株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー平堀剛のブログ

Hot Willerへのエール

Hot Willerとは「独自の志を持ち、その実現に向けた活動を
実直に続けている人」を表す当社の造語です。そういう方々に向けた
応援メッセージを贈りたいという想いで毎月書いています。

#73

笑顔の力!

2014年2月3日

ソチ五輪が、2月6日より開催されます。

ジャンプ、複合、スピードスケート、フィギアスケート、カーリングなど、

メダルが期待できる競技が多数あり、開催が待ち遠しいです。

この中でも、私は、初参加の女子アイスホッケーチームに、熱い視線を注いでいます。

これまで、女子アイスホッケーは、オリンピック出場をかけた最終戦でことごとく敗退し、悔し涙を流しきてきました。

今回も、五輪出場予選は最終戦までもつれ込み、デンマークと対戦。

見事に5-0で勝利し、五輪切符をものにしました。

 

女子アイスホッケーチームが強くなった理由の一つに、

「SMILE JAPAN」の愛称があげられます。

この愛称は、女子アイスホッケーの元カナダ代表で、2大会連続で金メダルを獲得した、

マクラウド・カーラコーチの指導方針がきっかけとなり、付けられたようです。

国際大会という大舞台に立った時、どんな選手でも緊張する。

試合当日に、持っている力を出し切るために、失敗を恐れずに笑顔でプレーしようと、

飯塚監督も声をかけました。

 

このチームスローガンは、フィギアスケートの真央ちゃんにも受け継いでもえたらと思います。

2010年のバンクーバー五輪の演技に入る前の真央ちゃんの表情が、

かなり険しかったからです。

 

笑顔には、

・ストレスを軽減させ、心拍数を落ち着かせる

・脳のアルファ波が増幅し、集中力を持続させる

効果があるそうです。

 

猛練習で培ってきた力を存分に発揮するには、余計な力みは禁物。

だから、笑顔で、心を落ち着かせる。

この、今の時代では、当然の考え方に、

私は、試合に臨むのに「ニタニタ笑うな」と怒鳴られていた世代なので、

覚醒の念を覚えます。

 

世代の差を感じたエピソードがもう一つ。

それは、息子が続けていた野球の部活。

試合前の円陣で、右手の人差し指を伸ばして、笑顔で「ウォー!」との雄叫び。

ピンチになると、内野手がマウンドに駆け寄り、笑顔での語り掛け。

今思い返すと、私の時代には、このような光景は目にしませんでした。

小学校低学年から野球をはじめた息子は、このような環境に身を置き、

高校を卒業するまで白球を追い続けました。

 

息子が都立小山台高校を卒業してから3年。

後輩たちが、今年の春の選抜高等学校野球大会の21世紀枠に選ばれるという快挙を成し遂げ、

見事に念願を叶えてくれました。

初めての甲子園に、選手たちは相当緊張するでしょうが、

笑顔の力で、持っている力を出し切り、悲願の一勝をもぎ取ってもらいたいものです。

 

真剣さを前面に出し、物事に取り組むように育てられた世代の私は、

笑顔の力をあまり享受してこなかったといえますが、

先日、笑顔の威力に助けられた経験をしました。

 

それは、母の手術に立ち会った時でした。

母は、昨年の10月に脳のMRI検査を受けました。

この結果、脳の上部にピンポン玉ほどの大きさの腫瘍があることがわかりました。

医師の診断は、腫瘍は良性であるものの、放置しておけば、いずれ脳が圧迫され、

色んな障害が現れ、最終的には脳幹が侵され植物人間になってしまう、というものでした。

結論として、脳腫瘍の除去手術を勧められました。

 

母は、この手術を1月末に受けたのですが、この時我々は、

笑顔の力に大いに助けられました。

 

