株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー小川晴寿のブログ

Something H

当社の社名でもあり、コンサルティングのコンセプトであるH(アッシュ)。
Humanity,Honest,Hospitality,Humor, Health,Hard,Historyの
7つのH以外にもHのつく言葉にこだわって、
いい会社づくりに役立つ情報を提供していきたいと思います。

#174

『ラブ・ストーリーは突然に』始まらない

2022年9月28日

問題です。次の5つの曲の共通点は何でしょうか?

・夜に駆ける(YOASOBI)
・紅蓮華(LiSA)
・白日(King Gnu)
・М八七(米津玄師)
・新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)

正解は…

イントロがゼロ秒

です。

昔もイントロがゼロ秒の曲はありました。
鈴木亜美の『Be Together』とか、
篠原涼子の『愛しさと切なさと心強さと』とか、
ウルフルズの『バンザイ』なんかもそうですね。

だから、イントロ・ゼロ秒は今に始まったことではありません。
ただ、イントロが短くなっているのは確かなようです。

インターネット白書2020のP31には、
「1980年代はイントロが平均20秒だったのが、
2010年代においては約5秒にまで短くなっているという」
という記述が見られます。

この理由は、すでに多くの方が述べている通り、
音楽との接点が、TVやCDからYouTube、サブスクに移行したからだと思います。
TikTokやストーリーズなんかでも、最初の3秒が勝負と言われています。

少し前に、『映画を早送りで観る人たち』という本を読みました。
完全にタイトルに煽られて買った本ですが、
「そういえばそういう人が増えているよな」
という印象を抱いていたことも確かです。

研修を通じて出会った27歳の若者は、
「映画を観る時、セリフのないシーンはすべてスキップする」
と平然と言っていました。

私は、映画を早送りで観ることはしませんが、
YouTubeで情報を収集する時は、1.5~2.0倍速が標準になっています。
30分の動画も15分(=ちょっとした移動時間と同じ)で観られ、
知識が手に入るので、とても得した気持ちになっています。

Z世代に関する本の中で、『タイパ』という言葉に出会いました。
タイパとは「タイムパフォーマンス」の略です。
コスパ(=コストパフォーマンス)という言葉をご存じの方は多いと思います。
その時間版だとご理解ください。

費やした時間に対して得られる価値やメリットの度合いを示しています。
イントロゼロ秒の音楽も、早送りで観られている映画も、
すべて無意識に作動しているタイパ意識から生み出されている現象なんですね。

皆さんは、ご自身の仕事の中で、このようなマーケットの変化を意識しながら、
自分のアクションを改善しているでしょうか?

このような大きな変化の前に、
・最近のヒット曲にもイントロの長い曲はある
・私の周囲には映画を早送りする人はいない
などの理屈を並べて、自分のやり方を変えない人がいます。
特に、私と同年代やそれ以上の人たちに多いようです。

私も甚だ不十分ではあるけれど、
『Pretender』(Official髭男dism/前奏約32秒)や
『マリーゴールド』(あいみょん/前奏約21秒)という
スーパーヒット曲があることを理解しながら、
タイパ至上主義者優勢のマーケットに対して何ができるのかを考えられる
中年ビジネスマンでありたいと思います。

最後に、1991年にリリースされた小田和正のヒット曲、
『ラブストーリーは突然に』のイントロは約38秒。
ちっとも“突然”はじまりません。

でも、当時の若者は、この長いイントロにいろいろな思いを巡らせていたんですよね。
正解がない時代です。今こそ温故知新を胸に刻んでハッスルしていきましょう!

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代表取締役パートナー

小川 晴寿

Ogawa Haruhisa

小川 晴寿

1969年生まれ。千葉県出身。

経歴

経営コンサルティング会社に8年半勤務した後、ベンチャー企業の取締役として経営に参画。同社が3年で東証マザーズへ上場を果たす一翼を担う。その後、“やりがいを感じられる職場を1つでも多く増やしたい”という想いから、平堀と共にアッシュ・マネジメント・コンサルティングを設立。

コンサルティング・ポリシー

『1ミリの変化を心から喜ぶ』

支援実績(得意分野)

  • ◆経営者の想いをワクワクする言葉で表現する理念策定支援
  • ◆採用ビギナー企業に対する適正コストでの新卒採用支援
  • ◆自ら考える人材を育成するケーススタディ研修の開発
  • ◆評価制度の運用・定着を通じたマネジメントの仕組みづくり
  • ◆ミッションやバリューの浸透を促す人事評価制度策定支援

当社での役割

  • ◆社員が作成したドキュメントに対する厳しくもやさしい品質チェック
  • ◆個人が開発したナレッジを他のメンバーが使えるノウハウに標準化すること
  • ◆仕事に使えそうな流行りのエンタメ情報を社員に共有すること
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