#34
仕事が楽しい人を増やす会発足
◆先月のコラムの結びで宣言した、全業種・全職種を対象としたHOT WILLerの紹介の準備を、1カ月間かけて進めてきた。企画の開始にあたって、HOT WILLerを紹介する意義や意図を熟考してみたのだが、この過程で、次の文章に出会った。
◆仕事ができる人は、仕事を楽しむ。
仕事は、すべてが面白いわけではない。
決まりきったこともしなければならない。決まりきったことは山ほどある。
ピアノの巨匠は毎日3時間以上練習する。面白くはなくとも弾かなくてはならない。
40年経ってもさらに進歩していることを実感する。
あるピアニストは「指に命が宿るまで」といった。
決まりきったことでも楽しむことはできる。
仕事を楽しむ人についても同じことがいえる。
彼らにも同じように決まりきったことがある。しなければならないことがある。
しかし、仕事は楽しい。
毎日、毎日、同じことの繰り返しのようで、実は、一歩ずつ成長している。
この一歩一歩の積み重ねが、大きな差となって現れる。
仕事が楽しい人たちは、仕事ができる人たちだから、顧客も、取引先も、家族も楽しくする。そして、幸せにする。
君たちは、仕事の何に命を宿すのだろう。
※「ドラッカー365日の金言」より抜粋加筆
◆私は、この文章に出会って、「仕事は、すべてが楽しいわけではない」の一節が、心に響いた。確かに、やりたくないことや、つらいことは山ほどある。でも、仕事は苦役ではなく、そもそも楽しいものである。どんな仕事にも、楽しみはあり、仕事をしている人の誰もが、楽しみを感じた体験をしているはずである。しかし、毎日毎日同じことを繰り返していくうちに、仕事そのものの意味を見失い、こんなことをしていて本当に価値があるのだろうかと、疑問を抱くようにもなる。そして、ついには楽しみを忘れ、やる気をなくしてしまう。誰もが、このような悪循環に陥ってしまう可能性を秘めている。こんな時に、もし、本来感じていた仕事の楽しみを思い出せれば、勇気がわくのではないだろうか。何かきっかけをつかめるのではないだろうか。と、ドラッカーが例示した、ピアニストの話に触れて思いいたった。
◆このように思いを巡らした結果HOT WILLerを紹介する会の名前が決まった。それは、 楽しく仕事をする人を増やす会。
本当に仕事を楽しくするには、本気の努力が必要だ。本当の仕事の楽しみを得るには、それ相応の苦しみがともなう。これらの実体験話を、あらゆる業種・職種に従事する人たちから教えていただき、その内容をレポートする。このレポートを多くの人たちに読んでいただき、その人たちがこれまで培ってきた、仕事の楽しみを再発見してもらう。この気づきをきっかけとして、今まで以上に価値のある仕事に取り組んでいく。このような好循環の流れを生みだす一助を担えたらという思いで、これから楽しく仕事をする人を増やす会を運営し、取材レポートを作成していく。
◆取材レポートの対象は、ごく一般の人たちとしたい。プロフェッショナルやカンブリア宮殿、そして、情熱大陸に登場する人たちは、もの凄く魅力的で、彼らの生きざまから大いに刺激を受ける。確かにTVに出るだけの努力と実績を残した人たちである。が、我々のもっと身近な所にも、活き活きとやる気に満ちて、世のため人のために仕事をしている人たちはたくさんいる。こういう人たちを、取材の対象にし、レポートを重ねていく。
◆すでに先月、仕事が楽しい人を2名取材した。彼ら彼女らのお話しは、誠に有意義で、本物であった。これから、地道に取材をして、彼ら彼女らの仕事の楽しみぶりをレポートしていくので、是非、ご期待いただきたい。
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