#18
気分がよくなるコミュニケーション
ある時に、田舎の路線バスに乗る機会があった。田舎のバスは、料金も距離に応じて加算されるので、乗車券を取らなければならず、不慣れな私はいつも戸惑ってしまう。しかも降りるバス停の名前もうろ覚えで、以前の記憶を頼りに、不安げに車窓を眺めていた。そうこうするうちに、乗客は次々に降車し、気がつくと乗客は私一人になっていた。バス停の名前を正確に覚えていないこともあり、一番前の席に移り、運転手さんに「○○へ行きたいのですが、どこのバス停で降りればいいですか」と尋ねた。するとこの運転手さんは、「それは、△△というバス停になりますが、このバスは、その手前のバス停で右折してしまうので、□□で降りてくだい」と丁寧に教えてくれた。私は、降りるバス停がわかりほっとしたのだが、運転手さんの次の言葉に耳を疑った。「お客さん一人しか乗っていないので、右折しないで△△のバス停で降ろしてあげたいんだけど、一応、路線の規則があるもんで、連れていって上げられず済みませんね」と、私に言ってくれたのだ。私は、「いえいえ、そんなことをしていただかなくても、降りるバス停を教えていただいただけで十分です。ありがとうございます」と、お礼を言った。 この後、すぐに目当てのバス停につき、料金を精算してバスを降りたのだが、歩いていて気持ちが良くて仕方がなかった。この町自体も好きになった。
見知らぬ人と会話をするのは不安だが、ちょっとした一言で幸せな気持ちになれるものだ。電車で席を譲るにしても、道に迷って尋ねるにしても、声をかけるのにちょっとした勇気が必要だが、上手くコミュニケーションをできると清々しい気分になる。
人を気分よくするコミュニケーションができる人は、気持ちのいい人に囲まれて生活している。気持ちのいい人に囲まれて生活しているから、毎日が爽快で楽しい。だから、気分をよくするコミュニケーションが取れる。この気持ちのいい環境を生み出すには、人の気分がよくなるコミュニケーションを取ることがスタートになるのだ。 ここで、毎回、私どものコラムを読んでいただいている方全員への提案なのだが、人の気分をよくするコミュニケーションを、家庭でも、職場でも、飲食店でも、電車の中でも取っていただきたいのだ。私どもの知名度が低いため、このコラムの読者数はさほどでもないのだが、全員で行えば、気持ちのいい世の中作りの一助になるはずだ。
家庭は、何といっても朝の挨拶を大きな声で元気よく行う。職場でも挨拶は当然として、笑顔で業務のやり取りをする。飲食店に入った時も、ホール担当者の対応の良し悪しに関わらず、丁寧に会話をする。電車では、混雑している時には前の人に「すみません、降ります」と明るく声をかける。電車内のマナーの悪さは、目に余る。携帯電話が普及してからは、さらに酷くなっているが、電車を降りるときの声かけは、自然に行えるようになりたい。黙って、うっとうしそうに肩でぶつかりながら降りたり、降りる人がいると分かっているのに、その場をどかない人があまりにも目につく。この環境に身を置いて出社しても、気持ちのいい仕事ができるはずがないし、帰宅して、気持ちのいい「ただいま」を言えるはずがない。
田舎のバスのように公共の場がおおらかになれば、気持ちのいい社会になることは間違いないので、これを機会に、みんなで人の気分がよくなるコミュニケーションを取っていこう。
※HOT WILLerとは、「独自の志を持ち、その実現に向けた活動を実直に続けている人」を指す。この方々に向けた応援メッセージを毎月贈り続けている。※
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