株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー小川晴寿のブログ

Something H

当社の社名でもあり、コンサルティングのコンセプトであるH(アッシュ)。
Humanity,Honest,Hospitality,Humor, Health,Hard,Historyの
7つのH以外にもHのつく言葉にこだわって、
いい会社づくりに役立つ情報を提供していきたいと思います。

#173

『トップガン・マーヴェリック』とノスタルジー・マーケティング

2022年8月29日

今年はヒット映画が多いですね。

現在、公開中の『ONE PIECE FILM RED』は
公開から20日で興行収入100億円、動員720万人を突破しました。
シリーズ最高だそうです。

そして、実写映画では『トップガン・マーヴェリック』
日本での興行収入は110億円ですが、
全世界では10億500万ドル(約1360億円)を稼いでいます。

ちなみに1986年に公開された前作の興行収入は、
日本で67億円、全世界で3億5700万ドルだったので
満を持して公開した今作が、いかにヒットしたのかがわかります。
遅ればせながら、私も7月に観ました。

今回は、『トップガン』のヒットを傍目に考えた
消費の原動力になるノスタルジーについて考えてみたいと思います。

『トップガン』の前作が公開されたのは、前出の通り1986年。

テレビでのインタビュー映像、ネットでのレビューを見ると、
今作の『トップガン・マーヴェリック』に飛びついたのは、
初作公開当時に、10代後半~20代中盤だった年齢層です。
私も当時は高校2年生、映画館で3回ほど観ました。

彼らは、現在50代前半~60代前半。
人生の折り返し地点を過ぎ、第2の人生を考え始める年代。

この年代を消費へ向かわせる原動力は、
夢や目標以上に、ノスタルジーだと思うんですよね。

夢や目標が大切なことは否定しません。
でも、残された時間も、体力や気力も、目標達成へのモチベーションも
若かった時のようにあるわけじゃない。
経営者や芸能人など、一部の特異な人種を除いては、
出そうと思っても、なかなか出てこない。

それに対して、ノスタルジーは、
古き良き時代を懐かしみ、思いを馳せ、恋しさを感じる心のパワー。
そして、多くの人が内に秘めています。

「あの時、君は若かった~♪」という某グループ・サウンズの歌がありましたが、
私も劇場が暗転し、始まった瞬間から仕掛けられた前作とのマリアージュに、
一気に青春時代へタイムスリップしました。

人間がどの時代にノスタルジーを感じるのかというと
10代後半~20代中盤、つまり青春時代なんじゃないかと思います。

1969年生まれの私なら、
1985年(16歳)~1994年(25歳)くらい。

YouTubeで90年代ドラマ主題歌なんて動画を発見すると
無意識にクリックしてしまいます。

ちなみに、
社会人になってからの勝負曲は、トップガンの『Danger zone』
大事な商談やここぞいうプレゼンの前は、必ず聴いてきました。

B to Cのビジネスで
50代~60代をターゲットにマーケティングを仕掛ける時、
この世代の関心事に合わせ、
『健康』『資産形成』『老後』『セカンドライフ』などを
コンセプトに施策を考えますよね。

これは論理的思考としては、正解だと思います。
しかし、それだけでは足りないし、ありきたり。
“フツー”というレッドオーシャンを抜け出すことができません。

そこにノスタルジーのパワーを上手に活用できたら、
一味違うマーケティング施策を考え出すことができるのではないかと思います。

余談ですが、就活生に
シニア・マーケティングについてディスカッションをしてもらうと
結構な確率で
「60代には演歌とか、時代劇とかを使うと効果的」という意見が出てきます。

20歳前後のお子さんのご両親は40代後半~50代が主流。
彼らにはリアルな60代がイメージできないんですね。

そんな時、

今の60代は、若い頃に、サザンとユーミンを聴き、
マックのハンバーガーを片手にポパイとJJを見てきたんだよ

と教えてあげるんです。

そして、

ユニクロが今流しているCMでサザンを使っているのは、
50代、60代の来店を促したい意図があるんじゃないかと思うんだよね

と伝えると、感心してくれます(笑)

皆さんも、マーケティングにノスタルジーを生かせないか、
考えてみてください。

※下記サイトもご覧ください。

日本初のレジリエンス研修専門サイト
>>>レジリエンス研修

※新たにオープンした『マネジメントDX』はこちら。
>>>https://management-dx.jp/

※動画マニュアル『Teachmebiz』の専用サイトはこちら。
>>>https://teachme.h-mbo.com/

代表取締役パートナー

小川 晴寿

Ogawa Haruhisa

小川 晴寿

1969年生まれ。千葉県出身。

経歴

経営コンサルティング会社に8年半勤務した後、ベンチャー企業の取締役として経営に参画。同社が3年で東証マザーズへ上場を果たす一翼を担う。その後、“やりがいを感じられる職場を1つでも多く増やしたい”という想いから、平堀と共にアッシュ・マネジメント・コンサルティングを設立。

コンサルティング・ポリシー

『1ミリの変化を心から喜ぶ』

支援実績(得意分野)

  • ◆経営者の想いをワクワクする言葉で表現する理念策定支援
  • ◆採用ビギナー企業に対する適正コストでの新卒採用支援
  • ◆自ら考える人材を育成するケーススタディ研修の開発
  • ◆評価制度の運用・定着を通じたマネジメントの仕組みづくり
  • ◆ミッションやバリューの浸透を促す人事評価制度策定支援

当社での役割

  • ◆社員が作成したドキュメントに対する厳しくもやさしい品質チェック
  • ◆個人が開発したナレッジを他のメンバーが使えるノウハウに標準化すること
  • ◆仕事に使えそうな流行りのエンタメ情報を社員に共有すること
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