#22
本物が本物を呼ぶ!
お恥ずかしい話になるが、10月の初旬から頸椎症を患い、ただ今、通院治療を受けている。症状は、右肩の痛みから始まった。最も痛みが激しかったころは、睡眠を取ることもできなくなった。半年ほど前も同じような症状があり、私の素人判断では四十肩(「五十肩でしょ」という方もいるかもしれませんが)と思い、それ以降、肩のストレッチや筋トレをしていた。ということで、整形外科の医師にそのように伝えると、私の肩や手を動かして、症状を一つ一つ確認し、痛みの発生原因を探りはじめた。肩や手の動きからは痛みは再現せず、首を曲げられた途端に激痛が走り、その医師は、「首の骨が原因のようですね」と一言。そして、レントゲンを撮り確認すると、明らかに頸椎の5番目と6番目の間がつぶれていた。ただし、症状としてはそれほど重くなかったので、しばらくは投薬で様子をみることになった。そうこうするうちに、今度は右手の握力が低下してしまった。MRIを撮り頸椎の状況の詳細を診断して、医師から発せられた言葉は、「頸椎の手術をした方がいいかもしれませんね」であった。手術になった場合の入院期間は1カ月。私は、診断結果と治療方法を聞いて初めて事の重大さに気づいた。そして、医師に段階的な治療方法を確認した。
頸椎症の治療は
①頭の牽引
②首へのギブスの装着
③頸椎へのブロック注射
④頸椎の手術
とのことだった。
医師の言葉を信用しなかったわけではないが、本屋で整形外科の専門書を立ち読みしたり、インターネットを検索して、治療方法を自習した。
自らある程度の知識を得るとその医師の話が良く理解でき、医師の示す治療方針に合点がいくようになった。 話は突然変わるが、公私ともどもお世話になっている、私の大学時代の恩師のことを、頚椎治療のできごとで思いだした。私は、法学部で会社法のゼミを選択し、この恩師と出会った。類は友を呼ぶと言われる通り、恩師もお酒が好きで、ゼミを終えるとよく飲みに行き、法学の枠を超えて色々なテーマで議論もさせていただいた。 大学を卒業してしばらくした時に、その恩師がある思想家と真剣に議論し合っているシーンに遭遇したのだが、その迫力は凄まじいものであった。マルクス思想についての議論だったと記憶しているのだが、最後に私の恩師が発した決定的な言葉は、「あなたはマルクスの訳書の知識を根拠に主張しているのではないですか。原書には、○○と書いてあります。従って、あなたが主張されていることは根本的に間違っているのです」であった。 この場面に遭遇して、学生時代ほとんど勉強しなかった私は、その先生の本物の知識、思想を引き出せていなかったことを、当時痛烈に気づかされた。
“本物から本気を引き出すには、本物に近づく努力が必要である!”
と。先生は、私の無知のレベルに合わせて、付き合ってくれていたのである。
この度、頸椎症にかかり、手術もあり得るとの医師の処方がきっかけとなり、多少勉強したことで治療方針が理解でき、先生へより本質的な質問ができるようになった。そして、地元でも親切で腕がたつと評判のその先生は、最近の診療では専門書を使い、私により詳しく治療方法を解説してくれるようになった。
知識を得ることでより深い知識を理解でき、前に進むことができるのだなと、改めて実感する今日この頃である。
追記(私の頸椎症を心配し、各種情報をいただいた皆様へ)
私の頸椎症を心配した知人に勧められ、気功を受診した。1回だけの治療なので、その効果はまだはっきりとしないが、率直な感想は「いい感じ」である。骨盤、背骨、頸椎がまっすぐになった姿を鏡で確認し、痛みも緩和されたので、続ける価値は十分にあると思う。紹介いただいた治療院が近ければ、間違いなく通院する。
最後になりますが、多くの皆様から私の体調を案ずるご連絡をいただきましたことに感謝いたします。
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