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感謝の気持ちを行動に移すセールスマン
今月は、我社で私とともに代表パートナーを務める小川の友人を“今月のちょっといい話”として取り上げさせていただく。
彼の職業は生命保険のセールスで節税対策を含めた保険の相談にのっていただいた。身長は190センチあり、それだけで目立つのだが、彼からのプレゼンが始まると、70センチ×50センチ角の大きさのマイホワイトボードを取り出し、自分の膝の上に載せた。このホワイトボードにポイントとなるキーワードや、グラフを書き示しながら商品内容を説明。これまで、自分でホワイトボードを持ち歩くビジネスパーソンに出会ったことはないし、自分自身も発想したことさえない。
一通り説明を終えると、こちらのニーズに合わせた商品を組んできますということで次回のアポ調整に入り、彼のスケジュール手帳を見てまたびっくり。毎日、人の名前が5、6名記載されている。「これは何ですか」と尋ねると、「担当するお客様の誕生日です」とのこと。彼の現在の担当顧客数は1800名。このリストを基にして、2ヶ月前に誕生日を迎えられるお客様の名前をスケジュール帳に書き写すのだそうだ。目的は、バースデーカードを書くため。もちろん、宛名から本文全てが手書きである。
このバースデーカードは、加入いただいたご家族にも贈っているそうだ。お子さんが1歳であろうとも。それは、1歳のお子様にバースデーカードを贈る縁をいただいたことに感謝しているからであり、贈り続けることで成人式のお祝いメッセージやご結婚、ご出産と、その方々のライフステージにかかわることができる幸せを満喫できるからだそうだ。
この面談後彼から贈られて来た一枚のお礼葉書が無性に愛おしく感じ、素直に彼に見習おうと思えた。