には、両国はすっかり荒廃し、
ギリシャ世界はマケドニアの侵攻を許すことになります。

ハーバード大学の研究チームが歴史をひもとき、
今から過去500年の間に「トゥキディデスの罠」に陥った事例がどれくらいあったのか
を調べたところ、16件見つかったそうです。

そして、そのうち12件は戦争に発展していた・・・。(詳細は以下の通り)

*上表は『クーリエジャポン』HPより転載

この結果をみなさんは、どのように捉えたでしょうか?

「13」の第二次世界大戦があまりにも酷く、人類が望まない結末だったので
それ以降、戦争を選択していない、という見方ができなくもありません。

16分の12の確率で起こったことは、十分に起こりうることだ、
したがって、小学生の未来予測のレベルで
根拠なく「絶対」などいう言葉を使って気休めを言うべきではないと
警戒を強めることもできるでしょう。

中国の台頭を認識していない人はいませんが、実感できている人はどれくらいいるでしょう?

これは米中両国の1995年と2017年のGDPを比較した表です。

95年は同じ単位で測れなかった国、卓球以外のランキングには上位に顔を出さなかった国が
今やあらゆる経済分野のランキングで上位に食い込むようになっています。

10年近く前のある研修の中で、
「中国がGDPで日本を抜きました。両国のGDPは約5兆ドルと覚えてください」
と講義をしました。

ついこの前、久しぶりに同様の研修をしようと思い、最新のデータに当たって驚きました。
「中国のGDPは12.2兆ドル!」

この10年、GDP世界3位という認識はありましたが、
こんなに引き離されていようとは・・・。

あまりの成長スピードに驚く暇もありません。

アメリカは、中国を自らが作った枠組みの「名誉会員」として組み込みたいのだろうが、
中国は別にそんなことを望んでいないように思えます。

これまで、地球は赤道から上と下、
北半球と南半球という括りで議論されてきました。

しかし、あと5年もしたら日付変更線の右と左、
西半球と東半球、
アメリカが支配する世界と中国が支配する世界に変わっているかも知れません。

マスコミは、

・中国の急成長に翳りが見えている
・中国の統計はアテにならない
・習近平体制に不満を持っている層も多い

等々、ネガティブキャンペーンを貼るでしょう。

そういう中で、私たちは何が真実かを見極めなければなりません。
アメリカがカナダでHuawei副会長を逮捕。
この紛れもない事実は何を物語っているのか、
私たち一人ひとりがチャンと自分の頭で考えたいですね。

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代表取締役パートナー

小川 晴寿

Ogawa Haruhisa

小川 晴寿

1969年生まれ。千葉県出身。

経歴

経営コンサルティング会社に8年半勤務した後、ベンチャー企業の取締役として経営に参画。同社が3年で東証マザーズへ上場を果たす一翼を担う。その後、“やりがいを感じられる職場を1つでも多く増やしたい”という想いから、平堀と共にアッシュ・マネジメント・コンサルティングを設立。

コンサルティング・ポリシー

『1ミリの変化を心から喜ぶ』

支援実績(得意分野)

  • ◆経営者の想いをワクワクする言葉で表現する理念策定支援
  • ◆採用ビギナー企業に対する適正コストでの新卒採用支援
  • ◆自ら考える人材を育成するケーススタディ研修の開発
  • ◆評価制度の運用・定着を通じたマネジメントの仕組みづくり
  • ◆ミッションやバリューの浸透を促す人事評価制度策定支援

当社での役割

  • ◆社員が作成したドキュメントに対する厳しくもやさしい品質チェック
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