株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー小川晴寿のブログ

Something H

当社の社名でもあり、コンサルティングのコンセプトであるH(アッシュ)。
Humanity,Honest,Hospitality,Humor, Health,Hard,Historyの
7つのH以外にもHのつく言葉にこだわって、
いい会社づくりに役立つ情報を提供していきたいと思います。

#179

敵は数学だった…

2023年2月28日

明日3月1日は、24新卒採用の広報解禁日ですね。

まぁ、プレサイトが前年の6月からオープンし、
インターンシップが花盛りの現代には
この広報解禁日にどれくらいの意味があるのか、
はなはだ疑問ではありますが、

それでも新卒採用に力を入れている企業にとっては
無視することはできない1日ではあります。

 

前回、適性検査ネタは思いの外、好評でした。
データに基づく世代考察には、皆さん、関心が高いようです。

前回のコラムはこちら↓↓↓
https://www.h-mbo.com/blog/ogawa/0178/

ということで、今回も採用に関する現代の若者ネタで筆を走らせたいと思います。

24採用からご支援をしているA社。
早期選考もスタートしていますが苦戦中です。

ナビのエントリー数も去年より増えました。
インターンシップの申込数も、参加数も去年より増えました。
そこからの会社説明会へのステップアップも順調でした。

昨年末までは、前年と比較しても多くのKPIが好転し、
その後の成果も期待大だったんです。

ところが、
予期せぬ落とし穴が・・・

それは、数学

応募者の基礎学力を測るために使っているテストが通らない!!!

問題は高校入試レベル、
合格ラインは国語・数学ともに60点。

全員が受かるとは思っていませんが、
42%しか合格しないとも思っていませんでした。

地方国立大やGMARCHクラスの学生でも
結構な割合で不合格になるし・・・

国語だけなら60点を超える学生は7割くらいいます。
でも数学が鬼門death

別の企業、B社でも似たような現象が起きています。

B社も国語と数学で基礎学力を判定。
国語は40問、数学は30問。

23新卒採用でこのテストを受けた大学生の正答数の平均は、以下の通り。

国語21問 (正答率 52.5%)
数学7.9問 (正答率 26.3%)

※ちなみに1969年生まれの私の正答数は国語33問、数学23問でした。

ここでも数学が鬼門death

 

学生たちも、数学の出来が悪い自覚はあり、
面接で「どれくらいできたと思う?」と尋ねると、
「国語は6~7割、数学は5割」と回答してくる学生が大半です。

私は自分のテストの出来を5割と回答している感覚と
実際の正答率の26.3%の乖離にも問題意識があります。

彼らは自分がどれくらい解けているのか、見当もついていないんですね。
それこそ、何の根拠もない“当てずっぽう”です。

数学不要(⁉)の文系学生が就くであろう、営業でも、人事でも、
仕事となれば数学的な思考は必要不可欠です。

数式や関数を組み立てるのは本人ですから
「電卓やExcelがあるから大丈夫」という訳にはいきません。

実際に、就職した後で困った人、周囲を困らせている人は
思っている以上にいそうです。

A社とB社では、応募してくる人材のレベルも異なりますし、
この2つの事実で、大学生の計算力や数理的推理力が落ちていると
決めつけることはできません。

ただ、これだけは断言できます。
採用コンサルティングを生業にする私にとって、

「敵は数学だ!!!」と。(笑)

 

企業側の問題ならいくらでも対策を考えるんですが、
学生側の能力や資質の問題となると手出しはできません。

文部科学省の偉い人、中学・高校の数学の先生、その他、教育産業に携わる皆さん、
お願いです! どうか若者の数学力を上げてください。
贅沢は申しません、高校入試レベルでいいですから。

と文章を書いていたら、3つ目の事実を思い出しました。

当社の選考でも高校入試レベルの数学を解いてもらっていますが、
7割正解できる方はほぼおらず、平均は3~4割程度でした(苦笑)
大学だけでなく、20代半ばから30代前半も数学は苦手death

新規事業で、大人向けの数学専門の寺子屋でもやろうかな…。

※下記サイトもご覧ください。

日本初のレジリエンス研修専門サイト
>>>レジリエンス研修

※弊社オウンドメディアの『マネジメントDX』はこちら。
>>>https://management-dx.jp/

※動画マニュアル『Teachmebiz』の専用サイトはこちら。
>>>https://teachme.h-mbo.com/

代表取締役パートナー

小川 晴寿

Ogawa Haruhisa

小川 晴寿

1969年生まれ。千葉県出身。

経歴

経営コンサルティング会社に8年半勤務した後、ベンチャー企業の取締役として経営に参画。同社が3年で東証マザーズへ上場を果たす一翼を担う。その後、“やりがいを感じられる職場を1つでも多く増やしたい”という想いから、平堀と共にアッシュ・マネジメント・コンサルティングを設立。

コンサルティング・ポリシー

『1ミリの変化を心から喜ぶ』

支援実績(得意分野)

  • ◆経営者の想いをワクワクする言葉で表現する理念策定支援
  • ◆採用ビギナー企業に対する適正コストでの新卒採用支援
  • ◆自ら考える人材を育成するケーススタディ研修の開発
  • ◆評価制度の運用・定着を通じたマネジメントの仕組みづくり
  • ◆ミッションやバリューの浸透を促す人事評価制度策定支援

当社での役割

  • ◆社員が作成したドキュメントに対する厳しくもやさしい品質チェック
  • ◆個人が開発したナレッジを他のメンバーが使えるノウハウに標準化すること
  • ◆仕事に使えそうな流行りのエンタメ情報を社員に共有すること
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