#162
ワクワクする問いを立てよう
9月も終わりに近づいてきました。
4月スタートの企業は上半期が終了します。
時節柄、4月に入社した新入社員のフォロー研修をすることが多くなってきました。
社会人になって半年もすると、イキイキと働いている新社会人と
顔を曇らせながらヘロヘロになっている新社会人とに峻別されてきます。
◆
イキイキさんとヘロヘロ君の違いはどこにあるのでしょうか?
・入社前に、思い描いていた仕事に就けているから。
・配属早々に結果を出したから。
・優しい先輩たちに囲まれているから。
どれも可能性はありますが、私が感じているイキイキさんの共通点は、
ワクワクする問いを立てている
です。
◆
例えば、営業部に配属になった新人が、
新規顧客を開拓するために、テレマを指示されたとします。
ヘロヘロ気味の新人A君と話をすると彼の頭の中には、
・どうすれば1日のノルマになっている電話を終えられるか?
・どうすれば新規のアポイントが取れないことを上司に突っ込まれずに済むか?
という問いが立てられています。
さらにそれが進行して、
・なぜ、自分はアポが取れないのだろうか?
・世の中の新人は同じように、こんなつらい仕事をしているのだろうか?
・もし、ここで辞めたら親は心配するんじゃないか?
会社から根性なしのレッテルを貼られるんじゃないか?
などという問いに変化しているケースも・・・。
どの問いを見ても、その問いの解を考えているA君がワクワクするとは思えません。
きっと答えを探しているA君には、悲壮感が漂っているんじゃないかと思います。
◆
一方、ワクワクしている新人B君は、
・どうすれば電話で繋がったお客様に「いい情報を教えてくれてありがとう」と
言ってもらえるか?
・どんな資料を提示すれば「君の説明、わかりやすいね」と言ってもらえるか?
・1%の確率でアポまで漕ぎつけたお客様にどんなお役立ちができるだろうか?
・今回は、アポに至らなかったお客様でも、次にどんな情報を提供すれば喜んで
もらえるか?
・アポに向けた様々な工夫について、社内に共有したら上司や先輩たちが喜んで
くれるんじゃないか?
という具合に、考えるのが楽しくなるワクワクする問いを立てています。
ヘロヘロA君とワクワクB君の成果に今の時点で大きな差はみられません。
この先も成果という点では差がつかないかも知れません。
もしくは、A君の方が成果を出す可能性すらあります。
しかし、少し先の未来に、
仕事へのやりがい、誇り、意味、価値を見出すのはB君でしょう。
◆
新社会人の皆さん、社会人人生はスタートしたばかりです。
今、大切なのは、成果を出すことではありません。
たくさんのワクワクする問いを見つけることです。
新社会人を育成している管理職および先輩社員の皆さん、
もし、皆さんのそばにいる新人がヘロヘロ君になりかかっていたら、
ワクワクする問いを教えてあげてください。
そして、解を一緒に探してあげてください。
解を探すプロセスが貴くて、楽しいことを教えてあげてください。
そうすれば、彼らは未来の日本を良くしてくれる戦力になってくれるはずです。
世界は誰かの仕事でできている。
そう、世界はワクワクする問いの下で働く誰かの仕事でできているのです。
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