#179
敵は数学だった…
明日3月1日は、24新卒採用の広報解禁日ですね。
まぁ、プレサイトが前年の6月からオープンし、
インターンシップが花盛りの現代には
この広報解禁日にどれくらいの意味があるのか、
はなはだ疑問ではありますが、
それでも新卒採用に力を入れている企業にとっては
無視することはできない1日ではあります。
前回、適性検査ネタは思いの外、好評でした。
データに基づく世代考察には、皆さん、関心が高いようです。
前回のコラムはこちら↓↓↓
https://www.h-mbo.com/blog/ogawa/0178/
ということで、今回も採用に関する現代の若者ネタで筆を走らせたいと思います。
◆
24採用からご支援をしているA社。
早期選考もスタートしていますが苦戦中です。
ナビのエントリー数も去年より増えました。
インターンシップの申込数も、参加数も去年より増えました。
そこからの会社説明会へのステップアップも順調でした。
昨年末までは、前年と比較しても多くのKPIが好転し、
その後の成果も期待大だったんです。
ところが、
予期せぬ落とし穴が・・・
それは、数学
応募者の基礎学力を測るために使っているテストが通らない!!!
問題は高校入試レベル、
合格ラインは国語・数学ともに60点。
全員が受かるとは思っていませんが、
42%しか合格しないとも思っていませんでした。
地方国立大やGMARCHクラスの学生でも
結構な割合で不合格になるし・・・
国語だけなら60点を超える学生は7割くらいいます。
でも数学が鬼門death
◆
別の企業、B社でも似たような現象が起きています。
B社も国語と数学で基礎学力を判定。
国語は40問、数学は30問。
23新卒採用でこのテストを受けた大学生の正答数の平均は、以下の通り。
国語21問 (正答率 52.5%)
数学7.9問 (正答率 26.3%)
※ちなみに1969年生まれの私の正答数は国語33問、数学23問でした。
ここでも数学が鬼門death
学生たちも、数学の出来が悪い自覚はあり、
面接で「どれくらいできたと思う?」と尋ねると、
「国語は6~7割、数学は5割」と回答してくる学生が大半です。
私は自分のテストの出来を5割と回答している感覚と
実際の正答率の26.3%の乖離にも問題意識があります。
彼らは自分がどれくらい解けているのか、見当もついていないんですね。
それこそ、何の根拠もない“当てずっぽう”です。
◆
数学不要(⁉)の文系学生が就くであろう、営業でも、人事でも、
仕事となれば数学的な思考は必要不可欠です。
数式や関数を組み立てるのは本人ですから
「電卓やExcelがあるから大丈夫」という訳にはいきません。
実際に、就職した後で困った人、周囲を困らせている人は
思っている以上にいそうです。
◆
A社とB社では、応募してくる人材のレベルも異なりますし、
この2つの事実で、大学生の計算力や数理的推理力が落ちていると
決めつけることはできません。
ただ、これだけは断言できます。
採用コンサルティングを生業にする私にとって、
「敵は数学だ!!!」と。(笑)
企業側の問題ならいくらでも対策を考えるんですが、
学生側の能力や資質の問題となると手出しはできません。
文部科学省の偉い人、中学・高校の数学の先生、その他、教育産業に携わる皆さん、
お願いです! どうか若者の数学力を上げてください。
贅沢は申しません、高校入試レベルでいいですから。
と文章を書いていたら、3つ目の事実を思い出しました。
当社の選考でも高校入試レベルの数学を解いてもらっていますが、
7割正解できる方はほぼおらず、平均は3~4割程度でした(苦笑)
大学だけでなく、20代半ばから30代前半も数学は苦手death
新規事業で、大人向けの数学専門の寺子屋でもやろうかな…。
++++++++++++++++++++++++++++++++
●社員のストレスに向き合う力を養うならコレ!!
>>> レジリエンス研修専門サイト(おそらく日本初!!)
●業務をDX化するヒントがここにある!!
>>> マネジメントDXサイト
●動画・静止画をフル活用した伝わるマニュアルの情報が満載!!
>>> TeachmeBizサイト
●動画マニュアル作成の苦労から解放されたい!!
>>> 動画マニュアル作成代行らくらくパック(おそらく業界最安値!!!)
●FC本部の皆さんをマニュアルづくりの苦労から解放したい!!
>>> FC本部動画マニュアルレスキュー隊
●抜群に美味しい置き型100円社食サービス
>>> ESキッチン
●持続可能な社員食堂を目指す、置き型100円社食サービス
>>> ESキッチン 製造業専門サイト