#137
Have a warning
最近、イラっとすることが続きました。
某大手コンサル会社の自社だけは絶対に取りっ逸れない新規事業提案を聞かされたり、
言行不一致が目に余る研修会社の不遜な担当者の話を思い出させられたり…。
世の中いい人ばかりじゃないし、
そんな輩が存在することは頭では理解しているのですが、
どうにもやり切れない気持ちになります。
こんな時に考えるのは、
「私の日頃の言動は大丈夫なんだろうか?」
「正しさに囚われ過ぎていないだろうか?」ということです。
そして、以下にご紹介する寓話に目を通します。
タイトルは『悪人ばかりの家』
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あるところに二軒の家があって、
一軒では、毎日家族が喧嘩ばかりしている。
もう一軒の家は至極仲が良いというので、
喧嘩ばかりしている家の主人が仲良しの家を訪ね、
どうして仲良くできるか、その秘訣を尋ねた。
すると、『仲良し一家』の主人から
「あなたの家は、きっと“善人”ばかりのご家族でしょう。
我が家は“悪人”ばかりの集まりですから、それで喧嘩がないのです」
というよく分からない答えが返って来た。
どうにも意味が分からぬまま帰った翌朝のこと、
隣の仲の良い家が、何やら大騒ぎをしている。
どうやら、その家で飼われていた馬が、
家の中へ飛び込んで大暴れをしたらしい。
これは喧嘩が始まるに違いない。
そう思って慌てて見に行くと、その家のお爺さんが
「すまん、私が悪かった。
夕べ、馬を繋ぐ時に、不注意にも
しっかりと繋ぎそこねてしまったんだ。
そのせいで、こんなことになってしまった」
と言う。
ほどなく、お婆さんが出て来て
「いやいやお爺さんは悪くない、
この私が不注意でした。私が悪いのです」
と言い出した。
すると、若い主人が出て来て
「年寄りは早く寝て当然なのに、
若いこの私が不注意だったのです。
私にこそ責任があります」
と言っていると、その奥さんが
「いいえ、あなたは悪くないわ。
毎日一生懸命に働いているのだから、
疲れて眠ってしまうのは当然です。
それに気がつかなかった私が悪かったんです」
と『仲良し一家』が、
みんなで言い合っているのを見せつけられて
やっと『喧嘩一家』の主人は気がついた。
「なるほど、そうだったのか! 隣のご主人が
『我が家は“悪人”ばかり集まっているから喧嘩にならない。
お宅は“善人”ばかりだから喧嘩ばかりなのでしょう』
と教えてくれたのは、このことだったのか!!
我が家もお隣を見習って、“悪人”ばかりの家にしたいものだ」
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私は、正しさに対する執着が強いタイプだと自覚しています。
子どもの頃、母からは事ある毎に
「あなたは自分に厳しいけれど、他人にも同じくらい厳しい」と言われてきました。
だから、時々、この寓話を読んで矢印を自分に向ける意識を高めないと
周囲へ身勝手な正義の刃を振りかざしてしまう可能性があります。
この寓話を読んで、少しクールダウンできました(苦笑)
また明日から「自分に厳しく、他人に寛容な小川」を目指して精進したいと思います。
※『仲良し一家』の姿を“見て学ぶ”には、どんな方法が一番良いのだろう…
というときに使える動画マニュアル『Teachmebiz』の専用サイトはこちら。
>>>https://teachme.h-mbo.com/