#129
理念は、なぜ必要なのか?
私は、クライアントから、「理念実現顧問」と総称されるケースが多い。
それは、経営者や幹部がある判断をする際に、
私が「その判断は理念的ですか?」と、常に尋ねるから。
私がそうしているのは、
企業を経営していく上で、理念がとても大切だと確信しているからなのだが、もし、
「理念は、なぜ必要なのですか?」
と、ある時ある方に尋ねられたらと自問してみると、答えるのは意外に難しい。
みなさんなら、どう答えるだろうか。
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ある調査機関が実施したアンケートでは、
全国1万社の中小企業の中で経営理念があると答えたのは53%。
別の集計では、年商2.5億円までの企業の理念保有率は47%なのに対して、
年商30億円超えの企業の保有率は、76%というデータがある。
この結果から、経営理念のある企業の方がない企業に比べて売り上げが伸びるとの結論を出すのは、
少々無理がありそうだ。
となると、
「理念はなぜ必要なのですか?」
との問いに、どのように答えればいいだろう。
私が導き出した答えは、「拘り(らしさ)」を示すため。
十人十色というように、人にはそれぞれに個性がある。
企業も同様で、同じサービスや製品を扱っていても、企業によって何らかの違いが醸し出される。
この違いを「拘り(らしさ)」として明文化したモノが経営理念。
経営理念に綴った自社の「拘り(らしさ)」に則って経営を続けていくと、
「拘り(らしさ)」 に共感した顧客や取引先、そして人材が集まってくる。
これらの過程を経ながら、企業ブランドが確立される。
理念経営を貫き「拘り(らしさ)」に磨きがかかってくると、
巷にある多くの会社の中の1社ではなく、
他にはない“唯一無二”の会社としての認知が拡がっていく。
“唯一無二”の存在感とは、顧客から
「そばを食べるなら、○○」とか、
「マッサージを受けるなら△△」というように、
他店ではなく、□□ならこの会社(店)だと選定してもらうことで得られる。
ここまで「拘り(らしさ)」が浸透すると、社員たちには大いなる「やりがい」が生まれ、
仕事に、そして自社に、誇りを持ち出すのだ。
どうだろうか。
「理念はなぜ必要なのですか?」
の質問の答えになっているだろうか。
少なくとも、私は、このような考え方を持ち、コンサルティングをしている。
ところで、理念経営を掲げるとリスクも生じる。
それは、理念と異なる言動を“経営幹部”たちが取ることで生まれる。
上層部の言っていることとやっていることに矛盾が生じ出した途端に、
理念経営を掲げた企業の信頼は、雪崩を打つように崩れる。
それも、社内から。
外面は取り繕えても、内面は誤魔化せないからだ。
なので、理念経営の成否は、企業のトップ層の言行一致にかかっているのだ。
私が担当するクライアントの経営者は、こんなことを口にする。
「平堀さんは、本質からずれると、見逃さず指摘してきますよね。この点は、本当に厳しい」
と。
すると、私は、こう応える。
「私は、厳しくありませんよ。理念と向き合い、言行一致した経営を貫くのが厳しいんです」
と。
私の、2019年の年頭所感は、
唯一無二
「拘り(らしさ)」に磨きをかけて他にはないサービス・製品を創造し、
自分たちの仕事と会社に誇りを持てる。
こんな理念実現コンサルに、私も磨きをかける決意を込めて。
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