母は、気丈にも、手術をまったく怖がる素振りを見せませんでしたが、

我々家族は、気が気でなりません。

何せ、頭がい骨をあけて、脳に走る血管や神経を損なわないように手術するわけですから。

医師からも、それ相応のリスクがあることも告げられているわけですし。

こんな不安を抱えながら、私と妻、そして弟の3人で、手術当日の朝7時30分に、

母の病室を訪れました。

 

血圧、体温、脈拍を測った看護師さんが、

「平堀さん、異常なしですね。それでは、7時45分ごろになりましたら、

手術室に移動しますので、迎えに来ますね」と、飛び切りの笑顔で、母と我々に伝えました。

母と雑談をしているとすぐに時間は経ち、看護師さんが、予定通りに迎えに来ました。

この時も、最高の笑顔で。

 

5階の病室からエレベータで2階に降り、別棟に渡る廊下を通りエレベータで3階の手術室まで、

母は、点滴をつるすスタンドを自分で動かしながら、とぼとぼと歩きます。

すると、手術室の大きな自動ドアが開き、右手にあるスタッフルームで、

15人くらいのスタッフが、ミーティングをしています。

この物々しさは半端ではなく、緊張はクライマックスに達し、さすがの母も表情が強張ります。

すると、椅子に座って待つように促された母に、手術を担当するスタッフと医師が、

「平堀さん、私は、○○を務めます、▽▽です。」

「おはようございます。私は、手術の助手を務める、◇◇です。」

という感じで、次々に自己紹介を始めました。

この時の、スタッフのみなさんの表情は、

飛びっきりの笑顔!

 

まるで、スタッフの笑顔に乗せられたように、母も笑顔で応えます。

もちろん、我々も笑顔になりました。

 

約7時間を要する大手術。

この間に何があるかわからないので、我々家族は、病室階にあるデイルームで待機します。

「そろそろ手術が始まったのかな」

なんて、取り止めのない会話をしていると、

「平堀さんのご家族ですか?」

と、朝の看護師さんとは別の方が声をかけてくれます。

「何かありましたら、私が、ご連絡しますので、よろしくお願いします」

と、笑顔で挨拶をしてくれました。

 

時計の針が午後4時30分を指したころ、この看護師さんが現れ、

「平堀さん、ただいま、無事に手術が終了しました。麻酔の覚めもよく、意識もはっきりされています。

もうしばらくすると、集中治療室に移動しますので、そちらへお越しください」

と、弾けるような笑顔で、報告してくれました。

 

“最高の”とか、“飛びっきり”とか、“弾けるような”という形容詞をつけるほどの笑顔が頂けなかったら、

我々は、どんなに不安だったでしょう。

まさに、笑顔の力に、母も我々も助けられたのでした。

 

術後の母の容体は、順調に回復しています。

先日、見舞いに行った時に私から母に、

「お母さん、手術が成功してよかったね。これで、寿命が10年は伸びたんじゃない」

と話すと、母は、

「そうよね。拓磨(私の息子)の成長も見たいし、それから、オリンピックだって開催されるし、

まだまだ、見たいことやしたいことはたくさんあるから、体力つけなきゃね」と、

意欲満々に応えました。

 

母が退院してからも笑顔の力で、母を介抱していきたいと思います。

母の笑顔を、まだまだ見たいので。

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代表取締役パートナー

平堀 剛

Hirabori Tsuyoshi

平堀 剛

1961年生まれ。東京都出身。

経歴

大学卒業後、電機メーカーに就職。先端技術の開発に汗を流すエンジニアを目の当たりにし、自分も何かをしたいと一念発起。学生時代からの夢、事業家(経営のプロ)を志しコンサルティング会社に転職。数多くの業界の経営実務に携わり上場(マザーズ)も経験した後に、小川とともに当社を起業。

コンサルティング・ポリシー

『本当の楽しみは、苦しみを乗り越えた者のみが味わえる』

支援実績(得意分野)

  • ◆目標達成に執着する管理者の養成
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