#146
光れ!高校三年生
こんにちは。
今月は5月21日のブログをリライトしてお届けします。
先日、高野連が戦後初めて夏の甲子園の中止を決定しました。
センバツが中止になった時には、
「まだ夏がある」という励ましの言葉を使えましたが、
高校三年生となった球児たちに次はありません。
高野連も地域毎に独自の大会を開催することは認めているので
いくつかのプライベートな大会が開催されるだろとは思いますが、
およそ『夏の甲子園』の代わりになるものではないでしょう。
どんなスポーツでも、
中学での部活引退は、多くの選手に『次』があります。
しかし、高校での部活引退は、多くの選手にとって『最後』となります。
大学で真剣にスポーツをするにはある程度のスキルが必要となります。
名門校ともなれば、競技を続けたくても入部すら許されない現状があります。
だから、高校生最終学年の最後の公式戦は、地区予選の1回戦から盛り上がります。
勝ったチームは安堵し、負けたチームは涙を流す。
THE青春です。
私も、33年前にそういう体験をしました。
そして、その体験がこれまでの人生にプラスの影響を与えていることも間違いありません。
そういう貴重な、掛け替えのない体験の機会が奪われてしまったという意味において、
2020年に高校三年生だった世代は新しいロストジェネレーションと言えるでしょう。
彼らに感情移入すると、
「仕方がない」とか、「しょうがない」とか、「気持ちはわかる」とか、
気安く、そういう言葉は掛けられません。
大人が、コメンテーター然として、
「遺憾」とか、「残念」とか、「可哀そう」とか言うのは簡単だけど
それもなんだかしっくりきません。
希望の光を失った18歳の耳に入らないし、心に届かない。
周囲の大人は、
彼らが自分で今回のことを受入れ、消化し、思い出話ができるようになる日を
待つしかないのだろう。
ある方向へ導くような余計な言葉を掛けず、
ただただ寄り添うしかできないのだろう。
社会人になった彼らと出会う日も遠くありません。
彼らと出会った時、
今回のことを彼らが笑って話せるようになっていることを切に願います。
そして、その話を、茶化したり、受け流したり、ネタにしたりせず、
きちんと受け止められる大人になりたいものです。
インターハイも中止が決まっていて、
これで僅かでも開催の可能性が残っているのは、
・全国高校ラグビー大会
・全国高校サッカー選手権大会
・ウィンターカップ(バスケ)
くらいになりました。
できれば、これらの大会はやらせてあげたい。
これまでと違う形式だったとしても・・・。
そこに、想定外の早い引退を余儀なくされた他競技の選手たちも応援に駆けつけ、
高校生活の思い出を作ってもらいたいと思います。
私も33年前、自らの部活を引退した後に、
野球部の応援団をやり、最高の思い出の一つを作ることができました。
自分たちの悔しい想いを野球部の仲間に託し、
青筋を立てながら、声を枯らした夏の日。
高校野球を見る度に思い出せるのは本当に幸せ。
そんな思いを今年引退した高校生たちにもしてもらえたら嬉しいですね。
最後にMr.Childrenの『箒星』の一節を彼らに贈りたい。
でもね 僕らは未来の担い手 人の形した光
暗闇とじゃれ合っては眩しく煌めく「箒星」
心配事ばっかり見つけないで 慌てないで探してこう
いつか必ず叶うって決め込んで路頭に迷った祈り
目を瞑っても消えない光 夜空に託した祈り
今日もどこかで光ってる 誰の目にも触れない場所で
悪いことばっかり見つけないで僕ら一緒に探そう
ずっと優しく淡く弧を描いて 夜を撫でてく「箒星」
光り続ける「箒星」
君たちは未来の担い手、
高校生のカタチをした希望の光
夜空に煌めく彗星のごとく光り続けてください。
※みんなで四苦八苦しながら作っている
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