#44
ウォーキングが日本の未来を築く?
私の家内は、今、ウォーキングにはまっています。
何がきっかけだったかは、定かではありませんが、
6月の末頃から、ほぼ毎日1時間のウォーキングを続けています。
彼女と結婚して、23年の年月を経ていますが、
これほどまでに打ち込む姿は、初めて見たといえるほど気合が入っています。
では、ここで皆さんに問題です。
なぜ、私の家内は、ウォーキングにのめり込んだのでしょうか?
今年と、去年の預金通帳を手元に置いて、考えてみてください。
「他人の奥さんのことなんて、考えてられないよ」
なんて言わずに、おつき合いください。
家内がウォーキングを始めて2週間ほど経過した時に、
こちらも長年はまっているカーブス(女性専門の簡易フィットネス)で、
骨年齢と体脂肪測定が行われました。
結果は、驚くほど好転したのでした。
骨年齢は大幅に下がり(若くなり)、体脂肪率も5%ほど低下しました。
(どちらも元々の数値の公表はご勘弁ください。家内に叱られますので)
家内が、ウォーキングにはまった理由は、まさに、この測定でした。
それからは、時には早朝5時から、時には夜9時からでも
その日のスケジュールに合わせて、歩きにいっています。
数値データは、これほどまでに人を動かす力があるようです。
ここで、準備いただいた、今年と去年の預金通帳を開いてみましょう。
細かく見出すと、月末の残高が毎月少ないことにぼやきだしてしまいそうなので、
電気代だけに目線を集中させてください。
そして、去年の8月に引き落とされた電気代と
今年の8月に引き落とされた電気代を比べてください。
みなさんが、家庭で使用した電気代は、去年と比べて何パーセント削減しましたか。
国が我々国民に協力を求めた削減目標は、15%でした。
みなさん、この目標をクリアできているのではないでしょうか。
ちなみに、我が家の削減率は、18.7%。
当社の削減率は、46%でした。
電気代が削減されている事実に触れると、
節電に貢献できたという、達成感を得られますよね。
人間がやる気になる源泉は、達成感にあると言われています。
達成感は、感覚として得られるようですが、
データを示された方が、より高まります。
世界陸上で、ハンマー投げの室伏選手が、
81m24cmの記録で、見事に金メダルを獲得しました。
2位の選手との差は、わずか6cm。
ハラハラ、ドキドキの戦いでした。
もし、ハンマーを投げた距離が示されずに、
「室伏選手の方が飛んでいると思われるので1位」
と認定されても、納得できませんし、達成感もわいてきません。
ガンバリを数値化する。
最初に考えた人は、ノーベル賞ものかもしれないくらいの大発明です。
各々の預金通帳に示された、電気代の削減率が示す通り、
目標を示されれば、その達成に向けて地道に努力する。
これが、我々日本人の国民性です。
この資質を生かすには、誰もが成し遂げたいと思う、目標が必要です。
ガンバレニッポン!
の標語に、
ガンバって、何を成し遂げるのかを、我々それぞれが定める。
ガンバルことで、○○を増やす。
ガンバルことで、○○を減らす。
という目標を定めて、歩みを進めることが、
日本の未来につながるのでしょう。
家内のウォーキングが、日本の未来につながるなんて思えませんが、
彼女の楽しそうな笑顔を見ていると、
ほんのちょっぴりでも結びついている気がしてなりません。
目標、ガンバリ、達成、そして笑顔という循環を
みんなで生み出しましょう。
ガンバレニッポン!
ガンバルゾニッポン!!