株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー小川晴寿のブログ

Something H

当社の社名でもあり、コンサルティングのコンセプトであるH(アッシュ)。
Humanity,Honest,Hospitality,Humor, Health,Hard,Historyの
7つのH以外にもHのつく言葉にこだわって、
いい会社づくりに役立つ情報を提供していきたいと思います。

#178

適性検査にみるZ世代

2023年1月30日

ある企業のコンサルティングの一環で
就活生に対して適性検査の結果をフィードバックしながら
就職活動のお悩み相談に乗るという活動をしています。
今シーズンはここまで31人の就活生に対してフィードバック面談を実施しました。

面談の前に、私は彼らの適性検査の結果に目を通します。
最初は何気なく見ていたのですが、「ある傾向があるのでは?」との思いに至り、
31人分の検査結果をまとめてみました。

今回のコラムでは、彼らの適性検査の結果から見えてきた
Z世代について書いてみようと思います。

2001年生まれは117万人いるわけで、
そのうちの31名を抽出しても統計的に信頼に足るものにはなりませんが、
話のネタとして記憶に残しておいてもらえればと思います。

学生に受けてもらった適性検査は、トライアンフ社のCUBIC。
同検査は、

  1. 性格・パーソナリティ
  2. ストレス耐性
  3. 職場における社会性
  4. 意欲・ヤル気の源

という4つの領域を判定する構成になっています。

今回は、その中でも「1.性格・パーソナリティ」の傾向についてお伝えします。

「①性格・パーソナリティ」は、以下の10項目を評価します。

項目に★印がついているのは、反転評価(=点数が低い方が評価が高い)です。

  • 内閉性 ★
  • 客観性
  • 身体性
  • 気分性 ★
  • 持続性
  • 規則性 ★
  • 競争性
  • 自尊心 ★
  • 慎重性
  • 弱気さ ★

 

「自尊心って低い方がいいの?」という突っ込みがありそうですが、
同テストで見ている自尊心は「我がままの度合い」のようなものらしいので、
その変はサラッと聞き流してください。

性格・パーソナリティの結果は以下の通り。

同検査では、41~60点を標準と見なし、
40点以下を低い、61点以上を高いと評価します。

項目 Ave. MAX MIN 40点以下 41~60点 61点以上
内閉性 57.1 85 35 3名 14名 14名
客観性 49.7 76 20 7名 18名 6名
身体性 45.4 71 20 11名 17名 3名
気分性 49.8 77 29 6名 20名 5名
持続性 48.7 78 23 8名 17名 6名
規則性 48.5 66 32 11名 15名 5名
競争性 49.7 77 35 4名 21名 6名
自尊心 43.3 71 23 11名 18名 2名
慎重性 54.9 85 38 1名 18名 12名
弱気さ 52.9 71 28 3名 22名 6名

 

こうやって見ると内閉性の高さが際立っていることがわかります。
内閉性とは、周囲と交わらず自分の殻に閉じこもる性質をいいます。

反意語は「外交性」「社交性」ですから、
この結果だけを見ると、今のZ世代は人との交わるのが得意ではなく、
自分の世界を尊重し、気の合うメンバーとだけ連んでいる様子を窺い知ることができます。

61点以上の高得点者が14名と多いことも気になりますね。

一般的に、こういう統計は2:6:2で分布すると言われているので、
「40点以下」「61点以上」は、6人前後になることが予想されます。
それが14名なので約半数が「高い」と判定されています。

ただ、この結果をそのまま鵜呑みにしていいのかというと
もう少し精査が必要だというのが正直なところです。

理由は3つ。

・実際に面談で会った学生は殻に閉じこもっているような印象はなかったこと
・社会にYouTubeやNetfrix、オンラインゲーム等の内閉性を誘発する娯楽が多数あること
・恐らく適性検査の設問は、作成当時の時代を前提としており、現代のような変化を想定し
ないで作られていること

上記のようなデータに触れたとき、論理的思考力に長けた頭のいい人たちは、
自分の持っている情報を紡いでもっともらしい物語を作ってしまい、
時として、社会に見当外れのバイアスを流布してしまいます。

そうならないために、
私たちもCUBICを受けてみることにしました。
その上で、この結果に対する結論を出していこうと思います。

結果は、またこのコラムでもご報告いたします。

乞うご期待。

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代表取締役パートナー

小川 晴寿

Ogawa Haruhisa

小川 晴寿

1969年生まれ。千葉県出身。

経歴

経営コンサルティング会社に8年半勤務した後、ベンチャー企業の取締役として経営に参画。同社が3年で東証マザーズへ上場を果たす一翼を担う。その後、“やりがいを感じられる職場を1つでも多く増やしたい”という想いから、平堀と共にアッシュ・マネジメント・コンサルティングを設立。

コンサルティング・ポリシー

『1ミリの変化を心から喜ぶ』

支援実績(得意分野)

  • ◆経営者の想いをワクワクする言葉で表現する理念策定支援
  • ◆採用ビギナー企業に対する適正コストでの新卒採用支援
  • ◆自ら考える人材を育成するケーススタディ研修の開発
  • ◆評価制度の運用・定着を通じたマネジメントの仕組みづくり
  • ◆ミッションやバリューの浸透を促す人事評価制度策定支援

当社での役割

  • ◆社員が作成したドキュメントに対する厳しくもやさしい品質チェック
  • ◆個人が開発したナレッジを他のメンバーが使えるノウハウに標準化すること
  • ◆仕事に使えそうな流行りのエンタメ情報を社員に共有すること
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