株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー小川晴寿のブログ

Something H

当社の社名でもあり、コンサルティングのコンセプトであるH(アッシュ)。
Humanity,Honest,Hospitality,Humor, Health,Hard,Historyの
7つのH以外にもHのつく言葉にこだわって、
いい会社づくりに役立つ情報を提供していきたいと思います。

#184

ビッグモーター事件であらためて噛みしめる二宮尊徳の名言

2023年7月31日

中古車買取り大手のビッグモーターがやってしまいましたね。
事故車修理における保険金の水増し請求という犯罪行為が発覚し、
社会的な信用を失いました 。

社長の記者会見も遅すぎる上に、

#社員のせい
#ゴルフを愛する人への冒涜
#刑事告訴
#強すぎるリーダーシップ

と数々の迷言を残す結果となってしまいました。

さらに、損害保険会社との癒着関係も明るみに出てきており、
損保会社サイドも説明責任を問われています。

中古車買取事業を営む企業の新卒採用を支援している身としては、
「なんてことしてくれるんだーーーーーーー!!!」
「採用しにくくなるじゃんかッ!」
と二重の怒りに満ちています。

この一件で真っ先に頭をよぎったのは、二宮尊徳の

道徳なき経済は罪悪

という言葉でした。

前出企業の支援の参考にビッグモーターの求人情報を調べたことがあります。
そこには、
・残業ほぼなし、平均年収1109万
・営業職の約半数が年収1000万円超え
・社員の年収は462~5040万
と異常に高い報酬が謳われていました。

その時は、
「中古車買取り事業って、大手商社や外資系金融並みに儲かるんだな」
と受け入れてしまいましたが、
今思えば、道徳なき経済が横行していたんだなと納得がいきます。

「壊れていないものをあえて壊し、保険金を不正に請求する」という行為は、
是非を論じる隙もなく、あきらかな犯罪です。

最初から、進んで犯罪に加担しようとする人はいません。
どこかで一線を越えてしまい、気がつかないうちにそれが当たり前になり、
今回のように事実が白日の下に晒されるまで、罪の意識すら持てなくなってしまいます。

たとえ、忖度が働いた結果とは言え、この犯罪行為に加担した人は、
その罪を認め、しっかり責任を取った上で、再起を図ってもらいたいと思います。

それにしても、社員の4人1人が犯罪行為に加担というのは常軌を逸していますが・・・。

食品メーカーの産地偽装、自動車メーカーのデータ改ざん、建設会社の手抜き工事など、
似たような事件や不祥事は過去にもたくさん起きています。

そういう出来事に触れる度に思い出すのが、二宮尊徳の名言の後節。

経済なき道徳は戯言 (戯言は寝言という説も・・・)

どんなに高尚で、カッコいいことを言っても、
経済的な利益に繋がる結果を出さなければ意味はない。
言っていることが立派であればあるほど、空虚に聞こえる。
言葉で空腹は解消できないですから。

でも、ビッグモーターは十分に経済があったと思うんですけどね。
身の丈に合わない経済が欲しくなってしまったんでしょうか、
それとも、経済が無くなることが怖くて、稼げるときに稼いでおきたかったんでしょうか。

経済(=売上や利益)がなくなる恐怖を最もリアルに感じているのは経営者。

恐怖と向き合うストレスに耐えられなくなった経営者が暴君と化し、
管理職や現場の社員を支配する。
意に背く者、成果を出さない者を冷遇し、周囲をYesマンで固め、
自分と身近な人間の利益だけを追求する・・・

絵に描いたダメダメストーリーです。

偉そうに書いてきましたが、私だって、いつ道を踏み外すかわかりません。
ビッグモーター事件を対岸の火事として捉えず、
道徳なき経済は罪悪、経済なき道徳は戯言
という二宮尊徳の言葉を噛みしめながら、
会社経営をしていこうと決意新たにする今日この頃です。

それにしても・・・経営計画書に「生殺与奪権」とは恐れ入りました。
コンサルタントでも、印刷屋でも、作成の途中で気づけただろうに。

今月もお読みいただき、ありがとうございました。

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代表取締役パートナー

小川 晴寿

Ogawa Haruhisa

小川 晴寿

1969年生まれ。千葉県出身。

経歴

経営コンサルティング会社に8年半勤務した後、ベンチャー企業の取締役として経営に参画。同社が3年で東証マザーズへ上場を果たす一翼を担う。その後、“やりがいを感じられる職場を1つでも多く増やしたい”という想いから、平堀と共にアッシュ・マネジメント・コンサルティングを設立。

コンサルティング・ポリシー

『1ミリの変化を心から喜ぶ』

支援実績(得意分野)

  • ◆経営者の想いをワクワクする言葉で表現する理念策定支援
  • ◆採用ビギナー企業に対する適正コストでの新卒採用支援
  • ◆自ら考える人材を育成するケーススタディ研修の開発
  • ◆評価制度の運用・定着を通じたマネジメントの仕組みづくり
  • ◆ミッションやバリューの浸透を促す人事評価制度策定支援

当社での役割

  • ◆社員が作成したドキュメントに対する厳しくもやさしい品質チェック
  • ◆個人が開発したナレッジを他のメンバーが使えるノウハウに標準化すること
  • ◆仕事に使えそうな流行りのエンタメ情報を社員に共有すること
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