#158
やればできる! 一緒にやればもっとできる!!
本来なら5月のコラムは、かねてより、
折に触れて話題に取り上げていた柴又100Kのご報告をさせていただく予定でした。
しかし、緊急事態宣言が延長されたこともあり、
レース自体が11月に延期となってしまいました。
暑さに弱い私にとって11月への延期はプラス材料だと思います。
このままスライドで出場する気満々なので、
皆さん、引き続き応援をお願いいたします。
◆
ということで、今回のコラムは、
柴又100Kのトレーニングとして5月2日に実施した秦野~渋谷60㎞ランについて書きます。
秦野~渋谷60㎞ランは今回で3回目。
すべて、柴又100Kのトレーニングとして実施しています。
早起きして小田急線で秦野を目指し、
秦野駅から国道246号を、ただひたすら東へ進みます。
※Google Mapにするとこんな感じです。
この地図に刻まれた60個の距離表示を見ると
我ながら「よく走ったな」と思います。
そして、今回はこのランに一緒にチャレンジした者がいました。
弊社の井口義隆です。
◆
彼は、2019年の柴又100Kにチャレンジし、50㎞手前でリタイヤしました。
また、同年に皆で一緒に出場したクアラルンプール・マラソンでも
諸々の事情があって制限時間内にゴールできず、完走証を手にしていません。
何とかしてフルマラソン以上の距離の大会に出場し、完走証をもらいたい!!!
そういう強い気持ちがあり、今回柴又100Kの60㎞の部に出場することにしたそうです。
フルマラソン以上の距離の完走証が欲しいなら、
わざわざ60㎞の大会に出場する必要はないでしょ!
とツッコミを入れたくなりそうですが、そこは弊社の社員!
普通の意思決定ではなく、風変りな意思決定を好むんですね。
そうです、H(アッシュ)の『H』は「Hentai(変態)のH」でもあるんです(笑)
◆
井口は、趣味でキックボクシングをやっていて、日頃から体を動かしているので、
完走証がもらえていないことはアッシュの7不思議の1つです。
周囲も「井口ならできるよ」「これまでは、たまたまコンディションが悪かっただけだよ」
と激励しますし、それは間違っていません。
でも、一方で本人がフルマラソン以上の距離を走り切ることに不安を感じていることも事実です。
こういう事って仕事でもありますよね?
上司は、「大丈夫、君ならできる」「自分を信じろ」「いつも通りにやれ」と励まし、
部下は、「本当にできるのかな」「自信ないな」と漠然とした不安を抱えている、
そんな状態です。
こんな時、最も効果があるのは、
●一緒にやる
だと思います。
◆
セールスで言えば同行訪問、ランニングなら伴走。
山本五十六が
やってみせ 言って聞かせて させてみせ
誉めてやらねば 人は動かじ
という言葉を残したのは有名ですが、この何れにも該当しません。
「やってみせ」ても、「それって私には無理。私はあなたじゃない」と
チャレンジする前に、あきらめられてしまったという経験はないでしょうか。
自らは現場に出向かず、過去の経験を頼りに「言って聞かせて」も同じ。
「させてみて」誉めようとは思うものの、
そもそも部下がやってくれないので、誉めることができない…。
そこでクローズアップされるのが、「一緒にやる」なんですね。
部下がやることを躊躇している時、
山本五十六の格言を以てしても部下が動かない時、
最後の決め手は、「一緒にやる」です。
◆
しかし、「一緒にやる」は言うほど簡単ではありません。
今回は私もウルトラマラソンのトレーニングという目的があったので伴走しましたが、
井口だけがレースに出るというシチュエーションで、
彼のためにGWの貴重な1日を使って、伴走をするか問われたら考えてしまうでしょう。
仕事も一緒です。
はじめて1日研修の講師として登壇することになった部下が、
予行練習したいから丸1日ロープレに付き合ってくれ、と言ってきたら、
自分の業務を1日止めて付き合えるのか…
「冒頭の30分だけやろうか。あとは同じ要領でやればダイジョブだから」と
お茶を濁してしまいそうです。
上司にも覚悟が求められるからこそ、「共にやる」は効果が大きいのだと思います。
今回のロング・ランを走り切ったことで、井口の完走率はグンと高まったと思います。
私個人としては、彼の完走を確信しています。
彼は私の「ツラかったら歩いてもいいぞ」に
「この坂のてっぺんまでは走ります」と何度も言い、有言実行をしました。
苦しい時に逃げない彼の姿勢が見られたのは、一緒にやったからに他なりません。
「大丈夫、君ならできるよ」でも燻っている時は、
「一緒にやってみるか? きっとできるから」にアプローチを変えてみると、
いいかも知れません。
本番が11月に延びたので、もう少し一緒にやれそうです。
私同様、井口のランにもご注目ください!
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