株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

コンサルタント井口義隆のブログ

ハッと気づかされる大切なこと

プライベートと仕事は密接に関わっています。仕事と関係ないプライベートの
時間の中でも、アンテナを立てれば仕事に役立つことはたくさんあります。
そんな「ハッと気づいたこと」を大切にしたいという想いで毎月発信していきます。

#73

感情に左右される部下に対する説得のアプローチ方法

2024年1月31日

皆さんは部下に対してロジックに沿って説明をしているのに
納得をしてくれないということはありませんか?

正しいことを言っているのに、「それはわかるけど…」と反発され、
上司としては「わかっているならやってくれよ!」と
イラッとしてしまいがちなアレです(笑)
誰しも一度は経験があると思います。

この時、部下は上司が説明するロジックよりも
怒りや恐怖や不安などの感情が勝っていることがよくあります。
(場合によっては説明されたロジックに穴があり、質問したいけど上司との
関係上質問しづらいというケースもありますが…。それは別の問題なので
今回は扱いません)

このような状態の場合、いくら話し手がロジックに沿って説明しても
受け手の感情が高ぶっているので受け手は納得しません。

例えば今の時期ならば、
来期の事業計画を従業員に発表し、納得してもらい、
やる気を持って取り組んでもらうというのが
経営陣や上司の大きな役割でしょう。

しかし事業計画に納得しない部下も一定数いて、
その人達に対して上司は多くの時間と気を使っています。

納得しない部下に対して
上司が形式的に「これで決まったから頑張ろう」と
説得をしても部下は納得しません。
とはいえ部下もいつまでも駄々をこねるわけにはいきませんから、
納得したフリをします。

この状態で新しい期を迎えても、表面上はアクションをするけど
様々な負の感情は消えていないので、内心では不満を溜めていきます。

そしてある時退職願いを上司に提出するというわけです。

このような負のサイクルに入らないためには
どうすればいいのでしょうか。
それは、部下の感情の高ぶりを抑え冷静にさせ、
ロジックを聞く耳を持たせることです。

では部下の感情の高ぶりを抑えるためには
どうすればいいのでしょうか。
私がオススメしているのはメタ認知です。

客観的に
「どうして怒っているのか?」
「どうして不安に感じているのか?」
「どうして恐怖を感じているのか」
感情の裏側にある気持ちを正直に見つめさせることです。

面談をする機会があるならば、
その中で部下に気持ちを言ってもらうといいでしょう。
部下が自分の弱みを見せるのを嫌うタイプならば、
一人の時に文章にさせ、
それを部下自身が心の中で見つめるという方法でも構いません。

大事なことは自分の気持ちに正直になることと、
それを見つめることです。

そして、これを行う時に2つ、大事なポイントがあります。

1つ目は部下の気持ちを上司が代弁したり要約したりしないことです。
これをやってしまうと部下が自分の本当の気持ちに気づきにくくなります。
部下が発言するまで待ちましょう。

2つ目は感情に対して共感し続けないことです。
この「感情の裏側の気持ちに気づかせる」行為は
部下に求めるアクションを進めてもらうために行います。

感情の裏側の気持ちを言語化し、
部下が恐怖(他にも不安や怒りなど)に感じている事柄を特定し、
それを取り除く策を考え、
部下が安心して取り組める環境を用意することで初めて、
部下はアクションします。

それなのに、上司が部下の感情に共感しすぎると
いつの間にか「恐怖などの感情を取り除くこと」が目的になってしまい、
本来部下にやってもらいたい行動があるのに、
他の代案で済ましてしまうことが起こりえます。

部下が感情の高ぶりによって
ロジックを聞き入れにくい状態になってしまった時には、
この2つのポイントを押さえて話をするとうまくいくことでしょう。

試してみてください。

 

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コンサルタント

井口 義隆

Iguchi Yoshitaka

井口 義隆

1985年生まれ。神奈川県出身。

経歴

大学卒業後、テレビ番組の制作会社にてバラエティ番組等のディレクターを経験。
映像業界の次のステージとして、映像機材を販売する営業職に就く。昼夜も関係なく、激務が当たり前の映像業界に関わる中で、人を大切にする企業、働いていて楽しいと思える企業を増やしたいという思いからアッシュ・マネジメント・コンサルティングに入社を決意する。

セールス・ポリシー

『千里の道も一歩から。少しずつでも歩みを止めない。』

支援実績(得意分野)

  • ◆業界経験者ならではの技術を駆使した動画マニュアルの作成代行
  • ◆自身の経験から生み出した「撮影・編集ノウハウ」を詰め込んだマニュアル作成勉強会
  • ◆動画マニュアルを組織に浸透させるための事務局支援

当社での役割

  • ◆平堀、小川から出る異なる指示に愚直に取り組み、二人に指導内容の矛盾に気付かせること
  • ◆毎日夕飯の支度をするなど、女性の社会進出を本気で応援する夫の鑑が何たるかの模範を示すこと
  • ◆営業で使う動画マニュアルのサンプルを作りつつ、社内の清掃マニュアル・備品管理マニュアルを整備すること
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