#135
Hatarakikata kaikaku ~働き方改革~
今回はドラマネタ。
吉高由里子さんが主演を務めた『わたし、定時で帰ります。』
平均視聴率では同クールに放映されたドラマの中で第4位でしたが、
「働き方」や「仕事」について考えるキッカケワード満載で、私の中では断然トップの作品です。
このドラマは、朱野帰子さんの小説がネタ元。
舞台は、IT企業で、登場人物はエンジニアやディレクター。
年齢も20代の新卒から50代の管理職までいてどこにでもあるような職場の風景。
登場人物のキャラクターは、
・24時間戦って、ヨイショもやって今の地位を築いたひと癖あるけど人望のない部長
・部長の無茶苦茶なマネジメントをカバーし、結果、長時間労働になる副部長
・育児休暇から復職したものの仕事と家庭のバランスの取り方に悩むワーママ
・指導係に任命されたけれど新人との価値観のギャップに腐心する30代中堅社員➀
・夢や目標がない自分を卑下しながら時間を潰すようにダラダラ働く30代中堅社員②
・「もっとできると思っていた」とちょっとの失敗で落ち込むゆとり世代の新入社員
ざっとこんな感じ。
ここに面接で社長に対して
「わたし、定時で帰ります」と宣言して入社してくる主人公が加わります。
◆
ドラマは、主人公と各キャラクターとが絡む中で、
それぞれにとっての「仕事」や「働くこと」の意味や価値を見出していく感じで展開。
細かい内容は割愛しますが、私の琴線に触れたのは、
最終回のラストでハードワーカーの副部長が主人公に言った言葉。
「定時で帰って結果を出す方が難しいんだよな」
これに対して、主人公は、
「昔から難しいことに挑戦する方が燃えるもんね」
と切り返します。(一言一句正確ではないが、主旨はこんな感じ)
◆
「働き方改革」という言葉は、私たちにスッカリ浸透したが、
「うまく改革できた」という声を耳にすることはほとんどありません。
そもそも“何が”“どうなったら”働き方改革が上手くいったことになるのか、
その定義も、ゴールも曖昧で、会社と個人の解釈にギャップがあることも問題なんだけれど、
『わたし、定時で帰ります。』を見て思ったのは、
働き方改革に燃えている人がいないということ。
若い社員たちは、定時退社はルールであり、法律なので
シャカリキになって獲得すべき目標ではないと思っている。
先輩や上司たちも、
短い時間で結果を出せるならそれに越したことはないけれど
そのために既存の仕組みやこれまでのやり方を変えたり、
お客様と難しい交渉をしたりすることに燃えてはいない。
ブラック企業というレッテルが貼られない程度に
労働時間が短くなったらそれで御の字と考えているのかもしれません。
◆
難題、難敵と対峙したら誰だって怯む。
それでも立ち向かうことができるのは
「何とかしなきゃ」「自分がやらないと!」という強い気持ちがあるから。
もし、そういう強い気持ちがなければ、
戦うフリだけしたり、逃げてしまったりするのだろう。
誰も燃えていない、だからうまくいかない。
『わた定』はそんな当たり前を気づかせてくれたドラマでした。
さぁ、皆さんも「うちは無理」とか言ってないで、自社の働き方改革に燃えましょう(笑)
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