#165
ドラマ『日本沈没』は戦うリーダーへのエール
TBS日曜夜9時のドラマ枠は、
ずいぶん前から働く男性をターゲットにした番組づくりにシフトしています。
今回のクールは『日本沈没』。
全9回で平均視聴率は、15.77%(最高視聴率は最終回の16.6%)で
今の時代としては、十分数字を取ったと言えるでしょう。
原作は1973年に小松左京が執筆した小説で
これまでにも1974年にドラマ化、1973年と2006年に映画化されています。
今回のドラマには『希望のひと』というサブタイトルがついていて
個人的には、このサブタイトルがどのように表現されるのかが気になっていました。
◆
ドラマは、日本沈没の予兆を発見した
地球物理学者、政治家、各省庁から集められた若手官僚が、
利害関係や立場の違いに侃侃諤諤しながらも
日本国民1億2500万人の命を守るために協力し、
世界中へ移民として受け入れてもらえるように各国と交渉を成立させ、
日本人の避難が完了した後に、
日本は北海道、青森北部、九州を残して沈没というお話。
この『日本沈没』は、絶望的な状況の中で、
リーダーは何をしなければならないのか、
リーダーに何ができるのかを伝えてくれるドラマでした。
祖国が沈没すると知らされて狼狽する国民、
仮に命が助かったとしても、不安は募るばかり。
国民の命を守りたい官僚たちの気持ちとは裏腹に
生まれ故郷と一緒に海に沈んでもいいと言い出す高齢者もいる。
そんな絶望の中で、リーダーが見せてくれる希望という一筋の光に
たくさんの勇気をもらいました。
◆
国の沈没ほどの絶望はなくても、今は、さまざまな業界で
「自分たちの将来は大丈夫だろうか?」と考えなければいけない状況です。
ガソリンではなく、電気で動く乗り物に変貌することが確実な自動車業界。
クールビズやオフィスカジュアルの浸透でスーツの需要が激減する紳士服業界。
コロナの影響を受け、経営計画で売上の半分以上を非旅行商品で予算を組んだ旅行業界。
時給1000円で夜中も働いてくれる労働力が前提だった勝利の方程式が崩れている
コンビニ業界。
年々参加人口が減少しているパチンコ業界。
SDGsや脱プラ・ムーブメントの影響を受けるプラスチック業界。
出生率低下の影響をモロに受ける自動車教習所やブライダル業界。
これ以外にも、自分たちの窮状を訴えたい業界は数多く存在していることでしょう。
◆
きっと、業界すべてが駆逐されることはなく、
同じ業界の中にも、しぶとく生き残る企業と
ゆでガエルの法則に倣って、残念な結末を迎える企業とに分かれるはずです。
この違いの一つは、リーダーが見せる希望の光。
窮状の中で、メンバーの心に灯をともすリーダーの熱量がチームの活力になります。
ドラマ『日本沈没 ~希望のひと~』には、
ビジネスモデル転換の最中で悪戦苦闘するリーダーたちへ
「あなたも希望にひとに!」というエールだったのではないでしょうか。
◆
このコラムを書いていたら、
当社の経営理念も戦うリーダーへのエールだなと思えたので
以下に記しておきます。ご一読ください。
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~ 真実を受け止め、できることを実行する ~
真実から目を背けるな。
何が起きているか、何を失うのか、どんな手段を講じているのか。
真実を正面から見つめ、湧き上がる感情を勇気に変えろ。
肩肘張らず、高望みせず、できることを実行し続けろ。
できないことは、できることを継続すれば、できるようになる。
ただし、できることを実行するだけでは、価値が無い。
できることを実行し続け、何かを成し遂げる。
この心意気を持たなければ、自己満足に終わる。
できることを継続し、自分が何かを得るのではなく、他者に何かを与える。
この真理を心に刻んで、有限な命を使っていこう。
命は自ら得たのではなく、種の起源から進化の結果、奇跡的に与えられたのだから。
I was born. Thank you for my parents. Take care of our earth.
(誕生の奇跡 ― 両親に感謝を、地球に恩返しを。)
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今年も一年、お世話になり、ありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます m(__)m
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