#133
NHKの朝ドラ「なつぞら」で涙腺崩壊
NHKの朝ドラ「なつぞら」の視聴率が、22.6%を記録し好評のようだ。
主役のなつは、広瀬すずさん。
おじいちゃん役の草刈正雄さんとのやり取りが胸を打ち、
私も、毎回の放送を楽しみにしている。
4月1日から始まったこの作品の第4話。
このシーンをみて私は、号泣してしまった。
この時のなつは幼少期なので、演じるのは広瀬すずさんではなく、粟野咲莉さん。
戦災孤児のなつが、北海道十勝の酪農家の家に引き取られる。
「もしお互いに何かあったら、それぞれの家族に直筆の手紙を届け、
残された家族にできるだけのことをする」との約束をなつの父親としたとのことで、
この話は展開される。
なつの父親は戦死。母親も東京大空襲によって命を絶たれてしまっていた。
このいきさつから、なつは、父親の戦友の自宅に招かれたのだった。
ところが、彼は婿養子。
単身で北海道に移り住み、
荒れた土地を開拓し酪農を立ち上げた義理の父(草刈正雄)に頭が上がらない。
なつは、小さいながらも、
見ず知らずの他人の家に無償で転がり込むわけにはいかないと悟り、
「働かせてください」
と、家族に直訴。
「こんなに小さい子を働かせるわけにいかない」と、
受け入れた家の若夫婦は断るのだが、
おじいさんは、
「赤の他人なら、働くのが当然じゃ」
と、言い、なつの申し入れを受け入れる。
そして、なつは、早朝から酪農の仕事を手伝うのだった。
小さななつが、毎朝寝坊することもなく、頑固なおじいさんの指示に食らいつき、
何日か経過した時に、おじいさんがなつに、このように話した。
「ちゃんと働けば、必ずいつか報われる日が来る。
報われなければ、働き方が悪いか働かせる者が悪いんだ。
そんなとこはとっとと逃げ出しゃいいんだ。
だが一番悪いのは、他人が何とかしてくれると思って生きることじゃ。
人は他人を当てにする者を助けたりはせん。
逆に、自分の力を信じて働いていればきっと誰かが助けてくれるもんじゃ。
お前はこの数日、本当によく働いた。
そのアイスクリームは、お前の力で得たものだ。
お前なら大丈夫だ。
だからもう無理に笑うことはない。
謝ることもない。
お前は堂々としてろ。
堂々とここで生きろ。」
この語りかけの中で、みなさんは、どの言葉が胸に刺さるだろうか。
ネットを検索すると、
「報われなければ、働き方が悪いか働かせる者が悪いんだ。」
から、ブラック企業を連想する人が多そう、というコメントもあるが、
私は、
「だが一番悪いのは、他人が何とかしてくれると思って生きることじゃ。」
の一言で、涙腺崩壊。
自分に降りかかった困難は、自分の力で何とかする。
たとえ親であろうが、兄弟姉妹であろうが、他者には代われないのだから。
我々世代が自身の生きざまを通じて、
後継世代に伝えなければならない真理が、ここにある。
若者になつを見習えという前に、我々世代が、
なつとおじいさん(草刈正雄)のように、自分の足で歩いてみせなければならない。
こんな気概を植えつけられた、名シーンとなった。
4月は新年度。
5月1日には、令和に改元される。
令和に生を受ける世代にも明るい未来が残せるよう、
昭和世代も粉骨砕身、気を吐いて生きてまいりましょう。
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